きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2023/5/20
聡太くんのお外への興味が沸騰している。今朝は玄関を開けようと頑張っていたらしい。もちろん鍵はかかっているが、玄関も引き戸なので鍵がかかっていなかったら速攻猛ダッシュで出ていくことだろう。
それは困る、我が家の庭はロイヤルカナンのホームページにあるような「安全な庭」ではないと思う。木が生えているし、よく分からない草もいっぱい生えている。木や草にダニとかその類のものが潜んでいるかもしれない。いや潜んでいると思う。下手したらツツガムシだって出るのではあるまいか。
なにより聡太くんの冒険心は我が家の庭ごときで収まらないだろう。家の前の小路を出て、車道をてってけてってけ渡りどこかに行ってしまうのではないだろうか。あるいは、裏の空き家の窓が開いているのを見つけて、塀やら屋根やらをよじ登ってインディ・ジョーンズしてしまうかもしれない。
聡太くんが我が家に来たころ、聡太くんの好奇心は室内で充分満たされていた。家の中でだってインディ・ジョーンズできた。チョッキンすればそのままでいてくれると思ったが、聡太くんはやはりそのままではいてくれなかった。
とにかく戸締りをしっかりしなくてはいけない。玄関先に用事で人が来たら風除室の戸を閉めてもらうようにお願いしなくてはならない。
聡太くんは口が臭わない。我が家に来たころは結構生臭い息をしていたのだが、ここのところ噛まれてヨダレをつけられても悪臭という感じはしない。
お腹が健康だからだろうか。だとしたらお高いサプリメントを飲ませている甲斐があるというものである。案外、口や息というのは健康が分かりやすく出るのかもしれない。
たまちゃんは拾ったときから亡くなるときまでずっと口が臭っていた。体が弱かったのもあるのだろうし、晩年は腫瘍を患っていた。健康とはお世辞にも言えない病弱な子だった。だから母猫に見捨てられて道端にうずくまっていたのだろう。
しかし聡太くんの口臭を気にして歯磨きのオモチャやら歯磨きになるおやつやら、いろいろなものを買い与えたが、歯磨きのオモチャには興味がないし歯磨きになるおやつは小麦粉がつなぎに入っていて食べるとお腹を壊していた。結局ふつうに健康になれば充分なのだと分かり、あの努力を返してくれという気分である。
きのう人間が夕飯を食べているとき、ふと床に触れたらご飯粒が落ちていて、拾って口に入れようとする寸前に聡太くんのトイレ砂であることに気づいた。危機一髪であった。
だいたい白いコメのご飯は食べていなかったし、手触りや硬さがご飯粒とぜんぜん違うのに、大きさだけで「あっご飯粒だ」となるのはどういうことか。我ながら呆れてしまう。
ご飯粒で思い出されるのは中学生のとき、家庭科の授業で近くの保育園を見学したのだが、同じ班の不良少女が子供さんらにタックルされるうちに耳につけていた透明ピアスをなくしてしまい、「開けたばっかりだから塞がっちゃう、探すの手伝って!」と頼まれて、保育園の床を探していたら透明でキラキラしたものを見つけ、これか?! とつまみあげたらカピカピになったご飯粒だったことである。不良少女のピアス穴がどうなったかは分からないが、いま思うと中学生が校則を破ってまでピアスをつけるメリットが思いつかないのであった。
なおその不良少女はすごい美人でスタイルもよく、スカートのウエストを折ってミニにしていた。彼女が母親の卒業アルバムをみたらやたら長いスカートを穿いていたと言っていたのでそういう血筋だったのだろう。いまはどうしているのだろうか。