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きょうの聡太くん 2023/8/30
きのう、ずっと楽しみにしていた「3月のライオン」の新刊を買ってきた。そりゃもうべらぼうに面白かった。
3月のライオンを読み始めたきっかけはアニメである。いま思えば贅沢なアニメだったなあと思う。母氏がたまたまアニメを観て、「猫いっぱい出てきてかわいい……」となり、再放送を観てわたしも観ることにしたのだ。結果どハマりして、コミックスもずらっと揃えて茶の間の茶たんすに並べてしまった。
漫画本編もたいへん面白かったが、あとがきを読んで「猫は縁である」と思った。
羽海野チカ先生は以前ブンちゃんという猫と一緒に暮らしていて、ブンちゃんが亡くなったときたいそう悲しんだらしいのだが、夢にブンちゃんなのに毛の色も模様も違う猫が出てきて、思わず絵に描いて獣医さんに送ったらしい。そうしたら「その子ならいまうちにいるよ」と言われて、いまお家にいるチャビちゃんと出会ったらしい。猫は縁だ。きっと天国のブンちゃんがチャビちゃんと出会わせてくれたに違いない。
うちの聡太くんもいろいろと縁があって我が家にやってきた。猫だけでなくきっと犬も小鳥もハムスターもモルモットも縁なのだろう。動物は縁をつたって人間の家にやってくるのだ、という気持ちになったのであった。
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聡太くんはここのところあんまりキャットタワーもとい神棚に登らないなあ、と、最近ずっと思っていた。やっぱりまだ体がしんどいのかな、と心配していたのだが、きのう神棚に登ってくつろいでいるのを目撃した。
母氏がいうにはエアコンのあるところにもよく登るらしい。なあんだ、という感じだ。
そもそもなんでキャットケージの上から神棚に登るなんて危ないことをしているのかというと、最初我が家に聡太くんが来たとき、キャットフードやトイレ砂などを「まあ登れないだろう」とキャットケージの上に置いておいたら、当初の想定より早くキャットケージの上に積まれたものによじ登ってしまったのだ。
なんだかうろ覚えだが、運動神経自慢の筋肉質の人を集めて、複雑な崖登りやらうんていやらを突破させる番組があったなあと思う。聡太くんは毎日それなのだ。
まあ猫の運動能力をもってすれば大したことはないのかも知れない。猫は筋肉生物である。
きょうも朝からクソ暑い。でもセミは鳴いていない。
この夏はクソ暑かったせいか、人間の体重がみるみる減っていった。しかしそのせいで耳管開放症がぶり返した。
昔コスプレのためにダイエットをして耳管開放症にかかったころ、耳鼻科にいったらお湯に溶かして飲むおいしくない漢方薬が出て、しばらく続けたがさっぱり治らなかったので、治らないものだと思うことにしている。
なんとか健康に生きていきたい。わたしには聡太くんとの暮らしを守るという責務がある。
たまちゃんが我が家に来たころわたしは中学生だったので、動物病院のカルテの飼い主の名前のところにはわたしの名前はなかったのではないかな、と思うのだが、聡太くんはいつもの獣医さんとチョッキンした動物病院、ふたつの獣医さんのカルテにわたしの名前がばっちり書かれている。
大人になってひとつ責任を負った。責任は全うしなくてはならない。聡太くんとの健康な暮らしはわたしが守らねばならないものだ。
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さて、きょうは絵画教室である。ドコノコを見ていたらいちばん若い猫さんが先輩と喧嘩をして毛がむしれて血が出ていた、という話だった。大丈夫だろうか。たぶん9月の、教室の展覧会の話にもなるだろう。
炎天下歩いて絵画教室に向かうのは苦行だが頑張ろうと思う。