コンピテンシー日記｜『電気電子部門・情報通信』技術士さんの日常 ♯2
こんにちは！
技術士（電気電子部門：情報通信）のMiles Byteです。
前回に引き続き、
私がどのように技術士としてのコンピテンシーを実践しているか、
そして「電気電子部門：情報通信」の技術が社会に貢献しているかを、
できるだけ分かりやすくお伝えしていきます。
今回は月曜日と火曜日に実施した業務についてお話します。
この２日間は、
情報通信ネットワークの信頼性向上と、
将来を見据えた技術検討に注力しました。
🏳🌈業務内容（月～火曜日）
月曜日は、既存の情報通信ネットワークの運用・保守に関する会議に参加し、ネットワーク障害発生時の対応策について議論しました。
火曜日は、次世代の情報通信ネットワークの構築に向けた技術調査と、光ファイバーケーブルを用いた伝送方式の検討を行いました。
① コミュニケーション・リーダーシップの実践
ネットワーク障害対応の会議では、運用担当者、設計担当者、そしてクライアントである企業の担当者など、様々な立場の方が参加します。
それぞれの専門用語が飛び交う中、私は各部署の意見を丁寧に聞き、状況を正確に把握することに努めました。
特に、クライアントの担当者には、専門的な内容を分かりやすく説明することを心がけました。
例えば、「冗長化」という言葉を使う代わりに、「もし通信機器が故障しても、自動的に別の機器に切り替わる仕組み」と説明することで、技術的な知識がない方にも安心して理解していただけるよう努めました。
また、それぞれの部署間での情報共有が円滑に進むように、会議の進行役として、意見の調整や課題の整理を行いました。
各部署の意見を尊重しつつ、全体の目標達成に向けて協力体制を築くことが、リーダーシップの重要な要素だと考えています。
② 評価・マネジメントの実践
次世代の情報通信ネットワーク構築に向けた技術調査では、様々な伝送方式を比較検討しました。
光ファイバーケーブルを用いた伝送方式は、高速・大容量のデータ伝送が可能ですが、導入コストが高いという課題があります。
そこで、伝送速度、伝送距離、コスト、信頼性などの要素を総合的に評価し、最適な伝送方式を選定する必要がありました。
今回は、過去のプロジェクトデータやベンダーからの情報を基に、それぞれの伝送方式のメリット・デメリットを比較検討しました。
特に、ネットワークの規模や利用者のニーズに合わせて、最適な伝送方式を選ぶことが重要です。
過剰な性能を持つ設備を導入すると、コストが無駄になってしまいますし、逆に性能が不足すると、利用者の満足度を低下させてしまいます。
③ 技術者倫理の実践
情報通信ネットワークは、社会インフラの一部を担うものであり、その信頼性や安全性が非常に重要です。
特に、サイバー攻撃からネットワークを保護するためのセキュリティ対策は不可欠です。
今回の技術調査では、最新のセキュリティ技術に関する情報を収集し、ネットワーク設計にどのように組み込むかを検討しました。
具体的には、不正アクセス検知システムや、データ暗号化技術などの導入を検討しています。
また、情報通信ネットワークは、個人情報などの重要なデータを扱うため、情報漏洩のリスクを最小限に抑える必要があります。
個人情報保護法などの関連法規を遵守し、適切な情報管理体制を構築することが、技術者倫理の重要な要素だと考えています。
④ 継続研さんの実践
情報通信技術は日々進化しており、常に新しい知識や技術を習得し続けることが重要です。
今日は、光ファイバーケーブルを用いた新たな伝送技術に関する技術資料を読みました。
光ファイバーケーブルは、大容量のデータを高速に伝送できるため、今後の情報通信ネットワークの中核となる技術です。
具体的には、光ファイバーの伝送損失を低減する技術や、伝送容量を増大させる技術に関する情報を収集しました。
🏳🌈今日の学び、技術士受験生へのアドバイス
今日の業務を通して、技術士は単に技術的な知識を持っているだけでなく、多様な関係者とのコミュニケーション能力や、社会的な責任を果たす倫理観が重要であることを改めて認識しました。
技術士試験の受験生の皆さんは、日々の業務を通して、技術的な知識を深めるだけでなく、コミュニケーション能力やマネジメント能力も磨いていくことが大切です。
また、技術者倫理に関する問題も出題されるため、日頃から倫理観を意識した行動を心がけてください。
今回の記事が、皆さんの学習の一助となれば幸いです。次回も、技術士の日常をお届けします。
電気電子や情報通信など、科学技術のことがよくわからないの皆様にも、わかりやすく情報発信していきます。
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