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「線路沿いに住む人達」
靴磨き世界一周アフリカ編210日目
明日インドを飛び立つので、もう少し空港
に近い宿に泊まるために電車で移動した。
最寄り駅に到着すると、1番端っこのホーム
と線路を跨いだ先に家が立ち並んでいた。
そのエリアに行くためには駅のホームから
飛び降りて向かわないといけなかった。
おそらく、スラム街の一つだろう。
ムンバイには大小いくつもスラム街がある。
私も駅のホームを飛び降りて、向かえにある
エリアへ行ってみることにした。
バックパックも背負っていたので、
「なんでここに外国人の旅人がおるんや!?」
という不思議な目で見られていたが、
この目線にも慣れたもんだ。
みんな線路の上に座っているが、
電車はこないのだろうか。
こっちの線路の上にはかなりゴミが
捨てられてるのでもう使われてないの
かもしれない。
途中チャイ屋さんに入ってお茶を飲んでる
時に隣に座った男性と話す機会があり、
「靴磨きどう!?」
と聞いてみたが断られた。
その後も何人か靴磨きを誘ってみたが
全員に断られた。
線路に沿って歩いていると、
子ども達が遊んでいるのが見えた。
そのうちの1人が、「ハロー」と
話しかけてきた。
軽く挨拶をした後に、
「靴磨きどう?」
と聞いてみると、
「じゃあお願いするわ」
と返答されて、12歳の少年のサンダルを
ゴミだらけの線路の上で磨くことになった。
1人の靴を磨くと、
「次はこれを磨いて」
と次々に靴、というかサンダルがやってくる。
まぁそんなに急いでるわけではないし、
もう少し磨くか、と思っ時に
「プー」
と遠くの方で聞こえた。
「ヤバい、電車来たぞ!!
マジでひかれるぞ!早く片付けろ!」
と言われた。
ここ電車通るんかい!!
こんなにゴミ落ちてるのに!!
大急ぎで靴磨き道具を片付けて、
端っこの方に避難した。
「煙は汚染されてるから、息を止めて
目を閉じろ!!」
と忠告された。
千と千尋の神隠しのワンシーンで千尋が
橋を渡る時のようだ。
電車が通り過ぎるまで息を止めた。
毎日こんな環境でも楽しそうに生きている。
幸せに生きるコツは、
「楽しいことが起きるのを待つのではなく、
起きることを楽しむということ」
なのかもしれない。
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