SHINICHI NARUMI

ありがたく版画作家をさせて頂いております。紆余曲折、いつも遠回りですが、 応援・ご支援いただき何とか制作活動を継続しております。 「ご縁」と「出会い」に感謝申し上げます。 建築を学び実務を経たのち、美術業界に転身。

SHINICHI NARUMI

ありがたく版画作家をさせて頂いております。紆余曲折、いつも遠回りですが、 応援・ご支援いただき何とか制作活動を継続しております。 「ご縁」と「出会い」に感謝申し上げます。 建築を学び実務を経たのち、美術業界に転身。

最近の記事

版画家 前田政雄さんの景色

私事、若いころに出品させて頂いていた国画会版画部にて2005年、「前田賞」を頂戴いたしました。正直、その当時は受賞を頂戴するまで賞の意味や前田氏の事を存じ上げてはいませんでした。 しかし、前田政雄氏の作品と功績を知ってすっかり虜になってしまいました。 版画家、前田政雄さんの生涯については吉留直輝氏による『版ニュースNo.6』(企画・発行/輝開2000)と、2006年に北海道立函館美術館で開催された『前田政雄展ー知られざる画業の全貌ー』の図録に詳しく掲載されているのでご覧いた

    • 版画における「見えない時間」

      どんな業態のお仕事でも図れない事、「見えない時間」はあると思います。音楽家の方だと楽器の手入れや温湿度管理、飲食店さんだと来店人数、温度管理、仕入れや仕込み。農家さんだと天候などでしょうか。 自身のお仕事でたとえさせて頂くと。。。 【準備と片付け】ー切る、混ぜる、溶かす、しまう 【乾燥】ー「待つ」絶対必須で失敗回避 【運搬】ーそう簡単に持ち運べない 【環境】ー寒くても暑くてもダメ。温度調整の時間。 制作に限った事ではなく、日常のお仕事や生活の中、それぞれの人生の中

      • 叔父のおさがり「VAN」

        私事、自分の作家活動を応援してくれ、ずっと見守ってくれた叔父がくれたおさがりがいくつかあります。 「VAN」 昭和の服飾文化には欠くことが出来ないであろう石津謙介氏の創業したブランドで有名ですが、自分にとってはよくわからないけれど、小学生の頃に若い大人の方々が着ていたイメージ。当時、他にも「SCENE」や「KENZO」なんかもお兄さん、お姉さんたちが背にしていた記憶があります。 何かその時代を象徴する文化、残るものって永遠ですね。 石津さんの功績も知れば知るほどためにな

        • アワガミ国際ミニプリント展2021

          もう昨年の事ですが、大変ありがたきことにアワガミ国際ミニプリント展2021年に入選参加させていただきました。 和紙という好きな素材と憧れのコンペなので大変嬉しい思い出を回想します。 受賞に輝いた方々、入選された方々、涙をのんだ方々、喜びや涙、、、様々な思いをすることがあります。自分はこういう心の鍛錬も作家には必要なのではと思いタイミングが合うとチャレンジは怠らないようにしています。 時折、こうして自身のアーカイブスを見返して次の一歩を踏み出そうとすることがあります。 次

          宮下富実夫さんのこと その①

          「ヒーリングミュージック」、「音楽療法」、「音薬」 今の時代の方々はもうあたりまえに聞いたことのあるワードではないでしょうか? 小生は音楽評論家でも音楽を語れる者でも、関係者でもないのですが、一般人としていちファンとして、ひとつの音楽シーン、文化シーン、音楽カルチャーを少しでも残したく書きとめておきたいと思いました。 思い返すこと中学生時代、生意気にも(^-^;早々に生きる意味や苦しみ、病の苦しみ、不安なんかに興味をもっており、当時、地元にあった五番館西武(懐かしいなぁ)

          宮下富実夫さんのこと その①

          札幌三越個展「鳴海伸一作品展」のお知らせ【活動報告】

          ありがたい事に版画制作を始めて25年を迎えました。 もちろんまだまだ駆け出しの身分ではありますが、継続的に 個展を企画・開催頂いております。 これもひとえに作品をお手元に迎えて下さっている方々、 応援・ご支援いただいている皆様のおかげです。 残念ながらこの新型コロナウイルス拡大による 「緊急事態宣言措置」「まん延防止等重点措置」下ではございますが 下記の内容で個展を開催いただきます。 ◇◇ 鳴海伸一作品展 ◇◇ 会期/2021年8月31日(火)~9月6日(月) 会場/札

          札幌三越個展「鳴海伸一作品展」のお知らせ【活動報告】

          版画制作上達の近みち

          気がつくと、版画をはじめてかれこれ25年の歳月が経過したのですが、 思い通りに制作がはかどるようになったのはそう遠い記憶ではないような 気がします。 学生時代は師匠がそばについてくれる中、指導に従い安心して制作していた ものですが、自主制作が増えるにしたがって必ず失敗がつきまとってしまうものでした。 版もインクも単一では販売していないので、購入時はロット単位、インクも缶での購入。画材メーカーはほぼ一強なので単価としては、お米ひと袋よりも高価! 版画紙については1000円札

          版画制作上達の近みち

          師匠という存在

          どんな人生、どんな業種、どんな芸域にも尊敬できる存在って、きっと思った以上に近くに居ると思うんです。 自分の場合は高校時代、いまで云うところの大学のオープンキャンパスつまり昔は「学校見学会」とか「学校説明会」という名称だったのですが、そこで出会ったのが、いまの師匠となった方です。 バウハウス理念のように建築を美術としてとらえ、「版画」と「建築」を背中合わせに考え実践している先生がいる。その作品を一目みて、自分もこんな人になりたいと思い、両親に熱願しなんとかその大学に進学さ

          師匠という存在

          noteはじめてみました。

          「人生100年時代」なんて信じていません。 生ものですから今夕には白骨となるかもしれません。ありがたい事にこれまで沢山のご縁と応援、ご支援を頂戴し、自分の信じたものだけを追求させていただいております。 そして、ありがたくも中途半端な年齢を迎える事ができました。制作・創作を中心にせっかくなので少し経験し失敗したこと、後悔、疑問、考えることなど共有できればと思っています。

          noteはじめてみました。