悔しい気持ち

僕が小学校6年生の時。

この話は今思い出しても、めっちゃ悔しい出来事であり一生忘れることはない。

小学6年生の4月、鈴鹿市トレセンの選考会があった。トレセンの選考会を受けることが初めてということもあり緊張と楽しみな気持ちが混ざりわくわくしていた。

当日は、自分でも驚くほどファインプレーの連続で(笑)

無事、鈴鹿市トレセンは合格!!

合格は喜ばしいことではあったが、僕はその先の三重県トレセンにも駒を進めたいと思っており、三重県トレセンの選考会に進むメンバーを、第1回目の市トレセンの練習時に決めると、連絡が入った。

もうこの連絡を受けたときは、「やってやるぞ!!」と相当意気込んでいた。

練習会当日、初めてのトレセンでの練習で緊張しまくっている自分がいた。心臓がずっとばくばくしていた(笑)

けど練習がスタートすると、いつも通り、いやいつも以上のパフォーマンスを発揮することができ全然やれる、楽しい!と思って練習していたことを覚えている。練習内のゲームでもゴールを量産。ボールも奪われない。

楽しい!もっともっと高いレベルに身を置きたい!!

と、その練習で思い、いつの間にか三重県選抜の選考会への道は確実だと確信している自分がいた。

そして練習後に選考会に進むメンバーが発表された。

結果、新たに市トレセンに加入した僕含めて3人だけ名前を呼ばれない。

「これで本日の練習を終わります」と言いみんなが解散していく中、何が起きたのかわからずグランドに僕は突っ立ていた。

全然心の整理がつかない。どういうことだ、実力が伴っていなかったのか。いや、でもやれていた。なんでだ。三重県トレセンでやりたいとか言う前に選考会にも参加できないのか。

思うことがたくさんある中、母さんが迎えにきていたので車に乗って家に帰った。夜ご飯を家族で食べている時、いつもは楽しい食事の場が全然楽しくない。むしろはやく一人になりたかった。そんな様子に気づいた父さんが、「どうしたんや?元気ないやん」と聞いてきた。

「県トレの選考会に進めへんかった」と、家に帰ってから初めて口を開いた。それと同時に悔しい気持ちが一気に込みあがり、食事中に涙が溢れ大泣きをしてしまった。ぼろぼろと涙がこぼれ、涙を拭いてくれる母さんがいた。

「次頑張ればいいんよ。この悔しい気持ちは絶対に忘れたらあかんで。この気持ちが壮太を強くするからな」と頭をぽんぽんとしてくれている父さんと母さんがいた。
そんなこと言われたら余計涙が止まらんわ!と思いながら、あの時は恥ずかしさも恥じらいもなく大声で泣きじゃくった。

この経験が僕にとって初めての悔しかった1日で、この経験から僕は強くなれたと思う。この経験から、

もっと上手くなる。もっといっぱい練習して

 もっともっと上のステージでサッカーをするんだ!」

そう決断した日になった。

当時は、とにかく悔しくて食卓でも風呂でもベッドでもいっぱい泣いた。けど、その悔しかった思いも、いっぱい流した涙も必ず今に繋がっている。あの経験を12歳で経験できたことはかなりプラスだと思うし、あの経験を無駄にしてはいけない。

あの経験から僕は確実に成長できた。
あの経験が僕の原動力となっている。

悔しい気持ちこそ、最高のエネルギー

君が流した涙が  いつか花を育て咲かせて

君の目の前に  広がるはずだから

君が乗り越えた壁は いつか君を守る盾となって

君をそばで  いつまでも支えるだろう

    ライフイズビューティフル/ ケツメイシ

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