スターフェスティバルCTOの3年目
こんばんは sotarok です。
と、いうわけで今年も スターフェスティバル Advent Calendar 2022 も最終日として、1年目、2年目に引き続き CTO っぽいやつをアウトプットしていきたいと思います。
過去2年のブログを振り返ると、
毎年振り返りのときにこんなことを言っていて、その結果がでるってのはいつなのよ、という感じでしたが、おまたせしました、今年は「組織の変化が具体的なアウトプットに繋がり始めた年」というような気がしています。
採用の再開からエンジニアリング組織の変化
まず CTO としては、自社のエンジニアリング組織がどのように変化してきたか、人員構成から振り返りたいと思います。
まず2022年1月時点のプロジェクト全体の様子 (エンジニアアサインの可視化用)
会社の組織図とプロジェクト体制表とは別に、自分用 + たまに全社会などでアサインや異動などの意図を説明するために、各プロジェクトへのエンジニアのアサイン状況と各プロジェクトの重なりをスライドに可視化していて、人員構成が変わるたびに更新しています。(PdMや事業系メンバーを含めない図です)
2022年1月時点では、各プロジェクトに2-3人程度のアサインしかできておらず、"既存運用" などに日々の手が取られなかなか新しいことに手を付けづらい日々が続いていました。
2022年は、最初から採用活動にも力を入れていたこともあり、新たにエンジニア6名業務委託を2名の方に仲間になってもらい、2022年12月時点で↓コンナカンジになっていました。フエテル … !! ヤッタァ!
全体的に厚みが出ただけでなく、プロジェクトごとの重なりの部分が出てきている
プロダクト全体の開発計画を立てていたときに点と点がつながるポイントが、見えるようになってきた (例えば、製造パートナー向けの機能を開発しているチームと、社内基盤を開発するチームが連動して動く、など)
※ 「製造パートナー」は、飲食店さんや弁当製造をしている実際に食べるものを作ってくださるパートナーさんを呼ぶときに使っている用語です
各プロジェクトが、現状の運用や「やらなければいけないこと」だけでなく「やったほうが良い」いわゆる重要度が高く緊急度の高くないものなどにも手をつけられるようになった
特定のプロジェクトに大きな負担をかけずに人員の再配置が可能になった
メンバーそれぞれの特性や、育成的な観点を考慮したリアサインが可能に
さらに直近の採用活動の成果も繋がり、来月にも3名の新しいメンバーを迎える予定となっています。
組織の振り返りをしたところで、プロジェクトとして大きく動いていた「新基盤構築(基盤リプレース)」と「ごちクルのビジネスアカウント開発」についてもう少し掘り下げていこうと思います。
去年の記事で触れたごちクルNowや、ごちクルなど、お弁当をご注文くださる方のためのサービス開発ももちろん継続中で、こちら日々アウトプットを重ねているので、ぜひそちらもご覧ください。
エンジニアリング組織の体制を整えて結果にコミットする
さて、上記のような人員構成の変化があるなかでCTOとして常に突きつけられるのは "これだけの採用コストと人件費を払って、結局結果につながるのはいつなんだっけ?" に答えていかなければいけないということです。
心地の良いチームを作るため、働きやすい環境を作るために良い体制を作っているのではなく、その結果「事業が成長する」必要があります。
それはつまり「売上があがる」であったり「今までできなかったことができるようになる」であったりということなのですが、エンジニアリング組織を抱えて「なにができるようになるか」に対する一つの答えは、「事業が成長を続けられる機構そのものを作ること」なのではないかと思っています。
「売上」という観点でいうと、はっきりい言うと、この2年間のコロナの時期、土壇場で会社を支えていたのはエンジニアではなく営業のメンバーだったと思っています。(本当に頼もしいメンバーたちです…ありがとうありがとう)
それでも「プロダクト開発」やエンジニアリング組織を強化していくことに投資をするのは、
事業が成長する原動力となる機構を構築し、
それが持続可能な状態を維持していく
ためにほかならない、ということです。
