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月刊そうすけvol.21

 ー物の心を助けるーを社訓とする「古家具古道具そうすけ」
その名の通り店内には、愛情を持って丁寧に補修された古家具や古道具たちが並びます。
心を込めて、前の持ち主から新しい持ち主へのバトンタッチの役目を果たしたい。
一生付き合える古家具古道具との出会いがあることを願って…。

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さて、4月です。
2月は春節、3月は春分、さあ、今年はこれからだ!
というのが続き、
4月になったら正真正銘、今年はここから!
新生活ががはじまる月。もうスタートからは逃れられない!

ということで、満を持して、
今月号は古家具古道具そうすけの新プロジェクトのご紹介!

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ーそれは数年前に水屋箪笥からスタートした

前回ご紹介した、
そうすけの新プロジェクト。
始めるにあたった経緯はというと…




古家具古道具は、このままではいずれ枯渇していく。

今後そうすけがあり続けるために、生産可能なものはないか?

古家具古道具に22年間携わってきた経験を活かし、
古家具のように無垢材を使って家具を作れないか?

その発想から、今までの経験と人脈を活かし今年に入り具体的な形になってきた。


というものでしたが、
実際このプロジェクトが動き出したのは数年前のことでした。

まずはそうすけで一番人気が高い「水屋箪笥」をオリジナルで作れないか
というところから始まりました。

理想のサイズ、無垢の杉材でサンプルを製作してみましたが、
普段見慣れている古家具のかっこよさを思うように再現することができず
納得のいく形が作れませんでした。

水屋箪笥を一つ作るには、サンプルからしても
コストや時間がかなりかかる・・・
難しい商材かもしれない。。。

もう少し製作しやすい商材は何か?



ー丸椅子はどうだろう?

そこで出た次の案は、
古家具古道具で人気な商材、定番の商材、小さなもの、作りやすそうなもの、
いろいろ考察した中で思い浮かんだものが、
丸椅子ならどうだろうか?ということでした。


数ある丸椅子のデザインの中から…


古くから日本人の生活に馴染み愛されてきた丸椅子。
先人の職人さんたちが作り上げた削ぎ落とされた美しいデザインと技術。

これを現代に再現できないかと、プロジェクトは再スタートを切りました。

図面を引いたのは、
過去にそうすけの従業員でもあった木村氏。
現在は設計事務所で家具のデザイナーをしています。

店主米倉とのコンビネーションはそうすけ時代の仕事において培われており
信頼して仕事を頼める人物です。

米倉の一番のいちおしデザインの丸椅子を、まずは一点製作してみよう。



ー丸椅子のサンプル作りと製作工程

木村氏により、緻密に昔のデザインが図面に起こされました。

さて、実際に製作する木工所を探すとなると。。。
この際も木村氏の協力があり、
現在の取引先である旭川の家具製作所を紹介してもらいました。


旭川デザインセンターにて

こちらも前回の記事で触れましたが、
旭川は街全体が家具の街として盛んで「旭川家具」という名称が通じているほど。

たくさんある家具製作所の中から
民芸家具を作り続けている会社が引き受けてくれることになりました。

技術も時間も必要なこの丸椅子製作に興味や共感を持って取り組んでもらえることに。

材料は無垢の楢(なら)材を使用し、
色は3種類製作することにしました。



複雑な継ぎ目も再現しました


木の継ぎ目は当時の技術を踏襲し、手間はかかりますが強度を重視して
ジグザグの形をとっています。

サンプルが出来上がってきた時、
一眼で納得できるものができたと直感したと
店主米倉は語ります。

よし!丸椅子で行こう!



ーこの丸椅子をどう見せるか

サンプルが次々と完成していきました。

丸椅子プロジェクトをどう紹介していくかの作業が始まります。
まずは、丸椅子専用のHPのページ作り。
そして、この新商品のロゴ的存在の作成。

撮影場所の選定やロゴデザインのイメージなど試行錯誤が続きました。




ー丸椅子撮影

店主米倉が納得できる撮影場所が無事見つかりました。
茅ヶ崎郊外の住宅街、3年目の新築で小さい娘さんがいるアーティスト山田さんのアトリエ兼ご自宅です。

ご本人も普段からそうすけのお客様でもあり、
実際にそうすけで購入したいくつかの古家具を家の中で活用していました。



キッチン。手前が丸椅子
店主米倉も撮影に参加してみました。


撮影は和やかに進み、
生活を楽しみながら、毎日を大切に過ごしたい、
そんな日常にこの丸椅子が溶け込むイメージがバッチリと撮影できました。

こじんまりとした山田さんのアトリエにはそうすけで購入した古家具があり、
その前に丸椅子を並べたときのしっくり具合ときたら・・・!


アトリエにて 棚はそうすけで以前購入したもの。手前は今回の新プロダクト しっくり!


ー撮影場所を提供してくださったアーティスト山田さんの「丸椅子」の感想をお聞きしました

座り心地がいいのと、3色の色味がどれもあたたかいから
家の中で1色で統一しなくても、バリエーションがある買い方もしてもいいかなと思います。


3色あります


運びやすさもあり、色々活用できそうです。

ーー元々そうすけのお客さんでもある山田さん、そうすけを気に入ってるポイントは?

お店がワクワクするし、スタッフ皆さん感じが良くて相談のしやすさがあります。
品物も偏ってなくて色々あるからいいですね。和っぽいものも、シンプルなものも。行った時に思いもよらぬものに出会う率が多いのです。

今、そうすけで選んで使っているものの中でお気に入りの一つが大きな積み木です。イベントの時の什器にも、本や小物を置くインテリアにも使えます。



正面の四角い箱がそうすけで購入した大きな積み木


そうすけの古家具古道具の良さは、工夫して活用していくと
色々な使い方が発見できる面白さもあるところだといいます。

古家具古道具と今回の丸椅子も、相性がよさそうです。
デザインが昔の良いものなので、古家具とのミックスも自然となじみそう。

アトリエにすごく良かったから、アトリエオープンした時にお客さんと座って雑談するような使い方もいいなと想像しています。


ーHPも完成、丸椅子公開へ!

HPのデザインも完成、
とうとう4月の半ばに公開予定です!

そうすけの新しい挑戦
故きを温ねて新しきを知る
温故知新の新プロジェクト「丸椅子」
どうぞお楽しみに!


店主米倉と新プロジェクトの丸椅子たち



店主米倉からのメッセージ

なんて素敵なシルエット、
なんて素敵なデザイン。
昔の職人さんが手掛けてきた古家具古道具たち。
古家具古道具と関わって23年目の私が、数万点の品々に出会うたびに感じてきた感想です。

この古家具古道具デザイン、昔の職人さんたちの意匠を何とか後世に残したい。
そんな想いで、古家具古道具デザインの新しい家具、道具たちの製作していきます。

まずは、丸椅子をご紹介。
なんとも素敵に仕上がりました。
ぜひ、手に取って座ってみて下さい。
昔の職人さんに感謝。
世代を超えて使い続けられますように。


https://www.youtube.com/watch?v=gR8_lUPj66Y



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「古家具古道具そうすけ」
https://www.so-suke.com/
https://www.instagram.com/sosuke312/
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取材:合同会社ノスリ舎


https://www.instagram.com/nosuri_sha/


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