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「やること」 と 「あり方」 のバランス

おはようございます。SOTA Japanの渡部るり子です。noteでお題企画「#わたしの舞台裏」というものがあることを知って、私が書こうとしていることもそういうことかもしれない・・・と思ったところです。

ビジネスの場で成果主義という言葉が使われるようになって、もうどのくらい経つのでしょうか?「求めているのはプロセスではなくて、最終的な成果だ」とか、「そもそも、プロセスはどうでもいいから結果を出せ」とか、そんな声が当たり前になってきたようにも思います。こんな話を今さら・・・と思われる方もいるかもしれません。例えて言うならば、わたしの舞台裏が「日々の積み重ね」で、わたしの舞台が「成果」なのかもしれません。

ある時、JALの方から、経営再建の最中にある時の経営トップであった稲盛和夫さんのお話を伺ったことがありました。稲盛さんといえば偉大な経営者であり、一方、当時でもすでにご高齢でもあり、どんな仕事のされ方をしているのか、興味があったのです。すると「現場に行かれると、一人一人の目を見ながら、ありがとうとおっしゃられる」ことが何より印象に残っているそうでした。トップの方というと、壇上でスピーチをされて、聴衆の皆さんの拍手に送られて足早に次の場へ・・・そんなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。あるいは、せっかく部署全体で集まっても、次の予定や、他のことで頭が一杯で・・・というリーダーの方も多いのではないでしょうか。わたし自身、「その瞬間、その場にきちんといる」ことを大切にしてきたつもりですが、とても稲盛さんのように積み重ね、伝えてこられたとは思えません。

単にあり方、こうありたいという「To Be」だけではなく、それをきちんと行動にするという「To do」が果たしてできているのかということなのだと思います。稲盛さんの例では、一人一人の労に報いたいという「あり方」を、言葉だけではなく、目を見てありがとうと言われるという「行動にされて」いたのだと思います。どちらだけでもなく、両方が実現されていたのだと思います。

20代の方にわかる例えではないかもしれないですけれど、高倉健さんのイメージに代表されるような「自分不器用なんで」というような「あり方」だけでもなくて、それを「行動に表現する」ことも両立させていくということが、とても大切なのだと考えさせられます。リモートワークなど、「あり方」のようなものが伝わりにくくなっている今、なおさら「行動に表現する」ことが大切になっているのではないでしょうか。

一方、ついつい、To do リストばかりが長くなって・・・そんな方も多いかもしれません。でも、その To do は、私たち自身のあり方、To be につながっているでしょうか。そんなことは言っていられないと思っていた私も、両方の視点から眺めてみたら、実は両立できることもあったのではないかと振り返ることがあります。これが中道ということなのだと思います。ある僧侶の方から、中道というのは、白と黒の中間にあるいい感じのグレーではないんですよと伺ったことを思い出します。どちらに偏っているわけでもなく、どちらも両立させること、時にはふと考えてみることが、仕事にも、プライベートにも、大切なのではないでしょうか?

これから、日々の振り返りのテーマとして、「本日のお題」というものを挙げてみたいと思います。スキマ時間にでも活用いただけたらと思います。

本日のお題:やること「To do」 と あり方「To be」 のバランスはどうなっているでしょうか?表舞台、舞台裏のバランスは、どうなっているでしょうか?

振り返る時のポイント:こうしなければ・・・だけではなくて、あ、これはできている!ということも、是非探してみて下さい。わたしのダメ出しばかりの振り返りノートを見て、イギリス人のメンターからいただいた言葉です。そうじゃないと楽しく続けられないからと。本当にそうですよね。

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