「単語脳」と「文章脳」
物事を汲み取る時。
人には2パターン存在する。
①『単語』を抜粋して理解しようとする人間。
いわゆる『単語脳』。
②単語を含めた『文章』で理解しようとする人間。
いわゆる『文章脳』。
この2つは僕の造語だ。
こんな所で深く考えない方がいい。笑
でも、僕たちはこれらを相手がどのパターンであるのか区別しながらコミュニケーションを取る必要がある。
何故なら①と②で相手の理解力が物凄く異なるからだ。
もっと簡単に言おうか。
視野(考え方)の広さ
ここが双方では天と地ほどの差がでる。
例をあげよう。
僕はトレーナーだから仕事と絡めようかな。
実際に僕で良くある例を基にね。
『このクライアントはお腹周りを鍛えたい。と言っている。』
さぁ、君が僕の立場ならどうする?って話だ。
大まかに2つの考え方に分かれる。
①すぐにトレーニング(実践、技術)を提供しようと思った人
②いや、情報が少な過ぎると思った人
君はどっちだったかな?
このどちらかが今日のテーマである……
『単語脳』と『文章脳』の差だ。
君は現時点でどちらがどれに当てはまるか?
そしてなぜその様になるのか?
そして両者の利点や弱点まで説明できるか?
これができてたらここから先は読む必要ない。
ただ恐らくほとんどがここを度外視してる。
ここを度外視していなければ、
僕が口うるさく言ってる…
『人の背景をよく見ろ。』
となぜ口にするのか分かっているだろう。
その言葉の真意を理解しているからだ。
僕が会った人の中で、
これができている人は数少ない。
そしてできている人には何個かの共通点がある。
その一つを今から残す。
これが理解できれば…
僕の断片的な考え方や感覚も理解できる。
あとさ、
僕みたいに元気そうで色々背負ってる人の味方として活躍できるよ。
つまり、“人の痛みが分かる人になれる”という事。
先に言っておくが…
『単語脳』は圧倒的に損をする。
今回は言い切らせてもらう。
もちろん、だからと言って皆が損をする訳ではない。
成功する人は成功する。
だが、見ている所がただの『単語脳』達とは違う。
ここは前提条件だ。
そして物事の判断基準が違う。
読み終わる頃には全て分かる。
僕は否定はしてない。
損をするよ。と言っただけ。
だからあなたが『単語脳』でいたければそれでいいじゃないか。
僕は強制するつもりはない。
でも、あなたが『単語脳』ならば、
相手が『単語脳』の立ち振る舞いをしても
絶対怒るなよ?絶対文句言うなよ?
だってあなたも同じ『単語脳』だぜ?
理解しようとしてやれよ。
とは言うだろうね。筋通ってないよって。
『文章脳』の人間であろうが、僕が言う事は同じだ。
それも『背景をよく見ろ』と同じ。
あと、もう一個言っておく。
『単語脳』は自分発信
『文章脳』は他人発信
さぁ、キーワードは残した。
君が読み終わると2つの違いを理解すると同時に、君がどちらかも判明する。
直接知る事はないけど、
僕も楽しみにしながら書くよ。
最初の例をあげた時、僕は答えが2通りだろうと言った。
①すぐにトレーニング(実践、技術)を提供しようと思った人
②いや、情報が少な過ぎると思った人
だったね。
この例題の文章は、
『このクライアントはお腹周りを鍛えたい。と言っている。』
まず『単語脳』は、
“お腹周りを鍛えたい”
ここにフォーカスを置く。
そしてもう一つ。
“と言っている。”
ここにもフォーカスを置く。
“鍛えたい”、“言っている”…単語だね。
そこに基本主語がない。
あるとするなら、“自分”か“その他”か。
基本2個以上ない。
『単語脳』は部分的にしか焦点を当てない。
だから「鍛えたいなら鍛えようねー。」
と言う安直な発想になりがちだ。
となるとこの場合、安直な発想は①だ。
鍛える事は間違えてはない。
