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小さなゲーム会社に入社した話 その2


その1のお話の続き。


何もできなかった私は、小さなチームでアシスタントをやることになりました。

プロジェクトに配属されて半年間くらい、それなりにゲーム開発のフローも把握し、アシスタント業務をやりながら企画のお手伝いみたいなことをやっていました。

ここでマネージャー業務のアシスタントをできたことは後の自分にとってかなりいい経験ができたと思っています。なぜなら・・・

・ゲーム開発における全体的なフローを俯瞰して見れるようになった。

・ゲーム開発における全体的な予算感を身につけることができた。

・スケジュールは基本みんな守ってくれないことがわかった。

・プロジェクトを回すには、ボトルネックになっている箇所をアプローチしていくことが円滑に回す方法だと気づけた

など、おそらく最初から企画だけをやっていたら気づけなかったことに気づけたからです。(上記4点は、プロデューサーになりたいと思っている方は全員身につけておいたほうがいいと思います。)


上記を把握した中で、企画のお仕事をやっていると、「あ、今の自分のタスクが遅れるとここに影響が出て、最終的な被害が・・・」みたいなことが頭の中でわかるので、どう立ち回って動くべきなのかというのがしっかり見えるんですよね。アイデアが浮かばないから仕様がかけない・・・・みたいなことを言っている場合ではなく、仕事をすすめるために、アイデアがうかばないんだったら、ディレクターとイメージをすり合わせてそのイメージを持ってデザイナーさんとディスカッションして案を出そうとか・・・上記を意識していたことで、自分が原因でプロジェクトが遅れることはほぼなかったと思います。

そんなこんなで、仕事にも慣れ、ちょっとプランナーの仕事もできるようになり、作っていたアクションゲームのボスのバトルプランナーの仕事もやらせてもらえるようになりα版開発が終わってβに移るタイミングのときに事件が起きます。

(ボスの仕様は、ある程度アクションのツールが作られており、AIパターンを組んで行けばボスが作れるようになっていたため、プログラムができなくてもある程度組めるようになっていたため、私でもアイデアさえあれば組めるようになっていました)

メインのプロジェクトマネージャーの方が突然いなくなりました。

なんでいなくなったかは未だにわかりません。(みんな連絡取れないみたいで)とにかくメインでやられていたマネージャーの方が突然連絡が取れなくなり、会社からいなくなりました。

いなくなったことにより、他やれる人がいない状況だったため新卒だった私が急遽このプロジェクトのマネージャーを引き受けることに。

でも私。ちょうど1ボス任されたところで、メインのマネージャー業務なんてやってる暇なかったんですよね。

ただスケジュールを切っていてそのスケジュールの責任者は今の所私。パブリッシャーに人が飛んだからスケジュール伸ばしてください。なんてことは言えない。(次の仕事ももらえなくなってしまう・・)

のでやりきるしか無い状況に。

そのタイミングから

・日中→マネージャー業務

・19時以降→ボスの開発

・4時位に帰宅(週の半分くらい会社で寝て朝だけシャワー浴びてまた戻ってくる)

みたいな生活を半年続けました。

さらに追い打ちをかけるように、ボスの担当についてくれていたプログラマーの方の勤怠が悪い・・・・悪すぎてボスの開発が進まない・・・欲しいアクションのコマンドを組んでほしいのにそれを相談すらできない・・・でもスケジュールが・・・みたいな状況で、なんで自分はこんなにやってるのに周りの先輩たちはやってくれないの・・・とストレスを感じはじめ・・・・

β開発を終える直前くらいで私のメンタルが1度やられてしまい朝起きたら会社に行けないメンタルになってしまいました。

行きたくても体が動いてくれない・・・という感じで。ただこのままだとあの飛んでしまった先輩と同じ状況に・・と思い、勤怠連絡だけは入れて、メールでちょっとしばらく休みたいとだけ書いてその日はそのまま1日寝落ちしました。(今でもこのことよく覚えてます

その次の日か2日後くらいだったかな・・・

家に誰かきたんですよね。面倒だったので出なかったらしつこくピンポンがなるので致し方なく出るとそこに立っていたのは社長さんでした。


ではちょっと長くなってしまったので、社長さんが来てくれた後のお話はその3にて。

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