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#025 人間、志を立てるのに遅すぎるということはない
エピソード
いや、おれびっくりしちょんやけど…
これから収録する?
今日は、イギリスの首相の名言を紹介したいと思います。
イギリスの首相の名言と言ったらチャーチルさんの名言は沢山ありますが、今日はチャーチルさんじゃなくて、ボールドウィンさんの名言です。
「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」です。
中年になって、人生も残り少なくなってくるとこういう名言がいいですね!
「ホニャララするのに遅すぎることはない」ってすごく、なんかこう、ありがたいですねー
ポッドキャストの収録時間が夜晩くなっちゃうのはきついけど。
ちょっとボールドウィンさんの説明もしておきましょうか?
ボールドウィンさんは、イギリスの政治家でチャーチルさんと同じ保守党の政治家さんです。チャーチルさんは貴族出身ですが、ボールドウィンさんは中産階級の出身でした。第一次世界大戦とその後の第二次世界大戦までの戦間期に活躍した政治家です。
イギリスの首相を3度も務められた大物ですねー
「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」は、ボールドウィンさんが40歳の時に国会議員に立候補する時、周りから「遅すぎる!」って言われた時の言葉だそうです。40歳で政治家って早ない?って思いますが、今から100年以上前の話ですからねー
ボールドウィンさんは、その後国王エドワード8世とエドワードさんの結婚問題でいざござがあったりして、結局エドワードさんは退位する事になって、ボールドウィンさんも次の国王の即位後のタイミングで政治家を引退されました。70歳でした。
随分前から気になってる事があるんですよ。
ボールドウィンさんは「人間、志を立てるのに遅すぎるということはない」と言いましたが、子供に早くから将来の夢や職業を決めさせる考え方です。
これ、子供にとって良いことって考えて率先してされている親御さんおられますよね。
子供が自分の意思で自然に何かに興味をもって、それを親が全面的に応援するのはなんにも問題はないんですよ。ちょっと違うなーって思うのは、親が積極的に動いて早い段階で子供に将来を決めさせることです。
自分の話になりますが、子供の頃からいろんな事に興味あったので、一つの事に絞り込むって難しかったんですねー。もちろん、早いうちに何か一つの事に集中してたら、今よりも社会的に成功はしていたかもしれないけど、幸せになれたかは疑問です。
あと、人間の才能なんてどこにあるのか?はほんと分からないと思うんですよね。なんで、親の役割は子供になるべく多くの選択肢を提示してあげる事だと思うんです。大学なんて特にそう思うんです。
研究者の先生を馬鹿にする気はないけど、大学の専門教育も一つの選択肢だし、もちろんその道に進んでも良いし、研究者になっても良い、でも大学とは関係ない事をやっても全然構わないんですよー
親が子供にいろんな事を経験させることもできるけど、やっぱり限界はあるし、どうしても親の手が届く範囲になってしまうし、親だって人の子なんで、自分が好きな事や分かること、楽なところに持っていきがちだし、子供だって馬鹿じゃないんで親の顔色を伺いますよねー
もちろん自分のこども達が、早く夢や目標を決めて、早く独り立ちして金銭面や社会的にも安定してくれれば、心配事も減って安心できますよね。
でも、こども達って親を安心させるために生きてるわけじゃないんですよ。
あと、親と関わらなくなってからの人生の方が長いんです。こども達の生きる時代は、親の生きる時代とは違うんですよねー
なんで、こどもの夢や目標の決定に早くから親が積極的に関わるのはちょっと嫌なんですね。
ちょっと愚痴っぽくなってきたんでボールドウィンさんの話に戻しますね。ボールドウィンさんは平時に活躍するタイプの政治家と評されているようで、この対局にあるのがチャーチルさんでチャーチルさんは戦時向きの政治家です。ボールドウィンさんが政治家を引退して間もなく、第二次世界大戦が始まります。
この大戦を戦い抜いたのが国王ジョージ6世と首相になったチャーチルさんでした。
ジョージさんはボールドウィンさんが退位させた形になった国王エドワード8世の次の国王です。チャーチルさんはボールドウィンさんの後を継いだ保守党の政治家です。結果論にはなってしまいますが、この2人ががっちりタッグを組んでドイツとの厳しい戦いに勝利しました。
もし、ドイツ贔屓だったエドワードさんをボールドウィンさんが退位させなかったら?戦時に強くないボールドウィンさんが、そのまま政治を続けたら…どうなってるか分からないですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1737653397-JDtKfYQxWyzGOFop6c5lh8AR.jpg?width=1200)
よく歴史に「もしも」は無いって言いますが、私は「もしも」ってよく考えてしまいますねー
自分自身、何か一つの事に長期間集中するんではなくて、いろんな可能性を試したかったんで、歴史上の人物も同じように考えてしまってるのかもしれませんね。
最後まで聴いていただいてありがとうございました。
みなさんの年をとってからはじめた事なんかのエピソードなんかを、お便りやXで#ニゲテラでポストしていただければありがたいです。
若い方は、最近夜晩くまでやったこととかでも良いですよー
エピソードのメタ情報
第25回の台本です。
配信日は2024/10/19でした。
カバーアートの絵、チャック・ノリスさんみたいですねw
対象的な2人の政治家ちょっとエモいですよね。
この手の話が結構スキなんです。
ライプニッツとニュートンとか、ゲーテとニュートンとか、ロバート・フックとニュートンとか。てかニュートン凄ない?
そのあたりのエピソードもおいおい配信できればなーって考えてます。
もしよかったら、このエピソードのポッドキャストも聴いてみてください。
「和尚は逃げても寺は逃げない」はポッドキャストで配信していて以下プラットフォームで聴取可能です。