きょうの聡太くんとヘドロ飼い主 2024/10/24
最近聡太くんは昼ご飯の時間になってもスヤ……と寝ていることが多い。
そういうときに「ご飯だよ」と声をかけても、顔を上げて「いまなんていったんですか?」という顔をされるばかりである。そこからさらに2回くらい「ご飯食べるか?」などと話しかけてやっと「おきるか……」と起きてくる。そこを捕まえてケージに入れて、キャットフードを用意して「はいご飯だよ!」とケージを開けると、「……はて……?」という顔をされる。目の前にあるのがご飯ということをうまく理解していない感じだ。
聡太くんよ、それでいいのか。でもお腹の空いている朝ご飯や人間が買い物から帰ってこないともらえない晩ご飯は「はやく! はやくしろ! ぼくはおなかがへってるんだぞ!」と大騒ぎののちガツガツ食べるので、食欲がないわけではまったくない。むしろ食い気の塊くらいまである。
なんで昼ご飯だけああいう反応なのだろう。食い気より眠気なのだろうか。なお食事中にお尻を拭かれる気配を察知したときも食器から逃げ出す。なんだお前〜。
聡太くんには好きなボールというものが明確にある。「銀の弟」と通称している、白地にグレーのヒョウ柄の布製ボールだ。
ボールは最近茶の間に使っていない自立するバッグを置いて、そこに入れているのだが、そこに頭を突っ込んで出してくるのはだいたい銀の弟である。母氏の布団に潜入するために2階に上がるときも銀の弟を持っていくことがあるらしい。
聡太くんはとにかく銀の弟を溺愛しており、くわえて前足で抑えて後ろ足でガシガシ蹴飛ばすというだいぶ無茶な遊び方をする。それを我が家では通称「かわいがり」と呼んでいる。そんな、相撲の親方じゃないんだから。
ただ夜のルーティーンで投げてもらうボールにはこだわりがないらしく、適当に音のするボールを投げてやっても「うおー!」と走っていく。そしてきのうはルーティーンのあとわたしが寝ようとしたら茶の間から「ふがふが……ふがふが……」と文句を言う声が聞こえたのでまた茶の間に戻って「なんにゃ!?」と軽くからかったら大人しく寝たようだった。
平和というのは尊いな、と思う。聡太くんが大人しく寝ているときにそう思う。
きのう聡太くんは突如猛獣と化し、人間の手のひらを縦に噛むという暴挙に出た。おかげさまで昨日は買い物にいったときアルコール消毒が激痛だったのだが、それはともかく。
聡太くんのお腹の調子がいいときも、「平和は尊い」と思う。平和であるということは難しい。波風立てず穏やかに生きていくというのはすごく幸せなことなのではないか、と思う。
個人的には公募で賞をいただいて書籍化する……というのが目標なので、そこについては少々波風を起こさなければならないのだが、それでも無事に暮らしていくというのは実にいいことだ。
聡太くんのイタズラに「こら〜!!!!」と言っていられるのは平和だからだ。聡太くんが健康だからだ。ヒモを飲み込んだりしていたらそれは平和ではない、獣医さん案件である。
動物病院に行かなくていいというこの素晴らしさよ! それはそれとしていつもの獣医さんは本当に戻ってこられるのだろうか。
きょうわたしはやらなくてはならないことがたくさんガガガガッチャーンコ(仮面ライダーガッチャード、面白かったですよね)しており、なにかを諦めねばならない状況なのだが、諦めてよさそうなのが公募用小説以外なくて、なのできょうは公募用小説を諦めてもっと人間的に必須の行為を優先することにした。
というか電撃大賞のために書いているのだが、電撃大賞の募集はどこでやるのだろうか。カクヨム一択なのだろうか。
なおいま聡太くんがすぐそこにいて、「あの、ぼーるなげてください」という顔をしていたのだが、ボール(銀の弟)はちょっと遠くに落ちていたので、「ボール持っておいで、投げてあげるよ」と声をかけたらちょっと遠くの別の場所に「はい」と置かれた、という状況である。何がしたいんだきみは。