「どちらかが覚えていたら約束は果たされる」
靴磨き世界一周ヨーロッパ編118日目
2040年の小学一年生の算数の問題。
「あるホームレスが、デンマークに滞在した
10日間、その内9日間は現地に住む人達の
お家に泊めていただいた。
では、そのホームレスがデンマークに滞在した
10日間で、野宿をしたのは何日でしょうか?」
#むちゃくちゃしょうむない問題
この問題は私がデンマークで過ごした実話である。
これまでは日本人の方に泊めていただくこと
は何度かあったけど、デンマークで泊めていた
だいた方々は全員外国人だった。
デンマーク人だけでなく、シリア人やモロッコ人、
ベトナム人のお家に、いかにも怪しい日本人である
私を迎え入れてくれた。
毎日がホームステイで楽しかった。
その楽しい分だけ毎回お別れの時は寂しかった。
ついに、そんな大好きなデンマークを出国
する時がきた。
2日間泊めていただいたベトナム人系の家族の
方々がハンブルク〔ドイツ〕までのバスのチケット
を買っていただいた。
#本当にありがたい
ご飯も大量に食べさせてもらった上に、
靴磨きをした後お気持ち代までいただき、
2日間も泊めていただいた上にハンブルク
へいくためのバス代も出していただいた。
とんでもなくお世話になった。
#息子がヒッチハイクで拾ってきた奴にだよ
おかげで今日はゆったりとバスに乗って
ハンブルクへやってきた。
さぁ、ここから、またサバイバルな日々が
始まる!!
と思っていたのだが、、、
またまたラッキーなことが起きた。
ハンブルクにバスで向かってる時にインスタ
でメッセージが来た。
「こんにちは。覚えてるかな?
私達〔カップル〕は昨年ラオスで君と出会ったよ。
ヨーロッパの旅もずっとインスタを見てたよ。
私達はハンブルクに住んでるから、もし寝処が
まだ決まってないのなら、ウチのソファで良け
れば泊まってもいいよ。」
送り主は、ドイツ人のアウリさんだった。
アウリさんと彼氏のサニーさんとは、
昨年のアジア旅の時にラオスのルアンパバーン
という世界遺産の街で出会っていた。
ルアンパバーンの中心地にある広場で
「日本vsドイツ」のワールドカップの生中継
が巨大スクリーンに流されており、周りは
ヨーロピアンだらけの中1人だけ手作りの
「日の丸ユニフォーム」を着て、応援していた。
その隣でドイツの応援をしていたのがその2人で、
試合中は互いに敵同士のチームを応援してるので
バチバチしてたけど試合後はノーサイドで一緒に
飲んで仲良くなったのだ。
「来年ドイツで会おう」
そうルアンパバーンで約束をしていた。
あの日の約束を覚えてくれてたなんて、
むちゃくちゃ嬉しい。
#私はすっかり忘れていた
お言葉に甘えて、泊まらせていただくことになった。
アウリさんもサニーさんも昨年は学生を
卒業したばかりで、社会人になる前の最後の
旅だったそうだ。
そして今は2人とも医者になっていた。
誰でも通えるような大学に行ってたのに、
まさかドイツ人のお医者さんの友達ができる
なんてね。
#そういえば台湾にも医者の友達がいる
おかげで10日連続で現地に住む方々のお家
に泊まらせてもらってる。
同じ釜の飯を食べながら会話をすると、
すごいスピードで仲良くなる。
たった1日しか泊まらなくても、
別れの時は毎度寂しい。
でも、「See you again」〔また会おう〕
と約束をして、お別れをする。
きっとどちらかがその約束を覚えていたら、
また会えるんだろうな。
私はその約束を忘れないために、毎日ここに
書いてるのかもしれない。
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靴磨き世界一周ヨーロッパ編中間報告会
日時:8月25日【金】20時〜
視聴方法:zoom
参加費:3,300円
↓詳細、申込はこちらから