音量小さめ
自作水力発電の製作から運用システムまで
水力発電の制御システムの要素技術を掻い摘んで その他ちょっとした工夫など
地デジの電波を使った気の抜けた天気予報の技術開発 鋭意開発中
豪雨による水車の破損とその修復過程
おかげさまで「新電気」にて好評連載中の『「水力発電所」を作ってみた! 』の水車の動画が、オーム社さまの YouTube チャンネルで公開されています。是非ご覧ください! オーム社「新電気」をよろしくお願いいたします! #水力発電 #DIY #連載 #新電気
この記事 の、バルブユニットを少しアップデートしました。 実際に運用してみて、1週間~1ヶ月程度でサイフォンがガスロックしてしまう問題が発覚しました。しかしサイフォン管の気密が悪いわけではありません。 どうやらこの現象は、朝に日の出とともにソーラーポンプが起動すると、全長200m弱の管路内に溜まった気泡(バクテリアの呼吸によって発生する?)が押し上げられ、それがサイフォン管に少しずつ溜まることで起こるようです。 手動のポンプで一々サイフォンのガス抜きをしてやるのは面倒
知り合いの田んぼにソーラーパネルをくっつけて、通年で水田に水を張る実験をしています。あと、3Dプリンティングで無動力ポンプも作りました。 この田んぼの周囲には川がないので溜池から取水していますが、ちょっと水量が足りません。昔はエンジンポンプで田んぼの下にある溜池から汲み上げていたこともあったようですが、採算が合わないのでやめてしまったのだとか。 傾斜地にある4面の田んぼを挟んで上と下に溜池があるので、動力を使わずに上の池からサイフォンで吸い出して自然流下で水を引くこともで
今の季節、換気なんて寒くてたまったもんじゃありません。そこで密閉室内用のウイルスを破壊する装置を作ってみました。 飛沫は重いので離れれば回避できますが、飛沫の水分が蒸発して飛沫核だけになった所謂エアロゾルの状態では浮遊しやすくなるので、距離を取ろうが浮遊しているものを避けるのは難しくなります。 室内においてそのような感染源となりうるウイルスを含んだエアロゾルを取り除くには、手っ取り早く換気してしまうのが良いですが、こんなに寒い中せっかく暖房の効いた暖かい空間を台無しにして
OmniGraffle の練習がてら水車を制御しているベクトル制御系のブロック図を描いてみた 最近身動き取れない...
オーム社の月刊誌「新電気」10月号から『「水力発電所」を作ってみた!』と題して私の連載がスタートしました。本日より発売です。 沢の測量から始まり、水車・台枠の設計製作、メカニック、電気系統、制御システム、管理運用、そして発電した電気を使うところまで、これまでnoteに書いてきた内容よりも詳細に、分かりやく、もちろんすべてDIYで、新規に一から水力発電所を製作して行く過程を解説します。 もしご興味がおありでしたらぜひお手に取ってみていただければ嬉しいです。そして買ってくれた
足場用の単管パイプ6m+1.5mをベランダと破風に固定してHF帯グランドプレーンアンテナのマストとして使用しておりますが、風が吹くと渦励振により低周波騒音が発生します。屋外ではさほど気になるような音ではありませんが、屋内にはまるで共鳴箱のように響き渡ります。これはたまりません。 そこで、スパイラルストレーキをマストに取り付けてカルマン渦を崩して渦励振が発生しにくくなるように工夫しました。 今回はストレーキフィンの代わりにポリエステルロープを使用しました。マスト径の10%程
一度雪解けの兆しが見えたものの、4月に入って再び雪が降り積もったりしましたが、その雪も溶けるのが早く。 今年はいつもより少し早いペースで春が足を運んでいます。 冬の間吊るしておいた水車も無事のようです。 取水ダムに流木が挟まっていましたが配管は詰まっていないようです。 撤収していたアンテナを取り付けました。 新しい季節を迎え、新しい元号とともに今年は新しいことを、澄んだ新鮮な空気を目一杯吸って、吐いて、はじまりはじまり・・・。 #水車 #アンテナ #雪解け
