一人十色

十人十色という言葉がある。10人いれば、それぞれ異なる10通りの人柄、性格、考え方などが存在する。そのため、しばしば人と人との間では衝突や対立が起きる。ケンカ、いじめ、もっと言えば戦争も同じことだろう。
要するに、みんな違ってみんないい、ということだ。

僕は人間に対する博愛を説きたいのではない。僕ひとり、自分のことだけを考えた結果、というよりも考えている過程を残そうと思う。

最近、自分に多面性を感じる。
人に対して、「表裏がある」と形容する時は良くない印象を表す時に使うだろう。しかし、人には表裏があることの方が、自然であり、何も問題ないことであると僕は思う。多かれ少なかれ、自分の中で複数の主義や考えが存在していて、それらが互いに矛盾している場合は往々にしてある。
よって内心で思っていることと、外に対して出る言動が食い違うことはとても納得できる。

最近は「やりたいこと」と「やるべきこと」の間を行ったり来たりしている。
問題はやりたいことの抽象度が高いことだ。そのせいでやるべきこととのバランスがとれていない。やるべきことについて考えてみても、やりたいことが邪魔をする。

やりたいことをするのが大学生のあるべき姿ではないのか。
でもやるべきことは目の前に存在し、選択を迫られている。

やりたいことを優先すべきであると主張する自分と、責任を持ってやるべきことを全うするべきだと考える自分。
前者を肯定する自分と否定する自分。

いろんな自分をぐるぐると回っている。

2022/04/20 落合壮亮

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