NPO経営から考えるマンスリーサポーターの存在
キャンペーン終了まであと3日!昨日今日の2日間で10名の方にお申し込みいただきました。
これまでに32名がマンスリーサポーターになってくださっています!
ありがとうございます!
最終日が近づくにつれ、胃がキリキリしていくフェーズが終わり、ここまで来たらやるしかない!というアドレナリン全開フェーズに入ってきました。笑
300人まであと3日で37名!
みなさん一人一人の応援があって「300」という目標を達成することができます。ぜひ応援よろしくお願いいたします!
今日は、「なぜいまマンスリーサポーターを集めるのかをNPOの経営目線で考える」というテーマでお話します。
NPOについて全く知らない人向けに、NPOのビジネスモデルとなぜ寄付を集めるのか、を解説していきたいと思います。
NPOってお給料もらえるの?
高校や大学の友人にNPOに就職すると話すと、よく「お給料ってもらえるの?」と聞かれます。NPO=完全な慈善活動だと思われている、もしくは、そもそもNPOについて全く知らない、ということがおおよそです。
NPOで働く職員は、お給料をもらえます。
お金がもらえないと、どんなに熱意のある人でも燃え尽きて去っていく(去らざる負えない経済状況に陥る)ので、ボランティアで完結するモデルが持続可能ではありません。
NPOって資金源はどこなの?
では、NPOはどこから収入を得ているのか、というと大きく3つに分かれます。
①寄付
②助成金
③事業収益
それぞれ簡単に説明すると、
①寄付=個人や法人からいただく金銭的なリターンのない贈与
②助成金=自治体・財団から与えられる使用用途が定められた資金
③事業収益=ビジネスから得た収入
この3つがNPOの資金源であり、それぞれ「寄付型NPO」「助成金型NPO」「事業収益型NPO」と呼ばれます。
多くの人にとって初耳なのは、NPOも事業から収益を得ているという点かなと思います。
NPOだからといって利益を上げることはOKです。利益を株主などに再分配することが禁止されているのです。(そもそも株主はいない)
NPOが稼いだお金は、自分たちの団体が取り組む課題を解決する活動に再投資(活動を広げるための事業費や拡大のために新しく人を雇う人件費など)されます。
寄付・助成金・事業収益のバランス
設立から5-10年ほどたった、多くのNPOが抱える課題に「どの収入モデルで経営をしていくか」という問いです。支援者からの共感がベースとなる寄付型にするのか、確実に活動を遂行できる助成金型にするのか、はたまたスピード・スケールを考えて事業型にするのか。
それぞれの収入には、一長一短があります。それぞれの難点は
・寄付:金額を増やしていくのに時間がかかる
・助成金:採択から入金まで時間がかかる
・事業収益:立ち上げ+活動に多くのリソースがかかる
ということ。
この3つのバランスをどうしていくのかが、非営利組織の経営の奥が深いところだと思っています。
日本のNPOの中には、毎月寄付者が1万人いて、年間2億円の寄付を集めている団体もあります。はたまた、事業だけで年間1億円の収入を生み出しているNPOもいます。
これら2つは、それぞれの型に振り切った団体の例です。割合でいうと、
寄付=100%、助成金=0%、事業収益=0%
寄付=0%、助成金=0%、事業収益=100%
しかし、収入減を一つに絞るのは、それだけリスクを抱えていることにもなります。例えば事業収益型のNPOが、今回のようなコロナでビジネスを続けられなくなった場合、収入が0になるので、活動が止まります。
NPOもこの3つの収入のバランスをとっていかないと、支援活動が止まるので、自分たちが助けたい人が助けられないよね、という流れが来ています。
Earth Companyの例
昨年度、僕が働くEarth Companyは、この収入のバランスをざっくり、
寄付=40%、助成金=20%、事業収益=40%
くらいでした。
コロナを受けて、すべてのバリ島研修がキャンセルになり、事業収益が止まったので、今年度は寄付が7割を占めるのではないかと思います。
ここで僕らが直面したのが、
①バリ島を拠点にした研修+エシカルホテル事業が停止(売り上げほぼ0)
②助成金の申請→入金には時間がかかる(※コロナ特別助成金は除く)
ということで、今年度は事業収益と助成金からの収入がほぼ得られないという課題です。
だからこそ、僕らに残された唯一の手段として、継続的にご支援いただけるマンスリーサポーターキャンペーンを実施してきました。個人からの月々のご寄付は、事業に比べて活動停止のリスクが低く、助成金よりもすぐにお金が団体に届きます。
これが、なぜいまマンスリーサポーターキャンペーンをしているのか、という非営利組織の経営目線からの理由です。もちろん、IMPACT HEROの活動を応援するために支援を募っていますが、その前に私たちEarth Companyが赤字になり潰れてしまったら、IMPACT HEROも支援を受けられずに困ります。
マンスリーサポーターの皆さまからのご支援は、Earth Companyの経営が安定していくことに直結します。一人一人の支援の額は小さかったとしても、「個人からの継続寄付」はNPO経営からすると、本当に有難く、助けられています。
さてさて、そんな裏側をお話してしまいましたが、#等身大の自分 ということで、こんな経営の切り口でも書いてみました。
ぜひそんなEarth Companyの安定した経営の実現にご協力お願いいたします!!
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300人まであと『37人』(前日比 +6)
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