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ELDEN RING(エルデンリング)「還樹とはなにか?各地にある地下墓の役割とは」のはなし
※この記事は断片的な情報を元にした考察ですので、公式の設定とは異なる可能性があります。
以前の記事でも少し触れたが、狭間の地では“黄金律ができる前”と“できた後”では、人々の思想や信仰などが大きく変化していることが、様々なところから読み取れる。
まずは以下のアイテム説明を見てみよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1648553592791-279LOhiGBg.png?width=1200)
「黄金律は、運命の死を取り除くことで始まった」とある。
やはり黄金律の成立する前と後では、死にまつわる事柄も変化しているらしい。そこでこの記事では、狭間の地の死生観についてスポットライトを当ててみたい。
はじめに“嵐の麓の地下墓”にいる霊体の台詞を引用する。
「…正しい死とは、すなわち、黄金樹に還ることなり 待ちなさい。根が貴方を呼ぶ、そのときまで…」
次に“死に触れた地下墓”近くにいる霊体の台詞を引用する。
「…なんということだ。我らの死地が穢れている おぞましい。黄金樹に還るを拒み、死んでなお生きるなどと」
以上の二つの言葉をまとめると、狭間の地では、
・正しい死:黄金樹に還ること
・間違った死:黄金樹に還らないこと。還ることを拒むこと
ということになる。では、黄金樹に還るとは具体的にどんなことか?それについては、以下のアイテムを見てみると分かりやすい。
![](https://assets.st-note.com/img/1648553395584-avTWqk4czl.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1648553417268-iNIi0jYOEf.png?width=1200)
大樹根とは黄金樹の根っこであり、狭間の地のあちこちに広がっていることが分かる。そして、地下墓地はその大樹根の地を選んで作られている。
つまり、黄金樹の根と墓が近くにあることが重要なのである。だからこそ、わざわざ墓を地下に作っているのだろうと推察できる。
さらに、ここまで“黄金樹の根”を重視するならば、やはり「黄金樹に還る」とは「黄金樹の根を通して黄金樹に還っていくこと」なのではないかと考えられる。
そしてここでもう一度、“嵐の麓の地下墓”で聞いた台詞を思い出してみよう。
「待ちなさい。根が貴方を呼ぶ、そのときまで…」
「待ちなさい」ということは、人が亡くなってから黄金樹に還るまでのあいだに、一定の期間(タイムラグ)があると解釈できる。分かりやすく時系列順にすると、
人の死 → 呼ばれるのを待つ → 根が亡くなった人を呼ぶ → 黄金樹に還る
という、決まったプロセスが必要なのだと解釈できる。
もしそのプロセスやタイムラグが一切なく、亡くなってすぐに黄金樹に還ることができるならば、そもそも地下墓などという施設は必要ないからである。
わざわざ大樹根の場所を選び、地下を掘って墓を作るなどという面倒な手間はいっさい必要がなくなる。
つまり地下墓とは「黄金樹に還るまでのあいだ、一時的に遺体を安置しておく場所」と解釈できるのではないか。
そして、その“根に呼ばれるまでの間”になにかしらのアクシデントがあると、死者は黄金樹に還ることができなくなってしまう。例えば、以下の“苗床の呪い”の説明を見てみよう。
![](https://assets.st-note.com/img/1648553344686-0xriv4Hj3Y.png?width=1200)
こうなってしまうと、死者は黄金樹に還れずじまい。先述したような、間違った死となってしまう。
地下墓とは、こういったアクシデントを防ぐための防衛施設としての役割もあったのではないかと考えられる。
さらに遺灰の説明を読んでみると、たびたび“還樹を賜る”という言葉が出てくるのに気づいたプレイヤーも多いのではないだろうか。
たとえば“古竜の騎士、クリストフ”の遺灰がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1648553284800-ZGFaWm1DRl.png?width=1200)
しかし、これでは矛盾が生まれてしまう。すでに黄金樹に還ったはずの者たちが、なぜ遺灰として呼び出せるのか?
この矛盾を解消するためには、通常の“樹に還る”ことと“還樹を賜る”のとでは、別の出来事であると捉えるしかない。たとえば、
・“樹に還る”とは、墓に埋葬され根に呼ばれるまでに時間がかかる、通常の手段
・“還樹を賜る”とは、任意の好きなタイミングで樹に還ることができる、特別な手段
という解釈である。かなり無理矢理な感じではあるが、こう考えれば、遺灰の英雄たちは還樹するまでの少しのあいだ主人公に力を貸してくれている、と受け取ることができる。
つまり、“還樹を賜る”とは英雄だけに与えられる特別な権利であり、一般の人々が“黄金樹に還る”のとは違ったものであるという説である。
そうでなければ、英雄の活躍や功績に対して与えられる褒美としては、あまりにも価値の低いものになってしまう。べつに活躍などせずとも、黄金樹に還ること自体は一般の人でも出来るからである。
ここまで述べたことは、あくまでも狭間の地に住む一般の人々に限った話である。一般でない者たち、つまりデミゴッドに関してはかなりの例外が見られる。デミゴッドたちに関してはまた別の記事でまとめることにする。