僕の知らない世界を考える。〜LGBTQの友人と話して思ったこと〜
僕には過去LGBTQのことについて話をしてくれた友人がいます。
今回はその友人と話して思ったことを書きたいと思います。
社会人になり三年目が始まり、新しい悩みにもぶつかりながらも、日常を送る中で、ある友人と久しぶりに連絡を取り合いました。
僕が学生時代の頃の友人で、休み時間にたわいもない話を沢山していました。
約1年ぶりの会話だったこともあり、「最近どう?」「仕事楽しい?」など学生時代と変わらずリラックスして話していました。
話の中で、友人が学生時代に僕にしてくれたある相談の話になりました。その相談とは
「実はクラスのあの子(同性)のことが好きなんだよね。」というものでした。
友人は僕には想像もできないような勇気を持ち相談をしてくれたと思います。でも、当時の僕は同性に対する恋愛感情に関して、深く考えたことはなく友人が望むような答えは出せなかった思います。
僕が当時かけた言葉は「そうなんだ。君が好きならいいと思うよ。応援するね」
というものでした。
なんの解決にもなっていませんが、そういったある種の悩みを打ち明けられる存在として僕がいたことには意味があるかもしれません。
最近ではLGBTQに対しての理解が広まってきていますよね。SNSで自らのことを発信している方も多く見ます。
でもその一方で、その発信をエンタメの一つと捉え心ない言葉を浴びせる人もいると思います。
他人の幸せの形を受け入れられないことに関しては、仕方がないことなのかなとも思いますが、だからと言ってそこに口を挟むことは間違っていると思います。
僕は久しぶりに友人と話をして改めてLGBTQについて考えてみました。
でも、どんなに考えても僕の頭に浮かぶ言葉は同じでした。
「君が好きならいいと思うよ。応援するね。」
僕は今のところ同性の人を好きになった経験はありません。なので今でも、当時の友人の相談に乗ることはできないのかもしれません。
ですが、僕は思いました。相手の悩みを解決することはできなくとも、その気持ちに寄り添える人間でありたいと。
正直僕も中学生ぐらいの頃は同性に恋愛感情を持つことを否定する考えがありました。その理由は簡単です。わからないからです。
人は自分のわからないことに恐怖感のようなものを感じ、否定し遠ざけることで考える事をやめ、自己防衛をするのだと僕は思います。
場合によっては自己防衛をすることも大切だと思いますが、全てから逃げていては自分が小さい人間になってしまうように僕は思いました。
他人のことは理解できない。でも、寄り添い合うことはできる。
綺麗事のように思われてしまうかもしれませんが、僕は自分の手が届く範囲なら色んな人と手を繋ぎ寄り添い合っていきたいと思っています。
最後に
僕の好きな仮面ライダー作品の一つ、「仮面ライダー響鬼」の中でこんな言葉があります。
友人が相談してくれたことで、自分がそれまで考えていなかった世界に気づく事ができた。
勇気を持って相談してくれたその友人を尊敬しているし、また会いたいと思う。
僕はこの先も、多くの人と出会い知らない世界と沢山出会う。
自分にない世界を知っていくことは、決して簡単なことではないだろう。
だが、思考停止したり否定するのではなく他者の考えを受容し自分の中でしっかり咀嚼していきたい。
そうすることで、これまで自分にはなかった世界を知り物事を捉えられる幅が広がり自分の強さにつながっていくのだと思う。