#020 棺を蓋いて事定まる
エピソード
みなさんさぁー、死ぬ時の事考えた事ある?
あー、やっぱあるんやぁ
そのーいやなんかいや、人生のラストシーンやね、これ。
はい!いささか縁起の悪い話題ではじまりましたが、今回は記念すべき本編の20回目の記念回です。ポッドキャストの配信をはじめてから、だいたい5ヶ月ぐらいですね。
ポッドキャストはじめてから声が良くなったのか、先日何年ぶりかで実の姉とあったんですが、姉に「そんな声やったっけ?」って言われました。
私、凄くひとに影響されやすいんで、一緒にいると直ぐに口癖が移っちゃうんですよー
大学生の頃に四国に居たもんで、四国の大学だと方言にあんまり主流派がないんですね。なんで、それぞれが比較的自分の出身の言葉で話すんで、いろんな人のが移ってしまうんです。
顕著なのがイントネーションで、自分でもどこのイントネーションで話してるのかよく分からなくなってしまって、今もよく分からないんです。
地元の人にも、sottoさんって出身は関東の方ですか?ってよく言われます。そんな中で大学の頃、たまに夏休みに姉と合うと、よく「話し方が変!」って言われた事を思い出しました。ひょっとしたら、沢山の人のポッドキャストを聞くようになったんで、声も移ってきたのかもしれないですねー
今日もそんな、えー声ー、で行きますね。
今回紹介することわざは「棺を蓋いて事定まる」です。
「棺を蓋いて」の「棺」は「ひつぎ」、遺体を入れる箱、お棺の「カン」です。「蓋いて」は「ふた」の字で「おおう」です。かぶせるという意味があります。
棺の蓋を閉じるまで物事は定まらないということで、「棺を蓋いて事定まる」の意味は、人間の評価は死んだ後に定まる。生きている間には公正な判断はできないという意味です。
この言葉は、中国の書物「晋書-劉毅伝」が出典です。中国の王朝で「しん」は3つあって、この晋は始皇帝の秦と、ラストエンペラーの清の間の晋です。
劉毅伝の劉毅は人名で劉毅さんなんですが、晋書には劉毅伝が2つあって、字が同じ別人の劉毅さんの話がそれぞれ取り上げられてます。
この劉毅さんは、後の方の劉毅さんで東の晋と書いて「とうしん」の劉毅さんです。
この劉毅さんは劉裕さんというライバルがいました。
劉毅さんと劉裕さんの「劉」の字は同じ字です。
劉毅さんは比較的学問にも通じていたんですが、劉裕さんはあまり学問は得意では無かったようです。2人は東晋末期の混乱した時代を一緒に戦った武将・政治家です。
劉毅さんが残したこんな言葉が由来になっています。
深いですねー
そんな言葉を残された劉毅さんですが、ライバルの劉裕さんに謀られて最後は自ら命を絶ちました。この言葉、劉毅さん自身の事を暗示したような言葉ですね。
一方ライバルの劉裕さんは晋から禅譲されて、「宋」王朝を興しました。
中国には同じ字の「宋王朝」が3つあって、劉裕さんの「宋」は「南朝宋」と呼ばれます。
この時代中国は南北に別れて、それぞれに王朝があった時代で、劉毅さんや劉裕さんは南朝側の人です。
その後だいぶ後になって、中国を統一した全く別の「宋王朝」が興って、その王朝の北側が女真族に奪われたので、奪われる前の「宋」を「北宋」、奪われた後を「南宋」といいます。
いかがだったでしょうか?
中国の人名や歴史って似たようなものが沢山あってややこしいですよねー
台本読んでてても、訳がわかりません。以前のエピソードでも同じような話をしたんですが、人生浮き沈みあるのでどこを切り取るか?で全然違ってきます。
もちろん、率は低いと思いますが浮いたままの人も、沈んだままの人もいますし、浮き沈みも同じ数だけあるわけでもないですし、沈んだら必ず浮いてくるなんて無責任な事も言えません。でも、今幸せな人にはその幸せを大事にして欲しいし、今不幸な人は今後幸せになる可能性もあるって考えて欲しいですね。
命がある限り、良い生き方をしていきたいですねー
20回目の記念回の今回は、ややこしい話と、感慨深い話を組み合わせてみました。感想ご意見をXのハッシュタグ「ニゲテラ」でポストいただくが、概要欄にお便りフォームのリンクも貼っていますので、お便りを頂けると大変ありがたいです。
エピソードのメタ情報
第20回の台本です。
配信日は2024/08/31でした。
20回目の記念回でした。
相変わらず喋りはうまくないし、そこそこ甘噛みしてますがなんとか20回まで続いたなあって感じでした。
でも、第一回の録音時は、緊張してガチガチだったのが、自然に声が出るようにはなりました。
でも台本に頼りっきりのスタイルは変えれません。
話も(台本次第ですが…)比較的まとまるし、話も短くなるので編集の手間も減らせます。
もしよかったら、このエピソードのポッドキャストも聴いてみてください。
「和尚は逃げても寺は逃げない」はポッドキャストで配信していて以下プラットフォームで聴取可能です。