何故ならクライアントは「鍛える」事を望んでいるから。
じゃあ、『文章脳』だ。
もう答えは出たから②だね。
『文章脳』は全体に焦点を当てる。
『このクライアントはお腹周りを鍛えたい。と言っている。』
“鍛えたい”などはもちろん。
全部を汲み取って結論を出す。
例題で言うならまず文面から理解しようとする。そこからプラン立てていくのだ。
その作業の中には『単語脳』と同じ様に部分的に捉える事はある。
つまり、主語があるなら同じ様に存在する。
ただそこで終わらないのが『文章脳』だ。
『どのように?』
『どうしたいのか?』
『なぜそうしたいのか?』
『いつまでに?』
『文章脳』には深掘りが存在する。
「まず、この人に運動歴はあるのか?」
「理想はどの程度なのか?」
「この人がお腹周りを鍛えたいと思った意図は
なんだろうか?」
発想が想像となり、例題文では情報が足りないとなる。
全てのピースが揃った上で、
「じゃ、何を選択しよう?」となる。
安直にいけば鍛えさえすればいい。
ただ、クライアントのニーズや理想期間、熟練度によって技術提供は変わる。
「いきなりトレーニングが先?」
「有酸素運動という選択肢もあるぞ?」
「でもクライアントが喘息ならどうする?」
「有酸素運動も考えなければならない。」
これが文章で理解する『文章脳』の強み。
ここからは勉強してれば誰でも分かる話だが…
お腹周りを鍛える方法は何通りもある。
鍛えるアプローチは何通りもある。
これは勉強さえすれば分かる。
その人に合ったやり方であるのか?
その人が求めてる技術であるのか?
これは勉強の問題ではない。
全てを含めた知っているか知らないかの話。
つまり『知識』の問題。
僕のブログを毎度読んでる勘のいい人は
もう察しがついた頃だろう。
そう、なぜ僕が『単語脳』が損をすると言ったのか…
『単語脳』=『マニュアル脳』
その傾向があるからだ。
単語で抜粋してしまう。
例え『マニュアル脳』でなくても、
自分の経験値以上の事は理解できない。
これは“できる?できない?”の経験値ではない。
基礎を理解した上での応用が効くか?
そして知らなくても理解しようとするか?
の話である。
『単語脳』は固執してしまうから、
自分で答えを思い込むとその次の発想がない。
そして別案を提案されるとこちらを否定する。
もしくは否定されたと思い込む。
一時の成功を永遠と語る。
その正解を永遠と信じ成長の見込みがない。
でも『単語脳』にも長所はある。
それは決断、理解が早い事。
判断が安直…、
マニュアルな分、ある種仕事は早い。
そしてコントロールはしやすい。
これは僕の実際の話…
相手が『単語脳』なら、
相手が納得する典型的な事を言えば素直な理解してくれる。
そして素直に応じてくれる。
ただ物凄く分かりやすく説明する必要がある。
この“分かりやすく”は人により違う。
『単語脳』のレベルに合わせた寄り添いが必要。
結構難しい事を今言っている。
それを見抜く必要があるから。
物凄く実践的な話を僕は今残した。
見抜き方は君の能力次第。
君の見抜き方を見つけるしかない。経験だね。
『文章脳』の長所をまとめると、理解力がとてつもなく深いと言う事。
『単語脳』の様に浅はかではない。
キチンとプロセスを組み実行する。
そして何をすればいいか?
自分が何をすればベストなのか?
例え『単語脳』と
同じ指示を受けたとしても、
同じ評価を得たとしても、
受け取り方は違うだろう。
「批判」も「改善」として受け止める。
俗に言う前向きに捉えると言うやつだ。
『文章脳』の方が適切な受け方をしやすい。
感情や自分の価値観だけで決めつけない。
いわば、冷静だ。尚且つ頭がキレる。
君の周りをよく見てほしい。
特にすげ〜って思う人を見てほしい。
損せずに結果を残す大半がこれにハマる。
じゃあ、弱点は何か?
