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きょうの聡太くんとプレイバックたまちゃん 2024/12/18
何度だって言うが聡太くんは家族にめちゃめちゃ愛されている、特に父氏にベラボーに愛されている。
たとえば夕方わたしがあつ森なんぞをスイッチライトにプロコンというわけのわからない方法(スイッチライトのコントローラーの調子が悪くなってプロコンを買ったのだ)で遊んでいるとき、だいたい聡太くんが父氏の椅子で寝ている。
そこに父氏が来てアベマの麻雀の配信なんぞ見つつ座るところを探している場合、父氏は「聡くん……」と困ったような声で言い、聡太くんをどかさずにソファに座る。そうなるとあつ森を終了したあとわたしはどこに座ればいいのか。
そして父氏は酔っ払うと聡太くんにめちゃめちゃ話しかける。「聡くん」「はぁい」「しっぽは?」などの言葉を繰り返しかけるのだ。父氏、めちゃめちゃ聡太くんが好きだ。父氏の椅子の座布団に聡太くんがお尻をこすっているとも知らず。
たぶん声をかけると律儀にしっぽをパタパタするのが楽しいのだと思われる。たまちゃんはしっぽが短いヒトだったので、わかりやすくリアクションすることは少なかった。
たまちゃんと同じく聡太くんもわたしと母氏の勝手な判断で我が家にきたというのにリアクションの差だけでこの違いはなんなのか。謎を解き明かすため探検隊は密林の奥地へと向かわない。
きのう父氏が聡太くんに話しかけているのが面白かったので、動画を撮ってやろうとスマホを向けた。その瞬間父氏は聡太くんとおしゃべりするのをやめた。無念。
どうも世の中のお父さんという人種は、猫に陥落してかわいいかわいいしているところを撮られたくないのかもしれない。でもツイッターでカラパイアの見出しを見ていると「猫なんぞ飼わん」と言っていたアメリカのお父さんが猫に陥落してオチョチョしている画像がけっこう流れてくる。
オチョチョというのは秋田県民に「殿」と呼ばれている佐竹知事の名台詞である。佐竹知事は熱烈な猫派で、ご自宅で猫を飼っており、ロシアのプーチン大統領からシベリア猫を送られミールと名付けて可愛がっていた。そのミールくんもこのあいだ死んでしまったのだが。
そして佐竹知事は猫をからかって遊ぶ際に「オチョチョ」という謎のセリフを発するのであった。
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母氏が言うには、聡太くんは父氏を「そんけい」し、母氏を「あまえるあいて」だと認識し、わたしを「じゃれるあいて」だと思っているのだという。
動物が家族という群れに序列を作るという説は最近では否定されているそうだが、こういう認識ならあり得ることだと思う。
聡太くんが父氏を見るまなざしは確かに「そんけい」を含んでいるように感じられる。そうなるとやはりわたしは「てをかんでいいひと」なのだと思う。
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父氏は酔っ払うと「聡くん、またでっかくなったんじゃないか?」という話題をずっと蒸し返している。確かに聡太くんは太った、だがもう2歳を過ぎている、成長はしないのではないか。
絵の先生は「猫はずーっと大きくなるよ」と言っていたが、どんなに猫好きでも絵の先生はしょせん絵の先生である。以前お世話になっていた、父氏と高校で同級生だった中島らも似の獣医さん(なお女医さん)は「2歳くらいまで大きくなるよ」と言っていたので、もう成長は止まっていると思うのだが、それを何度説明しても「聡くん、またでっかくなったんじゃないか?」と言っている。なんでじゃ。
きのうの夜、年末恒例の超常現象特番を見てゲラゲラ笑っていたのだが、コマーシャルが流れてテレビから目が離れたた瞬間家族全員聡太くんのほうを見てニコニコになった。聡太くんは完全に我が家の人心を掌握していることが明らかになった。聡太くん、恐ろしい子……!!!!
とにかく動物に無頓着だった父氏をここまでメロメロにするのだからやはり聡太くんは恐ろしい。我が家を侵略せよとねこねこネットワークの指令を受けているに違いない。