記事一覧
涙を誘う道具としての「悲劇のトランスジェンダー像」の枠を超えない。映画 #ミッドナイトスワン 感想
9月25日から公開されている映画『ミッドナイトスワン』、草彅剛さんがトランスジェンダー女性の役を演じていることで話題を呼んでいる。
映画を観て、私は本作が「マジョリティの涙を誘うために”かわいそうなトランスジェンダー像”が利用されてしまった映画」だと感じた。評価できる点もあるが、トランスジェンダーの表象をめぐる問題を多く含んでいると感じた点について書いていきたい。
(※この記事はネタバレを多く
「Aさんが亡くなったのは何でだろうと思った」一橋大学アウティング事件裁判の控訴審を傍聴
一橋大学アウティング事件裁判の控訴審を傍聴しました。
今回は、亡くなってしまったゲイの大学院生Aさんを対応した、当時の相談員への証人尋問でした。(一審の判決についてはこちら:「日本の司法はそんなものなのか」一橋大アウティング事件、踏み込まぬ司法判断に遺族ら落胆」)
証人尋問は、被告代理人の質問にそって証人(相談員の方)が当時の様子を話し、続いて原告代理人が質問。一審の情報なども加味して質問をし
中央大「LGBTと法律:性別の変更について考える」
中央大・LLAN連続公開講座第3回「LGBTと法律 - 性別の変更について考える」に参加。簡単なメモを...
まず、谷口先生より性別変更に関する主要な出来事の整理。
1970年:ブルーボーイ事件結審
1996年:埼玉医科大学倫理委員会が性転換治療を医療行為として認める答申
1997年:日本精神神経学会「性同一性障害の診断と治療のガイドライン」公表
1998年:埼玉医科大学において公式に性別再指
「成りたい人」になるための一歩は、いつだって踏み出せる。2017年度LGBT成人式
昨日は2017年度LGBT成人式でした。約200人もの方が参加していただきました、ご参加いただき本当にありがとうございます。
初めてLGBT成人式に参加したのは2014年度のとき。スタッフとして会を作り上げながら、新成人の辞を話しました。
そこから4年、今回は司会として、成りたい人になるための一歩を踏み出す人たちを一緒に祝うことができました。
3人の新成人の辞はどれも心に沁みました。
司会台
書くことをはじめた2017年
こんにちは、松岡宗嗣です。noteもはじめてみました。
今年も1年を振り返ってみようと思います。
2017年は書くことをはじめた年でした。
2016年末からブログをはじめて、ハフポストにも寄稿させていただけることになり、これまでの講演だったり、直接会って伝えるということに加えて、書くことによって広く発信するということに挑戦しました。
例えば、
▼国連「同性愛者の死刑を非難する決議」に対し、日