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記憶が無いしカバンも無い

3ヶ月くらい前の話。


はっ。

スマホの時計を見るとAM6:40

知らない景色をひたすらガタンゴトンと進んでいく。

プシュー

ドアが開くなり外に飛び出す

全く知らない駅…

手にカバンが無い

まてまて。

どうやって電車に乗った??

ん???

記憶もない

会食が70キロ離れた場所で開催されたはずで、2次会で相当盛り上がった…気がする

当日帰宅予定でホテルを予約していなかったので、どこで朝まで過ごしたのかもわからない。

でも、会社から貸与されたスマホだけ身に着けている。

今の現時点では、このスマホだけが頼りである。

充電は40%

とりあえず、妻に自宅に帰る旨伝えるも財布が無いので電車に乗れない。

迎えに来てもらうには、50キロ近くあるので申し訳なさ過ぎてお願いできない。

一か八か降車駅で頼み込んでみることにした。

電車に30分揺られている中、完全なる二日酔いだが、完全に酔いが冷め

脳みそフル回転である。

無くしたカバンには、スマホがある。

こいつの場所を特定できれば、カバンがどこにあるかわかる。

いやーーーーー無くしたときに追跡できるアプリなどインストールしていない。

最大限に自分を悔やんだ。
しかし、悔やんでいる場合ではない。
すぐに現実に連れ戻された。

あっ!!!
もしかして、家のMac で探せないか???
電話番号でなんとかならないか??

充電を気にしながらネットを超スピードで調べていたら、
ついに、降車駅に到着

駅員さんに状況を伝えた。

改札を通すことを許された。

第一関門突破である。

次は、電車で30分だが、お金がない。

妻にお金を払ってもらうしかないと腹をくくってタクシーに乗車
5000円は確実にかかる。
妻に恐る恐る電話をした。

本来、電話をして大蔵大臣の許可を得たうえでタクシーに乗車することが、
通常ルートであるが、
この瞬間だけ私の脳みそのCPUが容量を超えたのであろう。
勢いで乗車していた。

えーーー
私には、前科があるのだ。
数年前にもカバンを無くしている。
この時は、4日後に駅から連絡が来て中身も無事な状態で手元に戻った。

ピカチュウもびっくりするほどの雷を浴びてなんとか承諾を得て、
タクシーの運転手さんに5000円を支払った…妻が。である。

さぁここからが、本番である。
カバンの中には、会社のカギやクレジットカード、図書館で借りた本など

私個人のものだけでは無いので、始末書を書くことを前提に色々と脳裏をよぎった。

自宅の到着がAM8:00 子供が学校に行く時間である。

素知らぬ顔で送り出し、猛ダッシュでMacを開く。

あれやこれや試行錯誤をした。とりあえず、試せるものはすべてした。

ついにGPSをキャッチした。

ん???

会食のあった駅にある???

まて。
どうやって電車に乗ったのだ??
思い出そうにも記憶が蘇る気がしない。

とりあえず、駅に電話をする。
業務時間前だからつながらない。

ちがう。かけるのは、そこじゃない。
忘れ物センターなるものがある。

藁をもすがる思いで電話をした。

「あーありますよ」

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

普段、全く信心深いことは、何もしていないがこの時ばかりは神様に感謝した。
先祖が仏教徒だから仏に感謝が正解か?
と今はそれはどちらでも良いか。

ということで、とりあえず。駅に向かうことにした。

この時、8:50

始業は、9:00

大嘘ぶちかまして、昼過ぎの出社になることで了承を得た。

ダッシュで家を出た。

駅まで1.5時間である。

行くしかない。

カバンが見つかったので、少しは気が晴れているので外を眺める余裕がある。

やっと、目的地に着いた。

忘れ物センターがどこにあるか確認して一直線に向かう。

中身を確認して引き取りの証明を記入して受け取った。

見た目には、無くしたものは無い!!!!!

財布の中身は…

札が無い。

うわーーーーーーーーーーーーーーーーー

5万くらい入れていたはずである。

ここで、冷静に考えた。

昨日、何件店に行ったのか??

金の払い方がどうだったのかわからない。

会食のメンバーに聞くのは、恥さらし過ぎて却下。

もう、これは、勉強代やと。

会社のカギやらクレジットカードが無事であったことを考えれば安いものだ。
と思うことにした。

そして、メディアでよく耳にする、外国人が驚くことの1つである、無くしたものが手元に戻る。

うおーーーーーーーーーーーーーーーーー

今、全力で日本に住んでいることに感謝した。

治安が良い国日本。と、言うよりも文化として伝統芸能として永続していけるようにしたい。

いや、そもそも自分が酔いすぎなければこんなことにはならなかった。

これは、自分を律することが必要である。

そうだ。

とりあえず、お酒を3杯までと決めることとする。

守れているかどうかは、数か月後に記事にすることとしよう。

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