ジョンヒョンの音楽CDに対する思い
今日はついにソロとしてデビューし、初のミニアルバムであるBASEを発売するときに音楽CDの市場について危機感を抱いていたジョンヒョンの話を書いてみます。
2015年のお話です。
※和訳は拙訳です。
音楽CDの市場に対して危機感を抱いていたことを話してくれたけど、発売直後の雑誌でも話してくれていましたよね。
韓国では音楽を聴くスタイルは圧倒的にストリーミングだけど、そんな中でもCDで音楽を聴く楽しみについて考えてくれました。
音楽は目に見えないけれど、それを目に見えるカタチとして楽しませてくれるのが音楽CDなんじゃないかと個人的には思っています。
そこには写真だったり絵だったり書かれている歌詞だったり、ジャケットに使われている素材から手に取ったときの重さや感触までも楽しめたりしますよね。
何より、初めてパッケージを開封するときの高揚感。
音楽の楽しみは耳で聴くことだけじゃないんだと教えてくれたのは、レコードやカセットテープ、そしてCDなんだと思っています。
ジャケットやブックレット、ディスクのレーベルのデザインも含めて、アーティストが見せたかった世界がぎゅっと詰まってますもんね。
その世界観が音楽を聴く上でより大きな喜びや楽しみを引き出す気がします。
これからの世の中はどんどんストリーミングに移り変わっていくのだと思いますが、CDでもリリースすることの意味を考えていたジョンヒョン。
CDだけに収録されている曲があるときはもちろんのことだけど、CDはアーティストが目には見えない音楽を目に見えるカタチでプレゼントしてくれたんだと思って、大切にしたいアルバムならCDも買いたいと思います。
この記事はわたしが2018年11月に書いたものですが、ここからは2022年11月のわたしが追記いたします。
ジョンヒョンが危機感を抱いていたのは2015年の話です。
日本はまだサブスクリプションサービスの話がまだそんなに出ていなかったと思いますが、韓国では既に音楽のサブスクリプションが充実していましたので、一般大衆はストリーミングで音楽を聴いていて、音楽CDの市場は縮小していくばかりという状況でした。
時は移り変わり、今の主流はストリーミングに移っているのは誰しも予想がつくと思いますが、全米レコード協会 (RIAA) によると2021年は音盤 (Physical) の売上が前年と比較して伸びたんですよね。
2021年のCDの売上金額は5億8400万ドルになり、前年比21%増。
米国でCD売上が増加するのは2004年以降で初めて17年ぶりの記録。
アナログレコードの売上金額は2021年に61%増の10億ドル。
CDやアナログレコードなどのPhysicalの出荷数も前年比で55%増加しているそうです。
Physicalにはミュージックビデオやおそらくですがカセットテープなんかも含まれると思います。
2020年は対面販売が制限されたことからレコード店の多くがクローズし、コンサートなどの公演もキャンセルになったりで、販売機会損失の影響はありそうですが(RIAAのレポートを読むとそんな感じっぽいです)、2018年から2020年はさほど売上金額は変わらないものの、2021年に大きく伸ばしていました。
今の主流である音楽ストリーミングも高音質となり、CDは死にゆく媒体になるのかもしれないと2018年のわたしも思っていましたが、2021年は持ち直しています。
ジョンヒョンは「時が流れたらCDというものは消えるかもしれません」と言って縮小していく音盤市場に対して危機感を抱いていましたが、少なくとも2021年はそんなことはなかった。
よかったよかった。
しかし、レコードの売上がCDを上回る時代が来るとは思わなかったですよね(個人的な驚き)。
それでは、またお目にかかります。