ハワイ旅行 | 無理をしない旅
最近、書いていた話題が暗くなってしまったから、少しは明るい人生の振り返りをしようかな。
私にとっての旅行とは
旅行するにあたって、一つ、信条がある。
それは本当にシンプルで「無理をしないこと」だ。そんなことか、と思うかもしれないけれど、私はこれに気付くまで相当時間がかかってしまった。
というのも、私は結構、疲れやすい体質だ。
思い返せば、修学旅行でも海外旅行でも39度ぐらいの熱を出していた。環境の変化に弱いのもあるし、楽しい環境だとなんだかんだで無理できるから、無理しちゃうのだ。それが結局、良くないんだけど。
そういう体質もあって、旅行が得意じゃなかった。友だちとの旅行は気が引けるので、家族とでしか行く勇気がない。
だから、おでかけは基本的に日帰りできるところ。旅行もできれば国内旅行で、海外旅行に行くぐらいならリビングで「世界の車窓から」を見る方が楽しかったんだけどな。
ハネムーンを機にハワイへ
ちょうど結婚のあれこれも落ち着き、仕事的にも休みが取りやすい時期を迎えて。じゃあ、ハネムーンに行こうか、という話になった。
旦那も私も海外に行き慣れているわけじゃないから、まあ、わかりやすいリゾート地に行こうかなって。それで選んだのがハワイ。遠い記憶、家族と旅行に行った記憶もあるし。
出不精な私が何故、海外旅行に出てしまったのか。そんな一抹の不安を抱えながらも、結果としては十二分に満喫して帰ってきた。(体調もちょっぴり崩したけどね)
私の心を動かしたのは
ホノルル国際空港からタクシーで1時間もかからない。コオリナ地区と呼ばれるリゾートエリアに泊まるホテルはあった。アウラニ・ディズニー・リゾート&スパ。名前の通り、ディズニーが運営するリゾートホテルだ。
日本人は思ったよりも少なかった。勿論、スタッフには日本語を話す人もいたけれど、雰囲気は異国情緒溢れている。細波の音、カラッと照らす太陽。そこだけの、ゆったりとした時間が流れていた。
朝、インフィニティプールに浸かってひたすらビーチを眺めて、時間を過ごした。そこで私は初めて、「何もしなくていいんだ」ってことに気付く。こんなにもゆったりと時間を過ごしていいんだ、って。
私の中の旅行イメージといえば、朝早くからご飯を食べて、すぐさま移動してはショッピングや観光地に向かっている。そんな慌ただしさが私は苦手だったんだと気付いた。
私のこだわりアイテム
あんまり旅行をする機会は多くない。とはいえ、旅をする時に外せない持ち物が二つあった。それは「使い捨てカメラ」と「アネロン」の二つ。
カメラで撮るのは好き。一眼も持っているけど、旅行先で壊したらショックで仕方ない。なによりも重い荷物のせいで疲れちゃうのが悲しいのだ。無理しない旅がモットーなのに。
そんな時に使い捨てカメラはかなり重宝する。コンパクトでかつ軽い。ある程度、タフなボディだから気負いしなくて済む。それにフィルム撮影をするから、スマホとは違う特別感があるのも好きだ。
そんなことを言いつつも、まだ実は撮りきれていなくて現像していない。一体、どんな写真が撮れたんだろう?わくわく感はもうしばらく抱えたままだ。
こうして写真を見返すと一眼レフ持っていけば良かったなぁって、ちょっとは思う。ファインダー越しに覗く景色、シャッターを切るあの感覚。それらを思い出しては、久々に写真を撮りたくなる。
これから紅葉の時期だし、ちょっとのお出かけで持っていこうかな。嗚呼、勿論、残り枚数わずかな使い捨てカメラも忘れずにね。
「アネロン」を知っているだろうか?これは私の人生を変えるほどに感動した、まさに神アイテムのこと。エスエス製薬の酔い止めで、ドラッグストアであれば大抵は買うことができる。
実は乗り物どころか流れるプールでさえも薄っすら気持ち悪くなってしまう三半規管の激弱人間。そんな私が船ですら苦しくなく楽しめてしまう、この酔い止めこそ私の相棒だ。
この酔い止めと出会ったのも実は最近の話。前にディズニーランドに行った際に一粒飲んだら、まるで乗り物酔いしなくて本当に感動した。だって、コーヒーカップに乗っても動じない。画面酔いしやすいアトラクションに連続で乗っても、全然へっちゃらだった。
勿論、ハワイでも大活躍した。特に船に乗ってもなんともなかったのが、本当に驚きだった。波の揺れが大きくなって、スタンドアップパドルで漕いでいても大丈夫。魚と一緒に泳ぐのも気持ち良くて。マリンアクティビティをこんなに満喫できるなんて思わなかった。
ただ少し眠くなっちゃうのがネックだけど、それを差し引いても感動的な効果だ。乗り物酔いに困っていて、なかなか酔い止めも効きにくいんだよねって人に。声を大にして勧めたい。
日本に帰って「また旅行したい」と思う
そんなゆったりした旅から帰り、私の中での旅行像が少し変化したと思う。ここしか行けないって観光名所を一回の旅行で回りきらなくてもいい。観光名所だけに楽しさがあるわけじゃないから。
日本ならもっとゆっくり回れそうだなって、ホテルの予約ページを開いてはあれこれと考える。無理に詰め込めない。私だけの時間、都会にはない空気に思いを馳せる。そうだな、年明けの冬にどこか旅行に行きたいな。
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