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トランプ当選で米製薬会社はどうなる??

こんにちは、そーすけです。
今回は”もしトラ” = 「もしもトランプ氏が大統領になったら(再選)」、米製薬会社はどうなるか?について考えたいと思います。
こちらは私の個人的な見解ですので、何卒寛大な心で読んでいただければ幸いです。

(追記)本記事を執筆中にトランプ氏の暗殺未遂事件が起こりました。本人は無事でしたが、選挙演説の応援に来た支持者含め死傷者が出ました。安倍晋三氏といい今回のトランプ氏といい、テロリズムの恐怖を目の当たりにしました。

11月のアメリカ大統領選は、もはや世界の一大イベント


米国では今年大統領選が行われます。現職のジョー・バイデン(民主党)と元大統領ドナルド・トランプ(共和党)のどちらかが次期大統領に選ばれることになるでしょう。
先日の米大統領選のテレビ討論会では、バイデン氏のご高齢っぷりが露呈した形になり、一気にトランプ氏が優勢になったと思われています。
そこで冒頭の「もしトラ」というワードがトレンドに入ってきました。
さらに暗殺未遂事件での右拳を高らかに挙げた奇跡の写真で、もしトラから「ほぼトラ」へと情勢が変化しました。

政策の一致点と相違点を整理


ここでトランプ氏とバイデン氏の政策について、経済政策と医療関連の2つの視点でまとめて見ました(図)

各候補者の経済政策と医療費関連の公約まとめ

経済政策について

経済政策については、最終ゴールを経済成長と雇用増加にしている点は基本的に一致しています。
ただしその方法は異なります。バイデン氏が製造業やインフラ投資に重点を置いているのに対し、トランプ氏は大胆な規制緩和や税制改革を考えています。以前のように国内産業保護を重視し(いわゆるアメリカ・ファースト)、他国への関税を強化するでしょう。
またトランプ氏はドル高についても苦言を呈しています。
日本で起こったような国内産業の空洞化のリスクを高めてしまうからです。トランプ氏が大統領になればドル安政策を進めてくる可能性が高いと考えられます。

医療費関連について

次に医療費関連です。
こちらも医療費抑制を共通の目標として掲げています。
ただしトランプ氏の方が過激な意見が目立ちます。
まず国民に対しては安い医薬品を提供するような政策を掲げています。一方海外に対しては、米国と同じ価格で医薬品を販売するように圧をかけていくようです。
一般的に、米国に比べ他国では医薬品が安く販売されています。それは国民の経済力に地域的な格差があることが要因です。
トランプ氏はこの点を是正しようと考えています。
発展途上国で米国並みの値段で売り出せば、必要な患者さんに医薬品は届かなくなるでしょう。

参考までに以下は、トランプ氏とバイデン氏の選挙公約です。
ご興味あればご覧ください。

大統領選後の米製薬業界(私見)


ここまで政策についてまとめました。
ここからは私の意見になりますので、あくまでも参考程度にとどめていただければと思います。

もしトラが実現した場合、製薬業界にとってのメリットは以下の通りです。
①対外国への医薬品輸出量が増加する
②各国への医薬品価格(薬価)の引き上げ交渉が有利になる(かも)
③ドル安政策により海外売上額(ドル転後)が増加する

一方デメリットは以下の通りです。
①国内医薬品の値段引き下げ
②(米国売上比率が高い企業は)ドル安とインフレで収益悪化

まさに一長一短といったところでしょうか。
またトランプ氏の政策の傾向として、流行に左右されるところがあります。そのため、今売れている肥満治療薬に対しては大胆な価格引き下げの圧力をかけてくるかもしれません。今や国民の約40%が肥満といわれる米国において、これ以上の医療費抑制政策はないでしょう。
そうなると、肥満治療薬を販売している企業は打撃を受けてしまうかもしれません。

まとめ


いかがでしたでしょうか。
まだまだ大統領選挙活動は11月まで続きますので、どちらが次期大統領になるのか分かりません。
このまま「確トラ」になるのか、バイデン氏側の巻き返しはあるのか。
大統領が決まった後の製薬業界はどうなるのか。
今後も目が離せません。

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