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きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2025/1/31

 きのう、昼風呂(わたしは夜に風呂に入ると具合を悪くすることがあるので、いつも昼に入っている)を浴びて、茶の間のファンヒーターの電源を入れてから髪を乾かし、茶の間に戻ると聡太くんはいつもの椅子の上でないところに移動していた。
 きっとテーブルの下でぬくぬくしているんだろう、と思いつつ顔を上げたところ、聡太くんはなんとキャットタワーもとい神棚によじ登って、天井付近のなにかと必死で戦っていた。
 いったいなにと戦っていたのか、本人にしか分からないのだが、なんだかすごく楽しそうだった。「このっ! このっ! このっ!」という感じで、天井のあたりを叩いていて、思わず「聡ちゃんなにやってるの!? やめて!?」と変な声が出た。
 なにと戦っていたんだろう。虫さんが走るぜしていたのだろうかとも思ったがいまは1月だ、虫さんはみんな眠っている。
 おおかたヒラヒラするホコリでもあったのではなかろうか。なんでもいいからそういうことをいきなり始めて人間をビックリさせるのはほどほどにしていただきたい。

 戦いと言えば、人間が寝るときなどに廊下のドアの前でもよく戦っている。人間は早く寝たいのだが、寝室のある廊下のドアの向こうに行こうとすると「だんこ! だんだんこ! ぼくもそっちにいく!」と頑張るのである。人間はドアにはりついてそろりそろり動くことになる。
 ドアの向こうには階段がある。聡太くんが階段を登るのは一瞬だし、階段に登られると安全に1階に戻すのが難しい。階段の上からボールを投げても人間が1階に降りる前にまた階段を登ってくるという極悪おキャットさまをやったりする。
 子猫のころはしょっちゅうこれをやっていた。人間は「なんだこれはなんだこれは」とタローマンの劇伴みたいなことを言いつつボールなどを投げていた。チョッキンしてからあまりやらなくなったが、あのころは毎晩くたびれていた。
 将棋でいうところの「上部脱出」というやつである。将棋の王将の駒と同じく上に逃げられると捕まらないのだ。さすが将棋星人の名前をもつ男だ……。

 昨日書いたとおり聡太くんがタタカイモードに入って突如襲いかかってくるのはあるあるなのだが、調べたらそうなったらそっと離れて20分待てばタタカイモードは収まるらしい。
 それには心当たりがある、ガチの子猫だったころノートパソコンを出すと「ねえなにそれ? なにそれ?」とやってきて原稿をさせてくれなかったのだが、いったん茶の間を出て少し待てば勝手に寝ていた。それと同じなのだと思う。
 しかしわたしは聡太くんを置いてそっと出て行っても、いまの聡太くんなら「もっとかませろ!!!!」とやってくるのを知っているので、20分待つのではなく「やーめーなーさーいー!!!!」と反撃してしまう。
 母氏には逃げろと言われる。その通りだと思う。人間が大声で騒ぐのが面白くて噛んでくるのだ。逃げるのがいちばんいいに決まっている。

証明写真。


 そうやって毎日がタタカイなのだが、茶の間のソファに寝転がると「よいしょ」と腹のあたりに乗っかって勝手に寝る。とても重い。
 果たしてこれがあの猛猫なのかというおだやかぶりである。猫は不思議だ。

 聡太くんとほとんど関係のないことを書く。
 きょうスマホを機種変する。予約は入れてあるのだが想像するだに面倒で恐ろしい。
 どうしてスマホの機種変というのはああまでお金と時間がかかるのだろう。わたしは超☆不器用なので保護シートも貼ってもらうつもりだがそれだって有料だ。
 予約の電話をかけたときに出た店員さんがなにやらボソボソした声とハッキリしない口調で話していたのでそれもまた不安である。
 あまりに不安すぎて昨日はついに酒に頼ってしまった。日本酒はおいしいから仕方ない。
 無事に終わることを祈るばかりである。

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