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『書く仕事がしたい』ときに身につけるべきは文章術ではなく、「企画力」と「取材力」 〜 #さとゆみ超集中 講座を受けて〜

11月24日、さとゆみさんの"「書く」を仕事にしたい人のための「超集中☆1日ライティング講座」"に会場参加してきました。

講座は、日曜日の朝9:00〜18:30まで。(懇親会も入れると21:00まで!)
朝が苦手なので、起きれるかしら‥‥と心配しつつ気合いで起きて行ったところ、講師のさとゆみさんは「もし何かあったらと思うと心配すぎて、朝5時から目黒にいた」と話されていて、参加者のなりで「いやあ、起きれるかしら〜」とか言ってる場合ではなかった。反省。

そんなわけで、朝から夜までのみっちりとした講座に参加してきました!

その結果、私の心に1番残ったことは「書く仕事≒取材ライター」に必要なのは、「企画力」と「取材力」だったことでした。
大前提として、文章術もあるに越したことはないのだけど。書く仕事を長く続けていきたいと思ったときに必要なことは、この2つなのだとインプット。なので、このnoteではここをメイン(?)に書いていこうと思います。

ちなみに私は現在、ライターという仕事をメインには活動していません。
企業広報的な立ち位置として企業公式noteの運営・編集・執筆などの仕事と、パーソナル編集者として個人向けの「書くこと」のサポートをする仕事をしています。
でも、書くことも好きです。今後も書いていきたいなと思っていたところで講座のお知らせを発見し、「学び直しにいいかも!」と思って申し込んだのでした。
そして結果、めちゃめちゃ良かったです。

「書く」を仕事にしたい人のための「超集中☆1日ライティング講座」とは?

まず、そもそもなんの講座なのか?ですね。
さとゆみさん著書・りり子さん編集者の『書く仕事がしたい』をもとに組み立てていただいた、1日でまるっとライティングを教わることができる講座です!

会場参加組は、1時間目から8時間目と懇親会まで。みっちりと座学で学ぶ、文字通りの超集中講座でした。
ちなみに、講座の様子はアーカイブ配信を現在も購入可能なので、気になる方はぜひ下記のpeatixリンクから。

また、会場では「ぜひアウトプットすることも意識して聞いてみてねー!」と声がけをいただいたので、各時間ごとにまとめ投稿をしてみました。

‥‥というより、1時間ごとにまとめ投稿をしておかないと脳のキャパが無くなってしまうくらい、それぞれの時間の密度が濃すぎるので、アウトプットに必死。とにかく必死。
すごい速さで進んでいくので、トイレに行くのも惜しまれるくらい、みんなで必死に食らいついていくような時間でした(笑)


さとゆみさんがライター向け講座をひらく理由は、「私たちはライバルじゃなくて仲間」だから

講座の冒頭、さとゆみさんから「どんな想いで講座を開いているのか」というお話しもありました。その内容を端的に表すのが、このスライド。

「"ライターは供給過剰(余っている)"はウソ」
ライターになりたい人がライターになれる席は十分にある。ここに参加している全員が座れる席がある。
だから、私たちはライバルじゃない。一緒に切磋琢磨して、書くことのプロとして生きていく仲間になれる。そんなことを話してくださりました。

書くことを仕事にしたい全員で勝っていくために、ライターとして働く人たちのスキルがどんどん向上して、その分、みんなで収入も増やして、ライター業界全体の価値をもっと上げていきたい!という、さとゆみさんの想いを初っ端からびしびしと浴びるオープニング。

すごく広い視野で、まっすぐな想いで、書くことを仕事にしたい人を力強く応援してくださる方なんだなと思ったし、「そんな熱い想いに触れたら、私たちだって全力で受け取らねば!」というマインドセットがされました。


というわけで、今回、私が特に受けて良かった!と感じた「企画力」と「取材力」の時間で聞いたことを中心に、先にご紹介していこうと思います!


企画力があると、自分を売らなくても仕事ができるようになる

まず、「自分を売らなくていいって、すごくない????」という一言。

自分で企画が作れるようになれば、企画を売り込めば良くなる。ひいては、"ライターとして自分を売り込む必要がなくなる"という話で、たしかに納得!と思いました。

「でも、それなりに売り込める企画を作るには、相当なインプットがないと無理なんでしょ」って思いますよね?
私も思いました。でも数秒後には、それが私の思い込みだったと一蹴されます。

「私、ほぼインプットしていないんです。ドラマもサブカルも音楽も、ほとんどインプットしていない。テレビもオリンピックのときにつけるくらいで、普段見ていないんです。」

byさとゆみさん

ひええええええええと思いました。
なんだ、私と一緒じゃないかあああああああああと。(何)

でも、ということはですよ。
さとゆみさんと私は、大体同じような土俵の上に立っているということですよ。(さすがにおこがましいけど例えで)

なのに、企画が作れない私は、さとゆみさんと何が違うのか・・・・・?

