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BTSとの出会い
私がBTSに出会ったのは、死にたかった時期をなんとか乗り越えたときだった。
持病が悪化して、寝ているだけでも辛い日々。
医者にこれ以上薬はないと言われた。
よくなるかもと期待した後だったので、心の底から失望した。もうだめなんだ。
感情が全く動かなくなった。
とにかくもう生きたくない。死にたい。それだけ。
自分でこれはヤバいと思った。
最愛の息子がいるのに。
しかもまだ5歳。
私がいなくなったらこの子は泣くだろうと思ったけれど、それでも生きたいと思えなかった。
なんとか耐えたんだと思う。
その頃のことは、あまり思い出せない。
体調が少しよくなったけれど、今度は息子に問題がおきて、また絶望的な気分になっていたとき、たまたま目にしたのがPermission to danceだった。
楽しそうに歌う彼らの姿。
心配しなくて大丈夫。
踊る許可なんていらないんだよ!
涙があふれた。
救われたと思った。光が差した気がした。
私は必死に生きながら、明日への希望を、助けを求めていた。
明日のことなんて、誰にもわからない。
でも、生きぬくために、明日は大丈夫だと
ただそう言ってほしかったんだと思う。
それに応えてくれたのが、BTSの曲だった。
BTSの名前はもちろん知っていたが、音楽を聞く習慣もなくて、興味はあまりなかった。
その頃の私は、それまでハマっていたドラマや映画を見ることができなくなっていた。
こちらの気持ちに関係なく流れ続ける映像。登場人物の感情に振り回される心の余裕がなく、人の表情を見るのさえ辛かったのだ。
ネガティブ要素はなるべく入れたくなかったので、テレビラジオは完全にシャットアウトした。正直世の中暗くなるニュースに溢れている。
そして、私はひたすら歌を聞き始めた。
BTSの歌は、本当に魅力的だ。
いろいろあるのだが、とにかくまず歌詞が素晴らしい。私が語るまでもないが。
沈んで浮かんでこれないときに寄り添ってくれる優しい曲、過去は忘れて元気だせと励ましてくれる曲、君のままで大丈夫と包み込んでくれる温かな曲、希望、未来、幸せを信じさせてくれる曲、とにかく明るく元気が出る曲、一緒に踊っちゃいたくなる曲…
私は常に音楽を聞き、口ずさむようになった。
また、韓国語はほとんどわからないので、歌詞を見なければ、音として入ってくるというのもよかった。疲れて言葉さえ聞きたくないときも、音が私を癒やしてくれた。
音楽にこんなに力をもらうことがあるなんて、恥ずかしながら知らなかった。
だんだん、歌っている彼らのことをもっと知りたくなり、魅力的な彼らの姿に心動かされ、今に至る。
今、私はBTSを心の支えに生きている。
続きはまた今度。