ep.29 障害年金2級
作業所で働いている人は、だいたい、障害年金2級以上であるといわれています。
なぜ、作業所で働くかというと、作業所のほうが、配慮があるからです。
特に、A型作業所は最低賃金程度はもらえるため、ここに、短時間勤務し、
足りない分を、障害年金で補填するという形がとても多いように思います。
普通に働いたら、もっと儲かるやん、っておもいますが、そこが難しいところです。
普通に働くと、やはり、精神疾患の場合体調が悪くなってしまうケースが多いです。
病気じゃない人でも、仕事が合わなくてすぐやめるケースがあるくらいですから。
ここで、障害年金2級が途切れなくもらえるなら、家で少し休んで、また、自分に合った仕事を探して再チャレンジするでしょう。
ただ、恐ろしいことに、いったん正規就労を達成すると、それが、短期間でも、病気治ったやん、って判断されて、障害年金が3級に降格に成ったり、不支給になったりするのです。
そうなると、仕事はしていないは、障害年金はもらえないわ、って状態になってしまいます。
もちろん、そのあと、再度、申請して、障害年金2級の支給を待つこともできますが、
いったんこんな恐ろしいことを経験してしまったら、二度と働きたくないですよね。
だから、障害年金をもらいながら作業所で働くのです。
結局、これが、一番安定しているということになってしまうのです。
知的障害や身体障害と違って、精神障害は治る可能性があります。
いや、年を経ることに、改善されるのは間違いないです。
でも、それは、2~3年で改善されるという意味ではありません。
10年、20年を見てほしいのです。
ちょっと働くと、治ったと判断されて、不支給になる精神の障害年金は、不備があると思います。