というときに、この2つ。

1次情報を五感で受け取って、その場で思考する力が圧倒的に足りてない

はい、結論これに尽きました。

例えば、ママ友が5人で集まって、5人とも共通の悩みを持っていたら、そこを深掘りするだけで企画になる。

例えば、たまたま行った居酒屋で、めちゃくちゃ接客態度の良い大学生さんたちしか働いていなかったとき。どうやって採用しているのか?どんな教え方をしているのか?店員さんたちに質問を重ねていくだけで企画になる。

そういう疑問を持つ目線で、1次情報を受け取れているか?

「いや、さとゆみさんはプロだから。私はアマだから…」って思うことももちろんできるのですが、いい意味で、ちゃんと悔しい!!

私の五感、今まで息してた?って思うぐらい反省しました。
私はこれまで、目の前で巻き起こっていることを、ものすごくぼーっと眺めていたんだなあ。

今後、まずは目の前のシーンに疑問を持てるようになることが大事そうだなと思い、私なりこれから意識したい2つのポイントを考えてみました。

☑︎違和感を感じるモノ・ヒト・行動をキャッチして、どこに違和感があるのかを観察する
☑︎自分が知っているセオリーの流れとズレていることを探す

なんか似たようなことかもしれない

企画力を身につけていくために、日頃から違和感をキャッチできる目線を養っていこうと思います。


「この取材、このままだと取れ高まずそう…」のときに使える必殺技セット!

会場参加組で人気投票をした結果、よかったという回答が最も多かったのは「5時間目:取材が上手くなりたい」の講座でした。
そして今の私にとっても「これ、明日から即やろう!」と思った内容でした。おすすめです!

というのも。私は会社公式noteを運営していて、やっぱり取材が1番楽しい!と思っています。でも、「この取材、このままだと取れ高まずそう…」という取材になってしまうこと、実はこれまで結構ありました。(堂々と言っていいことじゃないけど)

「事前準備が足りなかったんだと思うけど….。でも、事前にインタビュイーさんとの打ち合わせもしてるし、社員インタビューだから他にメディア露出がある方でもないし、リカバリー案が浮かばない….。」

取材中の心の叫び

そんな風に、「ちょっと(よくない意味で)やばいかも」と思った取材は、大体原稿もやばい。

「でもどうしたらいいの???」と最近ずっと悩んでいたのですが、この講座を受けて「そうしたらよかったのか!!!!!!」と思いました。

まとめ投稿には、全然まとめきらなかったので書いていないのですが、お品書きとしては、こんなラインナップ。

「こんなとき、どうする?」取材時のお困り6パターンの切り抜け方

お話しが難しい、簡単にしてもらうには?
→「新人時代の自分/中学生に説明するとしたら..?」

既出ではない、新しいお話しをしてもらうには?
→ちゃんと調べてきた/読んできたよを何らかの方法でお知らせする

お話しが抽象的なときに、どうやって具体的にする?
→「私のxxxな友人の場合は、どうアドバイスしたらいい?」

お話しが止まらないけど、時間がない!
→「あのぅ…..」と手を挙げて「@@の話は、今の話でいうとxxxってこと?」

もっと深掘りしたいけど、どうやって聞く?
→再現VTRの映像が脳内で流せるくらい、情景描写を細かく聞いていく

聞きたいテーマとお話しがつながらないとき、どうする?
→「聞いたこと」と「読者が知りたいこと」を行き来して共通点を見出す

今まで誰も教えてくれなかった(答えを持っていないかった)ことの答えがここに‥‥!と感動しました。

でも、さすがに紹介しきれないくらいボリューム大な内容なのと、語りながら実演してくださる、所作や声のトーンも込みでの切り抜け方なので、ここはぜひ!peatixでアーカイブをご視聴ください!!

