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「悪いことも良いことにひっくり返る」

靴磨き世界一周アフリカ編207日目

この旅で最後にインドに来た目的は、
ある方のお家へ出張靴磨きに来たからだ。


その方はインドの国民的スポーツである
クリケットのプロチームのオーナーであり、
通信会社やセメント会社を経営されてる。


分かりやすく例えると、インドの孫正義だ。


インドの孫正義さんとの出会いはロンドン
の路上靴磨きがきっかけだった。


昨年5月、ロンドンにいた時にピカデリーサーカス
という場所で路上靴磨きをしていたが、その日は
一足も磨けてない上に小雨まで降ってきて、

「ツイてない日だ〜」

と嘆いた。


しかし、2023年を振り返るとあの日こそ
1番のツキ日だったのかもしれない。


その雨が降る少し前に、1人のマダムが話しかけてきた。


「日本人がロンドンの路上で靴磨きしてる
なんて、何度かロンドンに来てるけど初めて見たわ。

私はイタリアで靴を作ってるの。

フィレンツェに来た時はぜひ立ち寄って」

と言われて、名刺をいただいた。


それから3ヶ月ほど経過し、私はフィレンツェに訪れた。


せっかくフィレンツェに来たのだから
ちょっと行ってみるか!


と軽い気持ちでマダムの靴工房に立ち寄った。


そのマダムはロンドンで私と会った以降に
インスタで旅を追いかけてくれてたようで、
そろそろ来るだろうと待ってくれてたそうだ。


そのマダムは「Saskia」と言う自身の名前で
30年以上革の本場フィレンツェで靴ブランド
を展開されてるものすごい靴職人だった。


1足50万円以上するフルオーダー靴を
木型から作る職人さんだ。


Saskiaさんに数日間お世話になった後、

「次はムンバイに行きます」

とお伝えしたら、

「ムンバイにSaskiaシューズを10足以上
作ってくれたお客さんがいるから、紹介するよ」


と言っていただき、その方が最初にあげた
インドの孫正義さんだ。


昨年、インドの孫正義さんの高級靴を
を4日間泊まり込みで約100足磨かせてもらった。


そして今日、昨年にインドの孫正義さんの家に
訪問し靴磨きをさせてもらった。


アフリカ編ではこういった高級紳士靴を磨く
ことがなかったので、ちょっと緊張する。


道具もかなり減ってきているが、今ある物で
期待されてる靴磨きをしないといけない。


私自身の靴磨きの腕も磨かれる機会だ。


インドも残り4日間。


この期間は豪邸にこもって靴を磨いてきます。


こうやって行く国々で良きご縁に恵まれて、
1度だけでなく2度目ましてと再会できること
はすごく嬉しいことだ。


このご縁も思い返せばロンドンの路上靴磨きから。


今はツイてないと思っても、時間が経てば

「あれはツイてたんだ」

とオセロのようにひっくり返ることもある。


大切な学びはいつも路上に落ちている。




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