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「噛めば噛むほど味の出るインド」

靴磨き世界一周アフリカ編205日目

ムンバイにはギネス記録にも記載されてる
世界一の洗濯屋さん「ドービガード」がある。


「スラムドックミリオネア」という有名な映画
の主人公が育った場所としても描かれている場所だ。

後ろに見えるのがドビーガード


昨年も訪れたのたが、今年も行ってみようかなぁ
と思ってGoogleマップで場所を検索していたら、

「ドービガードツアー」

というのが出てきた。


実は昨年ドービガードへ1人で訪れた時は、
洗濯エリアに入る時に

「入場料が必要だ」

とか

「撮影するならこれくらい必要だ」

とかで一悶着あり、後からいろいろお金を
請求されたりしてちょっとややこしい場所
だということは認識していた。


今回もそういうちょっと面倒くさい交渉覚悟
でドービガードに行こうと思っていたのだが、
ローカルガイドと共に行動すればそういうのも
避けられそうだ。


2時間で2000円のツアーに申し込み、
今回はガイドのジーさんと共にドービガード
を回ることにした。


しかし、ドービガードはこのドービエリアの
一部のエリアで、実際このエリアは産業地帯
として成り立っていることを知った。


今回は洗濯エリアよりもその他の産業エリア
を中心に回るツアーだった。
#それはそれで良かった


私1人では入れないような地元民が住む
細い道や、このエリアの家賃の値段や、
貧しい人達が住むエリアのトイレ事情だとか、
かなりニッチな情報やライフスタイルを
知ることができた。


私が靴磨きトラベラーということで、
皮のなめし工場や専門店にも連れて行って
くれて、いろいろ教えてくれた。


その中で靴職人暦30年のベテランさんの
お店に連れて行ってくれて、サンプルの靴を
磨かせてもらうことになった。


私が靴を磨き始めると、人がどんどん
集まってきた。

靴屋さんのサンプルシューズを磨く


⁡これがインドだよな。


毎年こう状況での靴磨きをしている。
#3年連続のインド


靴磨きが終わり、ジーさんと一杯チャイを
飲もうとしたら、靴磨きを見ていた中の1人
の若い青年が

「俺が払うよ」

と言ってチャイをご馳走してくれた。


彼はさっき靴のサンプルを磨いた靴職人
の息子さんだった。


「俺は父さんが作った靴の会社をインド1番
の会社にしたいんだよ!

でも、そのためにもただ靴を作って売るだけで
なく、メンテナンスも大切だよなって、靴磨き
を見て感じたんだよ」

ということを言ってくれた。


嬉しいお言葉だ。

腕を骨折してる方が靴屋さんの息子さん



私は将来インド1番になる靴会社のサンプルシューズ
を磨かせてもらったのかもしれない。


ムンバイは金融と産業の都市だと言われている。
#後映画と


そんなムンバイ、インドを支える産業の状態
を見ることができて良かった。


やっぱりインド、なんかいいな。


噛めば噛むほど味が出るというか、
訪れる度に好きになっていく。

ガイドのジーさん
噛めば噛むほど味が出るインド




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