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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2025/2/15
聡太くんは最近よく「おなかすいたけどねむい」をやっている。ふつう「おなかすいたけどねむい」の状態なら、人間の赤ちゃんみたいに食べながらウトウトすると思うのだが、そういうかわいいものではない。
聡太くんの場合「おなかすいたけどねむい」でやることは、枕元までカリカリを運ばせることである。人間がそうしてくれることを知っているのでひとりで完食することはほぼない。カリカリのキャットフードが残っているなあと枕元に持っていくと、「わりとおいしいねもぐもぐ」という顔で食べる。
なんというか「思てたんと違う」という感じである、これではローマ貴族ではないか。いつから聡太くんはそんなご立派なものになったのか。ご立派が過ぎる。
しかしカリカリを運ばせればだいたいぜんぶきれいにカリカリを食べるので、ローマ貴族になっても許されるのである。
これらのものぐさ太郎的な行動の理由は、チョッキンしたからではないか、と思う。
チョッキンすると食欲が増して運動しなくなる、と動物病院のポスターに書いてあった。たまちゃんは病弱だったので不妊手術は行わず、カプセルを埋めただけだったのでわりと元気よく暴れていた。しかしたまちゃんは性根が大人しかったので、大暴れすることはなかった。
聡太くんはたぶんチョッキンしなかったら家族全員ノイローゼになっていたに違いない。なのでしょうがないのだが、どうしてこういう面倒ボーイになってしまったのか。
まあ子猫のころのように元気いっぱい暴れられたり、なわばりを主張するためにスプレーされるよりなら、カリカリを枕元に持っていくくらい大したことではない。人間はしょせん猫の奴隷である。
そしてお腹いっぱい食べれば、「けぷ」と不穏なゲップをするのであった。
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ボールをお片付けする、といって適当なトートバッグにしまっておいたら、聡太くんがトートバッグに突撃するようになった。
ガッ! と突撃して手を突っ込み、ガサゴソガサゴソ……とボールを出す。さながらラグビーの選手がスクラムやモールからボールを出すようだ。
こうやって新しい競技をつぎつぎと開発するのが聡太くんである。いっときはボールを母氏のバッグに入れるというゲームに凝っていたし、カーテンも登るし、高いところからにゃんぱらりっと飛び降りて着地することもできる。
しかしなんというか毎日のように「たまちゃんはそんなことしなかったぞ!!!!」と言っている気がする。
まあネズミを捕獲して枕元に持ってくるよりはマシか。最近マンガ「動物のお医者さん」を少しずつ読み返しているのだが、ミケちゃんをはじめとする昭和の猫の荒々しさに二階堂がネズミを見たときのごとく恐怖している。
この「動物のお医者さん」は、Xがツイッターだったころに朝ドラの感想をツイートしているアカウントで「菱沼さんが主人公の朝ドラが見たい」という話で盛り上がっていて、興味をそそられて全巻ポチッと買ったものだ。読むと絶対笑ってしまう。そしてこれを読むと動物の頭の上に明朝体の書き文字が見えるようになるのだった。
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まあ枕元に食事を運ばせるにせよ新しい競技を開発するにせよ、聡太くんはとてもとても楽しそうなのでヨシとしたい。
毎日楽しそうにしているのを見るのはこちらも楽しい。なんだかんだ食べてくれるのは嬉しいし、新しい競技を満喫しているのも危ないことをしないならそれでいい。
あんまり賢くない(言い方!)聡太くんとのんびり暮らすのは楽しい。「幸せというのはこういういんたことなんだべなぁ」と田舎者丸出しの口調で思う。
なおあんまり賢くないくせに聡太くんは前足、あるいは手を掴まれるのが嫌いだ。爪を切られると思うからだ。本当に爪を切ろうとすると反撃してくる。お前〜!!!!