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しんしん
雪が降る時のしんしんという表現が好きで、
雪が降ると無音になる空間とか、神秘的だなと思うのは、雪に慣れていないせいなのは明らかなんだけど。
しんしんと雪が降るという表現がピッタリすぎて、雪を見るたびに頭の中にしんしんが蔓延します。
昔、どか雪が降った時に大きい雪だるま作ったり、雪合戦したことを思い出し、泣きそうになるのも毎年で…。
救急車が忙しく出動しているのを感じ、1人でも多くの人が無事でありますようにと、よくわからない祈りを捧げる。
毎年、思い出すことは同じ。
なのに、なぜ、毎回切なくなるんだろう。
ご飯を食べられなくなったあの日。
無理やり押し込んで、痩せてしまっていたあの時。
本当に辛い時は、味なんてしないということを知ったあの瞬間。
フラッシュバックのように毎日思い出す。
仕事して、笑って、ご飯食べて。
それだけで、幸せなんだと思う。
年に一回降るかどうかわからない雪が、今年もしっかりと降った。
きっと、わたしに一年よく頑張ったねと教えてくれるサインだと思う。
あれから一年。
ちゃんと生きてて、偉いぞ、私。
未来は明るいなんて思えないけど、現実はまぁ、生きられるくらいの楽しさの積み重ね。
人に生かされていると感じる。
死ぬなとかじゃないし、生きろとかじゃない。
雪が綺麗だった。
美味しいご飯を食べた。
それだけで、明日も頑張ろうと思えるまでにはなった。
だから、暖かくなったら、またみんなに会いたいです。
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