スタフェスにとっては、それはお弁当を作ってくれる製造パートナーに提供するツールであったり、それを運用する社内メンバー向けのツールであったり、それらをつなぎ合わせるデータや、そのデータをやりとりしながら開発しても壊れづらいアーキテクチャであったり、注文を受け付けるためのサービスであったり、それらを使ってくださるお客様がより使いやすくなるような機能であったりするわけですが、これらは単一機能としてワークするわけではなく、つなぎ合わせ正しく動作しあって初めて価値として見えて来ます。こうしたものを総合的に実現していくためには、やはり自社のビジネスドメインにまっすぐ向き合った強いチームの存在が欠かせないのだと思います。
基盤リプレースプロジェクトのアウトプット
話がそれました。それで結局今年何ができるようになったのかというと、
製造パートナーが自ら新しい商品 (お弁当) を登録できるようになった
その裏側で動いていた社内基盤リプレースプロジェクトのうち、商品の領域の一部がリリースでき、そこのデータが入り審査したりするオペレーションをができるようになった
旧基盤と協調動作するための同期プログラムと一緒に動作できるようになっている
基盤リプレースプロジェクトは、リファクタリングやリアーキテクチャに注力しすぎると「その結果提供されるべき顧客価値に変化が起こっていないのに工数がかかっている」という悩みを常に抱える事が多いのですが、スタフェスでのチャレンジは、新しい価値を生み出しながら同時並行で新しい基盤にリプレースを進めることであり、それがうまく動き始めていることに手応えを感じています。
来年以降、更に新しい機能開発を運用改善を続けながら旧基盤からのリプレースを段階的に進めていく地盤が整ってた … !! ということです … !!
守りのプロジェクトから攻めのプロジェクトへ
今年の振り返りとしてもう1つまとめておきたいのは、去年「コスト削減」として稼働していたプロジェクトチームを「新たな顧客価値をつくる (つくりつつ、仕組みとしてもちろんコストを下げていく)」というミッションに転換したことです。
このチームは、社内のオペレーション改善や仕組み化・自動化によって社内の運用コストを下げていくだけでなく、その結果、お客様になにを提供できるんだっけ?に向き合って、企画・要件に落とし込み開発し、実際にそれをリリースすることができました。
このビジネスアカウント開発については、PdM対談も公開しているのでこちらもぜひご覧ください。
現在、このチームは、MVPバージョンを作り上げ、初期のお客様に展開し、その動きを見たりヒアリングをすることで課題の抽出、直近のロードマップの修正など、めちゃくちゃ良い感じで動いています。
メンバーも、コスト削減のための開発をやっていたときと比較し、段違いに目を輝かせています。どうしたらもっと便利になるか、使ってもらえるのか熱い議論を交わしています。これがプロダクト開発の醍醐味だよな…!! と思えるチームの変化でした。
アウトプットも増えてきた
テックブログも継続的に公開され、アドベントカレンダーも全日埋まり(UU が増えたおかげでかぶりも少ない!)、ミートアップなどの採用活動も行われ、エンジニアが言い出しっぺでリーダーシップをとったPodcastも公開されたり、会社の仲間とApexの企業対抗大会に出場したり、外向きの活動も増えてきました。
来年、さらにたくさんのアウトプットを出していける予感がしています💪
来年にむけて
コロナ不況からの回復と営業チームの血の滲むような努力とともに、プロダクト開発チームも次々とアウトプットを出して、新しいものがお客様やパートナーに提供できるようになってきました。
当エントリは自分目線での話ではありますが、いつも議論を重ねて前に進められる経営メンバーの仲間、社員のみんな、特に、自分が話すビジョンやカルチャーを体現し、いつも前向きに成長しながらチームやプロダクトの課題にまっすぐ向かって行ってくれるエンジニアのメンバーのみんなにこの場を借りて感謝を伝えたいと思います。いつもありがとう。
この良い流れを、引き続き来年以降続けていくとともに、採用を更に加速させていき、事業成長をより強化していきたいと考えています。
新基盤リプレースと新しい顧客価値提供を加速させていく
プロダクトが生み出す事業価値を高めていく・売上をあげる
いままで手つかずだった部分にチームを組成して手を付ける
特に配送周り
泥臭いことにひとつひとつ向き合って、エンジニアリングとしての挑戦と事業貢献を両立させ、自律した組織を作り走らせていきたいと思います。
ぜひ興味をもってくれた方は、仲間になっていただければと思います。
吉祥寺でクラフトビールを飲みながらカジュアル面談も大歓迎ですので、お気軽にお声がけください🍻
それではみなさん、Happy Holidays!良いお年を!
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