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あれから1年

2022年9月29日にAstarが日本の暗号資産取引所に上場し、日経新聞1面に広告を載せてから1年が経った。この1年でFTXが破産したりした結果、アメリカは依然として厳しい状態にあり、中国も香港で活動が見られるものもスピードは思ったよりも早くない。日経新聞の1面カラー広告では今のweb3におけるマクロコンディションは日本にとってとてもチャンスだという趣旨で広告を打たせていただいた。実際には350を超える企業のロゴを僕とCOOの石川で1件1件 DMをしながら集めた。

余談だが個人的に気に入っているのはこの広告は数千万円をAstarチームが払っているが、Astarの広告をあえて2行しかいれなかったところだ。2023年のweb3/クリプトはインターネットにおける1998年とかに匹敵するんだけれどもこの超初期のタイミングにおいては日本全体のエコシステムを大きくしていくことを最優先に考えた。

インターネットユーザー vs クリプトユーザー by CoinDesk

あれからほぼ1年が経過した今、僕たちは前進しているのだろうか?web3が国家政策になり、政府側からポジティブな発言が多く出てきたり、実際に税制が改正されたりと多くの前向きな取り組みが見られていると思う。Astar自体もこのベア相場の中で多くのプロジェクトが衰退していったが、相対的にみるとかなり伸びており時価総額の順位自体も200位程度から約100位まで大きく伸ばした。

その中でも特に象徴的なのはNTT docomoが6000億円の投資をweb3に対して行うことを発表したり、Sonyがブロックチェーンを作る発表をしたことだと思う。我々も今年は日本が伸びる(というか伸ばす)ことに着目し、2023年の1月にスターテイル・ラボを日本とシンガポールに設立した。

ベア相場とはまさに準備の時期で、我々は6月にSony Network Communicationsから5億円の調達と資本提携。9月には同社と共同でブロックチェーンを作成することを発表した。僕の個人的な意見では、Sonyは世界で1番といっていいかもしれないくらいweb3と相性が良い会社だ。Sony発表のプレスリリースに、 "ゲーム&ネットワークサービス、音楽、映画、エンタテインメント・テクノロジー&サービス、イメージング&センシング・ソリューション、金融などのソニーグループが展開する多様な事業とソニーネットワークコミュニケーションズを通して、連携することで、様々な産業領域で新たな付加価値の提供に取り組んでまいります。" と記載されているとおりweb3と相性が良い領域のほぼ全てを、しかも世界トップレベルで持っている。正直、できないことを考える方が難しいような状態である。AstarもAstar2.0でAstar zkEVMを発表しEthereumのL2を作りにいくことを発表した。マスアダプションに向けてPolygonと共同で展開をしていく。

僕の目標としては今年中に、オセロの四隅を取りきり座組を固める。マーケットが戻ってきた時にスタート時点で勝負が決まってる状態を目指す。もちろん目指すのは世界。Astarは日本を代表するプロジェクトだと色々なところで言われるがこの程度で日本を代表していたら日本に申し訳ない。来年が本当の勝負になるので、今この時期に座組と世界でのポジショニングを固めて日本から本当の意味で世界的なプロジェクトを出すんだという意気込みで結果を出していきたい。

国家的な仕組みや大企業の参入など環境は整いつつある。そろそろ日本から世界を代表するプロジェクトを出す時だ。

「過去は振り返るものではなく乗り越えるもの。未来は嘆くものではなく築くもの。日本がもう一度時代を切り開くための大勝負。前進しよう。新しい時代を創るために。」を胸に背水の陣でまず今年をやりきり2024年に挑みたい。

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