それは『文章脳』の長所。
深掘りにある。
『文章脳』は深掘りが得意な分、
深掘りしすぎる傾向にある。
『単語脳』と比べて理解は遅い。
1つの事でも考えだけで突き詰めてしまうからだ。
「なぜ?」
「どうして?」
「イレギュラーは?」
『単語脳』と違いマニュアルに固執してない。
その分納得させるのが難しい。
基本的な知識だけでは通用しない。
マニュアル➕αがいる。
マニュアルだけで攻めようものなら『文章脳』からしてみれば、
「いや、知ってるし。笑」
って言わなくても内心思われるだろう。
「だから何なの?笑」
「習った事の押し売りかい?」
『文章脳』の基準は自分にない。
だから知識の押し売りはくどく感じる。
他人や外的なメリットであったり、
そこに意味が存在しないと理解しようとしない。
ここが『文章脳』の弱点。
ただ裏を返せば相手へのメリット(意味)の為に自分を追い込む事が得意。
対して『単語脳』は、
自分に対してのメリット(結果)の為に自分を追い込む事が得意。
両者、長所もあれば短所もある。
ただ長い目で見れば、
どちらが得かって話だ。
立ち回り方はそれぞれある。
決して1つではない。
圧倒的に違うのは、『文章脳』の方が頭がキレると言う事。
まぁ、そりゃそうだろう。
国語の文章題を解いた事ありますか?
先生に言われませんでしたか?
「問題文はしっかり読みましょう。」と
それを無意識に『文章脳』はしています。
だからよっぽどがないと冷静なんです。
『単語脳』は単語で判断するから、
基本感情論なんです。
今やSNS社会。
誹謗中傷。
ありますね。
ニュースでの報道。
たまにおかしなこと言ってる人。
よーく見てください。
一部分の“単語”や“状況”だけ抜粋して
あーだ、こーだ言っています。
そして正義を語ってます。
そんな人を人として尊敬しますか?
『単語脳』であるなら、
悪い単語や自分に都合の良い単語だけ抜粋してあーだ、こーだ言うんじゃなくてさ。
もっと見るべきとこを見てから、
その単語を抜粋したらどうですか?
人間は共感性の塊です。
感情論に物凄く惹かれやすい。
だから熱量って必要なんです。
僕も仕事では物凄く熱量や感情も使います。
その方が共感も相手の気持ちを奮い立たせる事ができるからです。
『単語脳』は『文章脳』より影響力があります。
それも1つ長所かな。
『単語脳』で結果を出したいのなら、
『単語脳』の利点を活かす事。
自分のメリット(結果)ばかりではなく、
他者へのメリット(意味)にもね。
『文章脳』は無意識に他者へのメリット(意味)は考えるでしょう。
ただ、1つ言えるのは、『文章脳』は『単語脳』の逆。
他者へのメリット(意味)ばかりでなく、
自分へのメリット(意味)にも目を向ける事。
実践しようとすると前者の方が難しいんです。
自分の事なんて誰でも考えられる。
しかし、他者を想うって実は難しい。
周りは簡単に『他者を想え』と言う。
その人達は僕達にどうすればいいかまで教えてくれましたか?
もし教えてくれなかったのならば…
果たしてその人達は“想え”ているのだろうか?
君がどう思うかは分からないが…………
僕は『単語脳』は損をすると言った。
理由は上記の文章に書いてある。
否定はしてない。
だって、利点も書いたでしょ?
『文章脳』が優れてるとも言ってない。
弱点書いたでしょ?
ただ、傾向と基準値の重きでどちらがどうシフトする方が簡単かを冷静に考えた時、どちらが実践しやすいかと述べたまでだ。
終わりだからここで答え合わせ。
僕の文章を読んで、
『単語脳』は良くない。
『文章脳』が素晴らしい。と汲んだ人。
または、逆で捉えた人でもいい。
君は『単語脳』だね。
『単語脳』でも『文章脳』でも、
結果の残し方は見出せる。と汲んだ人。
君は『文章脳』だね。
背景を考えればどちらの脳でも結果は出せる。
それを表面で捉えるか立体で捉えるか?
同じ丸でも、
立体で見れば円錐で、
横から見れば三角かもね。
あ、なんで『文章脳』が得か言ってないね。
『文章脳』は背景を深掘りする分、寄り添いや立ち回りが上手い。
だから、得しやすい。
国語の文章題で言うなら、
読み取り上手って事さ。
じゃ、またね。
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