見出し画像

「小さなことにも大きな愛を持って」

靴磨き世界一周アジア編226日目

マザーテレサハウスでの3日間のボランティア
が今日で終了した。


「死を待つ人の家」


かつて路上で生活していた人達が人生の最後に
安らかに眠ってもらうための施設でのボランティア。


ボランティアといいながら、むしろお金を払わないと
いけないと思うほど、貴重な経験をさせてもらった。


昨日寝たきりの患者さんにカレーを食べさせていた時、
彼はかろうじて動く右手でゆっくりと自分が着ている
Tシャツの裾を掴んだ。


何をするんだろうと思って見ていると、掴んだ
裾を顔の近くに持ってきて、何かを拭こうとした。


オデコにカレーでもついたのかな?

と最初は思った。


しかし、私は彼の顔を見た時に驚いた。



泣いていたのだ。


彼の右目から大粒の涙が流れていた。



なぜ泣いていたのだろう。

嬉しかったのかな。

それとも、悲しかったのかな。

本当の理由は分からない。

聞いてももちろん答えてくれない。



でも、あの涙はすごく綺麗だった。


私はあの時見た彼の横顔は二度と忘れないだろう。



彼は右足に大きな怪我をしており、
すねの骨が見えている。

シスターが教えてくれたことだけど、
彼らは病気になっても怪我をしても治療には
通えないし、栄養のあるご飯も食べれないから
皮膚が修復することができないそうだ。

怪我をした場所からバイ菌が入って、
歩けなくなるケースも多い。


この施設にいる半分くらいの方は足首が
外に向いていたり、足の指が切断されていたり
して、歩くことができない。

そんな方々のお世話を3日間させていただいた。


私がマザーテレサハウスで学んだ1番のことは
「小さなことを大きな愛情を持って取り組む」
ということだ。


実はこの言葉は、「死を待つ人の家」で
スタッフをされている18歳のインド人の
ジョンさんが教えてくれた。


彼は2年前からここにボランティアで来ている。


「ジョンさんは将来何をやりたいんですか?」
と私は質問をした。


ジョンさんは真っ直ぐ私の目を見て答えてくれた。

「私は宣教師になります。

そして命ある限り、ここで死を待つ人のお世話をします。

インドにはまだまだ問題がたくさんあります。


道を歩けば物乞いしてる子どももいるし、
体の悪いお年寄りも路上で寝ている。


私に大きなことはできない。


でも目の前にいる困ってる人に大きな愛情を持って
接することはできる。


大きなことをするのではなく、小さなことを
大きな愛情を持って取り組む。


これがマザーテレサの教えなんです。」


彼はもう、ファザーテレサだ。



自分の使命を持ってる人は、こんなにも
力強い言葉を発するのか。


年齢なんて本当に関係ないんだなって思った。


カレーを食べさせることも、決して大きな
ことではない。


でも、小さなことでも大きな愛情を持って
行えば、涙を流して喜んでくれることもある。


午前中はマザーテレサハウスでボランティアをして、
午後は路上で靴磨きをしている。


靴を磨くときも、一つ一つの工程に大きな
"愛情"を持って取り組むように意識している。


"人生を大きく変えるための3日間"


というのは大袈裟の表現ではない。


最初はやりたくないなぁと思っていたけど、
やって良かった。


マザーの意志を引き継いで、
目の前の方に愛を持って接していきます。



➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖➖
「靴磨き世界一周アジア編報告会」
1月22日(日)愛知県半田市
2月5日(日)高知県
2月18日(土)愛媛県
2月23日(木)福島県
2月26日(日)宮城県石巻市
3月4日(土)東京都 
3月11日(土)北海道札幌市
3月21日(火)岡山県
3月24日(金)青森県
4月8日(土)大阪府茨木市
↓詳細はこちらから↓

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?