水力発電の発電機として用いている誘導モーターはベクトル制御により安定的に回生運転しています。このベクトル制御系の演算には平方根演算が頻出します。 ほとんどの小規模なマイコンではハードウェア的に平方根演算ができません。ハードウェアの制約を意識する事なくC標準ライブラリのsqrt()関数を用いて平方根を求めることはできますが、ソフトウェアで平方根を演算するのでランタイムの実装によっては重くなってしまいます。 そこで、計算法を工夫してそこそこ高速に平方根を求めるアルゴリズムを考
昔、人に頼まれて競馬のオッズから買い目を計算するアプリを開発しました。各馬のオッズから計算した得票率の偏りに基づいて、そのレースが本命か波乱かの度合いや主に票を集め軸馬候補となっている馬が何頭居るか、それらの時間変化といった情報から買い目を計算します。自動でWebから情報を取ってきてHTMLをパースして必要なデータを集め、怪しい馬にマークをつけるというものです。 この買い目の計算過程で、各馬の得票率の偏りの具合を画一的に計算する方法、つまり集中度指標が必要でした。集中度指標
小型の工作物に付着した塵や切削屑などを除去する際、エアガンで吹き飛ばしてしまっては周囲にゴミをまき散らしてしまいます。かと言って集塵機や市販の空圧工具のバキュームガンは大き過ぎて取り回しが良くない上、ノズルを絞って細くすると吸引力が著しく低下してしまいます。そこで、エアガンに装着するアタッチメントとして小型のバキュームノズルを光造形式3Dプリンタ "ANYCUBIC PHOTON" を使用して制作しました。 真空エジェクタのようなものですが、この用途では固形物や粉体を吸い込
受信回路トポロジとして2段スーパーヘテロダインを用いて地デジ波各チャンネルのパイロット信号のレベルを測定します。 色々試した結果、回路構成はこのようになりました。 初段IFフィルタとして中心周波数400MHz通過帯域幅250kHzのSAWフィルタB39401B3742H110を使用します。 そのままではサイズが小さく扱い難いので、SMA端子で引き出します。 2段目IFフィルタは3.579545MHzの水晶振動子6素子で構成したラダー型クリスタルフィルタを使用します。
地デジ波観測のためギリギリまで粘って、12日に冬仕舞いしました。 豪雪に押しつぶされて破損する恐れがあるので、立ち上がり管は取り外します。 水車は足場用鋼管とコンパネで作った雪囲いの中で吊るして保管します。 このまま雪囲いごとブルーシートで覆って一冬を越します。 昨年はこんな感じでした。 続いてアンテナ周りです。 FMアンテナとホイップアンテナは着雪による破損などの心配はあまり無いと思われるのでそのままにしました。素子が細かく並ぶ地デジ用30素子パラスタックアンテナは
山間は連日雪が降っています。近所の別荘に滞在していた人々の賑わいも、すっかり雪の静けさに変わっています。 凍てつく中も発電を続け、電気炬燵に当たりながらホットコーヒーを飲み、炊飯器でお米を炊いてIHで煮物を作ったり、今の季節の安定した十分な水量の沢水は暖かな恩恵を与えてくれます。 今年は平年よりも遅れて雪が降り始めましたが、それでももう長くはここに居られません。毎年建物の1階部分は完全に雪に埋もれ、道路は雪の回廊となります。 もうじき水車は冬を越すため発電を停止し、台枠
この地デジ波を用いた天気予報は、経路中の媒質による電磁波の吸収特性の変化を捉える事で行います。 地デジ波の受信強度を測定し、遠くにある雨雲を検出する事で予測します。フラットフェージングの影響を受けにくいように近接したチャンネル間の受信強度を比較し、水力発電に寄与するような纏まった雨を降らせる厚い雨雲の有無に相関性のある情報を抽出します(にわか雨に惑わされないようにするのがミソです)。 そのためのアナログフロントエンドの設計として、受信部の構成を考えます。 このようなアプ
地デジ波を用いて気象予測するのであれば、出来るだけ多くの異なる経路を通ってきた電波を拾って予測に寄与する情報を得たいものです。県内外の親局や中継局の電波を受信できるようにと、オールチャンネル用とローチャンネル用のアンテナをスタックして、幅広い帯域で十分な感度で受信するために設備を構築しましたが、どうしても面倒な課題がありました。 それはスタックの位相調整です。スタックの上下段で異なるアンテナを使用しているため、アンテナの位相特性が異なるので周波数ごとに位相調整してから混合す