#14.まぶしいあさを
朝を祈ることができるというのは、たいへん眩しいことだなあと思う。
ある時、友人と行ったカラオケで初めて、「よい朝を、いとしいひと」という曲を聴いた。
また、ある時、『違国日記』という漫画で、主人公である“朝”の母親が、朝に贈る予定だった日記の中で、こう記していた。
あなたに訪れる朝が、よいものであるように、必ず訪れる日々に、あなたが愛されますように。あなたが朝を、日々の連なりを眩しく思えたら良い。
朝を想うことは、大きな大きな祈りだなあと沁々感じる。
拝啓、お二人様。
近頃は、どうお過ごしですか。吹く風が心地よく柔らかくなってきました。よく眠れていますか、たくさんご飯を食べられていますか。でも、特別よく眠れていなくても、ご飯を食べられていなくても、大きな問題はないように思います。
ただ、お二人に訪れる朝が、とてもよく晴れて柔らかく眩しいものであることを、想っています。
どうか、ふと顔をあげたとき、まばゆい明かりがなるべく長く、2人をあたためてくれたら良いと思います。
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