きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/1/31
毎週、「ダンジョン飯」を原作未読ながら楽しく視聴しているのだが、第一話で大サソリだったかそんな感じのモンスターを捕獲するとき、ザリガニ釣りに例えられていたような気がする。
実は聡太くんはザリガニ釣りの要領で釣れる。ちょっと興奮しているところに腕を差し出すと、びよーんと飛んできて捕まってくるのだ。これをわたしは「だっこちゃん」と呼んでいるわけだが、爪は全開だし場合によっては噛まれるので、ぜんぜんだっこちゃんではない。猛獣だ。
この技術を応用して、ご飯どきにケージにしまうときなどに利用している。お腹が空いているときは興奮しているときだ。
でも近すぎると大声で「にゃああーん!」と叫ぶだけだったりもする。なかなか難しい。
ちなみにこれを書いている人間は、アメリカザリガニというのを生で見たことがない。もちろんザリガニ釣りもやったことがない。でも山の湧き水みたいなところでサワガニを捕まえたことはある。どれだけ田舎なのか。
確か、地元がニホンザリガニ北限の地とかいうので天然記念物に指定されていたような気がするが、そのニホンザリガニも博物館かなにかに展示されているのを見たことがあるだけだ。ザリガニとは無縁の人生なのであった。
聡太くんは暗闇でも音のしないボールに反応できる。猫の目というのはすごいなあと思う。あるいは床でバウンドするときに微かに音を立てていたりするのだろうか。
とにかくボールへの反応速度がすさまじい。その一方ボールを投げられても「ふーん」で終わることもよくある。
これもザリガニ釣りならぬだっこちゃんと同じでコツがあるのだ。顔の前でボールをしっかり見せてから投げるとよく反応する。シュババババ! と走っていくのだ。それはそれは楽しそうに。
楽しそうな猫と遊ぶのは楽しい。きのうなんだか変な声で鳴いてるなあと思ったらボールをくわえながら鳴いていた。器用である。
ボールは遊びに使えるだけでなく、変なところにいるときに誘導するのにも使える。ピアノの上とか半分開いたドアの前とか。猫の狩猟本能がボールを追いかけさせているとしたら、結局人間は猫の狩猟本能を心の底から重宝しているのだなあと思う。
聡太くんは「かつおぶし」という言葉を知っていて、最近は「かつおぶし食べるか?」と聞くとしっぽをピーンと立てて寄ってくる。
ササミほど好きではなさそうなのだが、それでもかつおぶしを喜んで食べる。この「喜んで食べる」というのが大事なのだと思う。
きょうスーパーでカルカンパウチを買うべくキャットフードの棚を見ていると、老猫用の介護食が2種類くらい売られていた。スプーンタイプとシリンジタイプがあって、高栄養を謳っていた。知っていたら、あるいはあのころ売っていたらたまちゃんに食べさせたのになあ、と思った。
なんと今月もきょうで終わりだ。来月にはたまちゃんが亡くなって2年になる。そんなに前のことなのかあと思いつつも、延々嘆き悲しむのでなく聡太くんと暮らそうと決意できたのはやはりねこねこネットワークの導きである。
いまだに鮮魚コーナーの「脂がのっている」のステッカーを貼られたお刺身を見ると少しせつない気分になるのだが、子猫だった聡太くんと暮らすのは怒涛の日々だったので、いつのまにかたまちゃんは思い出に昇華されていた。それはすごくいいことなのだと思う。
聡太くんよ、ずっと健康であれと思う。