今日教えていただいた6つの必殺技を、実際の取材の場で何気なく繰り出せるように、こちらも日頃から鍛錬を積んでいこうと思います。


せっかくなので、その他のまとめ投稿も貼ってみる

今回、特に私が「よかった!」と思ったのは先にお伝えした「企画力」と「取材力」のパートでした。でもせっかくなので、5つの他パートについてのまとめ投稿もご紹介していこうと思います。

1時間目:ライターになりたい

「私、自分のことが大好きで!」と語る、さとゆみさん。
さとゆみさんが書くことが好きな理由は、"書くことを通して自分のことを知れるから"。
語り手のお話しを聞いて、聞き手である自分は何を考えたのか?どこを1番いいと思ったのか?実際に原稿を書いてみて、思っていたのと違う結論に帰結していくこともあったりなかったり….。そういう過程の全てが自分を知ることにつながる=楽しい!と話してくださっていた姿が印象的でした。


3時間目:わかりやすい原稿を書きたい

講座をするにあたって、「よくよく考えたら、この順番で講義をした方が良さそうだった!」ということで、急きょ時間割が変わった単元がいくつかありました。

わかりやすい原稿の時間に1番響いたのは、この投稿に書いた2つ。
プロとして書くときに目指すべきゴールは、「伝えたい人に伝わるだけではなく、その上で相手に行動してもらったり考えを変えてもらうこと」。

結構ハードル!と思いましたが、例えば「記事を自分のSNSでシェアしてもらうこと」「スキを押してもらうこと」も、立派なアクションだよねという主旨のお話もあり、ちょっと安心しました。


4時間目:面白い原稿を書きたい

アーカイブ配信購入では、このコマが今回の講座で1番売れているコマなのだそう!
「アンダーラインを引いてもらえるような格言を作るにはどうしたらいい?」という切り口で、キャッチの考え方をこれでもかと詰め込んだ時間。この時間も確かにめちゃめちゃ豊かだったので、このコマが売れるのも大納得。そして、企画力にも通じる部分があるので、私的には3番目にタメになった!の時間でした。


6時間目:ブックライティングをしたい

ブックライターのお仕事、すごい。この一言に尽きます。

「大の大人が正気でやることではないが、誰かの心を動かす可能性があるのはWEB記事ではなく本」
その夢を著者さんと一緒に抱けるかどうか?が、かなり重要になるお仕事なのだなあと感じました。

ちょうど、それぞれ12月から新規募集があるそうで「ブックライターになりたいなら、上阪徹さんのブックライター塾へ!」「幅広くライターになりたいなら、さとゆみビジネスライティングゼミへ!」と太鼓判もありました。


7時間目:長く書き続けたい

「今日、絶対に一つだけ覚えて帰るとしたら、これだけは覚えて!!!!」と、さとゆみさんが講座中に1番強調されていたポイント。

「締め切りは破るものではなく延ばすもの」
「この言葉は、いつか命を救うから」という言葉も添えて。

1日遅れるなら、1週間前を目安に。
1時間遅れるなら、48時間前を目安に。

「自分の作業時間がわからないので、原稿の終わりが読めない‥‥」という場合は、今すぐにタイムログをつける!時間を把握する!正しく焦ること、それが大事!


「いつまでも素振りせずに、バッターボックスに立つことが大事!」

この言葉もとてもいいなあと思ったので、最後はこれで締めます。

「文章が上手くなったら、ライターになりたい」

そうは言っても、みんな最初は未経験からスタートしている。
「文章が上手い」の基準は、その人それぞれ。

「いつまでも練習していないで、本番でバットを振ったほうがたくさん学べるよ!やりながらできるようになれば十分!」


私は今回、ライターになるぞ!という強い気持ちで講座に参加したというより、「書くことについて、改めて学びたい」という気持ちで参加した組でした。(けど、ライターもやっぱりおもしろいよなー!と思った。)
でもだからこそ、これはライター以外のことにも言えそうだなと思いながら聞きました。

"どんなことでも、やってみたほうが早いことってあるよね。やってみたいなら、やってみればいいんだよ!"と背中を押してもらえた気がしました。

最後の最後に超私信ですが、私はもうすぐ30歳を迎えます。
30歳を迎えるにあたって、今やってみたいことたちがムクムクと湧いています。今日の講座をふまえて、はやく本番でバットを振っていけるように「それらをどう形にしていくか?」の作戦を練っていきたいなと思いました。

改めて、みっちりぎっしり内容の詰まった講座をありがとうございました!
今日お会いできて繋がれた皆さんとも、またどこかで何かご一緒できますように‥‥!

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はせがわ みか
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