アンテナマストの渦励振抑制
足場用の単管パイプ6m+1.5mをベランダと破風に固定してHF帯グランドプレーンアンテナのマストとして使用しておりますが、風が吹くと渦励振により低周波騒音が発生します。屋外ではさほど気になるような音ではありませんが、屋内にはまるで共鳴箱のように響き渡ります。これはたまりません。
そこで、スパイラルストレーキをマストに取り付けてカルマン渦を崩して渦励振が発生しにくくなるように工夫しました。
今回はストレーキフィンの代わりにポリエステルロープを使用しました。マスト径の10%程度の太さのロープを40度程度の斜度で3条巻きつけます。
ロープの巻き始めはホースバンドを使ってマストに固定します。
巻き終わりもホースバンドで固定し、ロープの末端はトーチで軽く炙って融着処理します。
最後にマストを上げて完成です。
これにより低周波騒音が低減できました。
本来ストレーキはフィン状のものを指します。フィンを3Dプリンタで作ろうかとも考えましたが耐候性の問題で断念しました。代わりにロープを巻きつけることで同様の効果を期待しましたが、おそらくフィンほどの効果は出ないもののある程度は低周波騒音を低減できているようです。
※2019/05/07追記
昨日は一日風が強くストレーキの効果をテストする絶好の日和でした。
結果は予想以上に効果覿面で、強風時の振動や騒音はほとんど発生しなくなりました。以前はマストに手を触れるとビリビリと伝わってきた振動が全く感じられなくなりました。大成功。