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きょうの聡太くん 2023/11/22

 聡太くんのおやつとして、いつも茹でた鶏肉を冷凍しておいてそれをレンチンしたものを食べさせている。ササミであることが多いがササミが売られていない場合鶏ムネ肉の薄切りを買ってくる。いまちょうどムネ肉を与えている感じだ。
 レンチンしたら細かくちぎって食べさせているのだが、聡太くんは塊で食べたいとは思わないのだろうか、というのが最近よく考えることだ。
 なんでそう思うのかというと、昔ときどき親戚から維新號の肉まんをいただいて、蒸して食べていたのだが、当時存命だった祖母が一つ丸ごとでは多いからと全員分四つ割りにして食卓に並べていて、わたしは子供心に(まるごと一個食べたいなあ……)と思っていたからである。
 知っている人もいるかと思うが維新號の肉まんはコンビニのそれと比較にならない大きさで、ジューシーな肉がギッシリと詰まっている。四つ割りにしたら肉汁が出てしまうし、なんだか食べる喜びまで四つ割りになったような気分だったのだ。
 だから聡太くんもお肉はちぎらないで塊で食べたいのではないか、と思った次第である。

うーんハンサム〜!!


 でもまあとりあえずのところちぎってあっても嬉しそうに手から食べるので、気にしなくていいような気もする。
 手から食べるというのが重要である。手から、鶏肉をほぐしたものを「うまいうまいもぐもぐ」と食べているのを見るのはハッピーだ。ちゅーるではこうはいかない。聡太くんは食欲旺盛ゆえにちゅーるを食べるのが下手くそだ。
 コマーシャルで見るように、ちゅーるを上手にぺろぺろなめられる猫は少ないのではないだろうか。たまちゃんもちゅーるを食べるのは下手くそだった。
 結局猫の食器にちゅーるをしぼり出すことになるのだが、それではおやつを食べるおいしい顔が見られないのである。
 鶏肉をほぐすのは面倒だ。チンして熱々のやつをあらかじめちぎっておいて食べさせるわけだが、レンチンされているのでとにかく熱い。フォークである程度分解しても手でないとちぎれないところもある。
 毎日熱いご飯でおにぎりを握ると手の皮が厚くなるとかいうが、その理屈ならわたしの指先はだいぶ皮が厚くなっているのではあるまいか。

「ねえにんげん、ぼくのしゃしんとってたのしい?」


 きのうスーパーの壁にかかげられたクリスマスメニューの予約商品一覧を見ていたら、犬猫向けのケーキも注文できるようで、「聡太くんがお腹壊さない子だったらな〜!!!!」と思った。
 まあ毎日チキンを食べているので毎日クリスマスと言えなくもないかもしれない。いやチキンを食べるのは日本だけなのだが。
 聡太くんはいま1歳である。人間の1歳児はまだクリスマスを理解していない。年齢換算なら立派な大人なのだが、どうしても猫というのはずっと赤ちゃんに見えるものである。
 クリスマスはチキンの記念日でもケーキの記念日でもないのだが、人間の子のように可愛がっている聡太くんにもなにかプレゼントをしたい。しかしかぶりものは断固拒否だ。ボールが妥当な気もするがさすがに何個も茶の間に転がっているのでこれ以上増やすのははばかられる。じゃらしはもう2本も持っている。
 将棋を覚える前の藤井聡太八冠のように、知育玩具を与えたら喜ぶだろうか。いまは猫の知育玩具というのがたくさん出ているらしい。でもこれ以上知恵をつけてドアを突破されたりゴミ箱を漁られても困るのだが。ろくな知恵の使い方をしていないな!!!!

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