月刊そうすけvol.24
ー物の心を助けるーを社訓とする「古家具古道具そうすけ」その名の通り店内には、愛情を持って丁寧に補修された古家具や古道具たちが並びます。
心を込めて、前の持ち主から新しい持ち主へのバトンタッチの役目を果たしたい。
一生付き合える古家具古道具との出会いがあることを願って…。
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クーラーをつけないととうとう過ごせなくなってきた今日この頃。
梅雨明けももうすぐです。
月刊そうすけVol.24、今回のテーマ求人!
そうすけで働くということはどういうことなのか、
そうすけから独立したり、今働いているスタッフについて、
またこんなスタッフと巡り会いたい!という店主米倉からのお話です。
今回募集する職種は販売を中心としたスタッフと修理担当スタッフ。
ゴールはお客様を喜ばせること、そこに向かって一緒に走ってくれる仲間を募集します。
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ー1人ではじめたお店にスタッフが生まれた経緯ー
古家具古道具そうすけは、元々店主米倉が鎌倉で一人で始めたリサイクルショップでした。
初期は奥様に手伝ってもらい何とか回していたものの妊娠出産をきっかけに仕入れの時に店番のアルバイトスタッフに入ってもらったのが始まりでした。
お店を続けて5年経った頃、徐々に売り上げも大きくなり、
鎌倉の山崎という場所に店舗とは別に作業場を借りることになりました。
約10坪の倉庫兼作業場では専属で古家具を洗ったり修理をできるスタッフを募集しました。
何人かスタッフが出たり入ったりする中で、キーパーソンに出会うことになります。
ー印象的なスタッフ小林さんー
大道具の仕事を経験していた小林さんがそうすけにスタッフとして参加したのは2012年ごろから。
大道具という仕事は、決められた時間に造作してバラす(片付ける)というハードな現場。そのため段取りがとても大事になります。
店主米倉が小林さんを買っていたのはこの段取りの良さ、そして自主的に動いていく吸収の速さでした。
初めは古家具の洗いや修理を担当していたものの、デリバリーカーで商売もやっていた経験もあり、店に立ち販売も担当するようになりました。
オンラインショップも始めた頃で、撮影も米倉から技術を取得して小林さんが行えるように。
さらに仕入れも同行するようになり、2年目からは任せられるほどになりました。
仕入れができる=仕入れ値がわかり、値付けもできる。
仮定して売値をつけて店主米倉とすり合わせることができます。
オールラウンドにそうすけの仕事をばっちりとこなせるほどになっていきました。
ー小林さんの独立ー
小林さんが入って5年ほど経ったころ、店主米倉は鎌倉での店舗営業に限界を感じ始めていました。
物件を探して歩く日々が続き、とうとう今の寒川の店舗を見つけました。
規模や立地などを含めて考えたときに、店主米倉と小林さんの中でイメージの相違がありました。
米倉はここでやるイメージが付いたのですが、小林さんは当時葉山から鎌倉へ通っていたという出勤条件も相まって、寒川でやるというイメージがつかなかったのだとか。
そこが分かれ道にもなり、また、それまでにスキルや力を蓄えていた小林さんは独立という道を選びます。
仕入れた古道具をオンラインや、市場で卸販売する仕事をはじめました。
米倉曰くそうすけの商材と被らないような少し高級路線や海外物なども扱うのは小林さんの心遣いだとか。
最近小田原の堀内という場所に「古回転」というアンティーク・ヴィンテージショップをオープンしました。
「古回転」という店名がお気に入りの店主米倉、とても応援している様子です。
ー印象的なスタッフ木村さんー
寒川での営業を始めた2016年ごろに、木村さんがスタッフになりました。
元々は鎌倉店の時のお客さんで、ピリッとした緊張感のある接客が好きだったということです。
根が真面目な木村さん、入った当初は米倉の指示を鵜呑みにしてしまい、米倉が仕入れ外出時に大家さんの草むしりの手伝いを一日中してしまっていた…!という逸話があったそうで懐かしそうに米倉が語ります。
建築学科出身で、前職で家具デザインの図面も引いてた技術もあり、商材を洗って直すことを中心に働いていきました。
米倉氏の接客技術も見て、店舗にも立つようにもなりました。
同じ言葉をもらったときに、それを飲み込めて気づいて自分が吸収できるかどうか、そこからどう進化できるかどうか。
何かがあった時に自分の力で改善できる人が米倉の求める人材です。
まさに木村さんもその一人でした。
ー木村さんの独立ー
現在木村さんはアンスケープというデザインオフィスを3名のメンバーと経営されています。
日本各地の住居や旅館やホテル、レストラン、ショップなどを手がけ、建築・インテリア・家具と、全体的にプロジェクトを完成させるお仕事をされています。
そうすけと並行してデザインオフィスで家具の図面を引くようになっていった木村さんでしたがそっちに集中しろと背中を押したのも店主米倉。
今年にスタートしたそうすけの新プロジェクト「そうすけの丸椅子」の図面を引いたり旭川の家具工場と引き合わせてくれたのも木村さんです。
元スタッフが独立して自立していくことはとても嬉しい、共に一生懸命働いていた人物と独立した後も交流を持っていきたいと米倉は語ります。
ー現在のスタッフー
一生懸命働いてくれた後、独立したり、転職したスタッフは他にも指折りおられます。
接客が得意な場合は、そこを活かしていく。
修理が得意な場合は、そこを活かしていく。
そうすけの仕事は、一辺倒では成り行かないもので、
スキルや能力を活かしていくためには毎日コミュニケーションを大切にします。
「自分がどう考えているのか先にいう」
それを下敷きに、先輩や上司、店主に聞く自主性が大事。
店主米倉の言葉を受け取ってどうポジティブに解決していけるか、
それを実践できるスタッフが今のそうすけを支えています。
今はとても良いスタッフに恵まれている状況ですが、
さらにお店を進化させるために、さらにお客さんに喜んでもらうために、
新たなスタッフが来てくれたらと米倉は熱く語ります。
ーあなたにきてほしい!ー
今回募集する職種は「接客」また「修理担当」です。
まず、接客と言っても店頭にたってお客様とお話しするだけではありません。
商材を販売していくにあたり、売り上げの管理やデータ分析、オンラインショップの入力やSNSの運営など、アイデアや工夫ができる人材を求めます。
例えば、Instagram1つとっても、どうしたらお客さんが興味を持ってくれるか、
面白い投稿をできるか。
現在はスタッフの柿谷くんと米倉で目下工夫中。
その工夫はすぐに来店数にも繋がるようで、実感があると言います。
修理担当に関しても、古家具に興味を持ち、修繕する先にあるお客様のことを
広い視野で考えられる人材を求めます。
他業種からでも、新たなアイデアをそうすけにもたらし、お客様が楽しんでくれるお店を一緒に作り上げてくれるそんな頼もしいスタッフを募集します!
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「古家具古道具そうすけ」
https://www.so-suke.com/
https://www.instagram.com/sosuke312/
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取材:合同会社ノスリ舎