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ELDEN RING(エルデンリング)「ストーリー終盤解説・ラスボスの正体について」のはなし
※この記事では王都ローデイル以降のストーリーイベントのネタバレを含みます。また、断片的な情報を元にした考察ですので、公式の設定とは異なる可能性があります。
この記事ではエルデンリングのストーリー終盤の流れについて解説したいと思う。ところどころ分かりづらい部分があったように思われたからである。
まずは最も疑問の多そうな部分から、単刀直入に解決していこう。
ラダゴンとの戦闘後いきなり金色の謎の生命体が登場し、驚いたプレイヤーも多いのではないかと思う。あの生命体の正体については、祈祷“エルデの流星”に書いてある。
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つまり、あの金色のアメーバのようなものは「エルデンリングそのもの」であり、主人公は最後にエルデンリング自身と戦っていたことが判明する。
さて、最後の敵の正体が分かったところで、
「主人公はエルデンリングを修復するため、
エルデンリングを持ったまま暴れまわる獣をとりあえず殴っておとなしくさせた」
という解釈が成立することになる。
こちらは直そうとしているのに抵抗するほうが悪いし、そもそも獣の姿で送り込んだ大いなる意志が悪い。ただの物品・無機物ならば、暴れたりしないのである。
しかしこれで片付けるのはあまりにも寂しいので、終盤のストーリーの流れで疑問の出やすい部分について、一問一答形式で解説していこう。根拠となるアイテムの画像を共に載せておくので、適宜アイテム説明にも目を通してもらいたい。
・どうして巨人の山麓に向かったの?
当初の予定通りならば王都でモーゴット撃破後、そのまま黄金樹に行けるはずだった。が、トゲでシャットアウトされてしまったので余計な遠回りをする羽目になった。
建物(黄金樹)の入り口が通れないのなら、建物(黄金樹)ごと燃やしちゃえばいいじゃない。
・どうして火山に向かったの?
黄金樹を燃やすには特別な種火が必要。それは巨人の火山にしかない。
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・どうしてメリナが燃えてしまったの?
種火を手に入れるためには犠牲が必要。
これは何も主人公&メリナのペアが初めてのことではなく、以前にも挑戦したペアがいたことが以下のアイテムから分かる。
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>ヴァイク:巫女の代わりに自身が狂い火に焼かれた(エルデの王にはなれずじまい)
防具に焼け跡が付いていることから、ヴァイクは防具を着込んだまま三本指に焼かれたせいで、狂い火エンドすら起こせなかった。
狂い火エンドの達成条件は、全裸で三本指に焼かれること。これはその失敗例である。
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>ベルナール:巫女の犠牲に疑問をいだき引き返した(エルデの王にはなれずじまい)
ベルナールは崩れゆくファルム・アズラで侵入してくる。当然、ここへ来る方法も知っている。
・いきなり崩れゆくファルム・アズラに飛ばされたんだけど?
神(マリカ/ラダゴン)を倒すためには“死のルーン”の力が必要。そのため“死のルーン”の持ち主がいるファルム・アズラに向かった。
・死の剣マリケスって誰?
“死のルーン”の持ち主。またマリケスと獣の司祭グラングは同一人物である。
これはグラングのイベント(死の根の回収)を最後まで進めると分かる。戦闘に入る前の台詞が変化し「まさかお前が」と主人公のことを知っているような反応をすることから。
また、グラングのイベントをクリアしていると、
グラングが獣の神殿から姿を消す→ファルム・アズラで再会→「褪せ人よ、なぜお前が」
という流れになるため、より自然に見える。さらに根拠を補強するならば、以下のアイテムを見てみよう。
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グラングの古い名前がデミゴッドの死を意味する。
デミゴッドの死とは“死のルーン”のこと。死のルーンの持ち主はマリケス(グラングの古い名前)と解釈できる。
・【死の根イベントをクリアしていない場合】でもマリケスを倒した後もグラングは生きてるけど?別人じゃないの?
そもそもファルム・アズラは時空が歪んでいるような描写がある。主人公が倒したマリケスが現在・過去・未来のどの時点のものか定かでない。
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・どうしてゴッドフレイが灰都にいるの?
ゴッドフレイは狭間の地から追放されて褪せ人となっている。褪せ人の使命がなんであったかを考えれば、黄金樹のもとに来ていても不思議はない。
・ゴッドフレイの肩についてるライオンは何なの?
宰相セローシュ。獣王セローシュとも呼ばれている。つまり最初の王と宰相は一緒に行動していたことになる。
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一国の王と宰相、政治を扱うトップ二人がいなくなったとなれば、王都の政治はもうボロボロである。王配ラダゴンが王都に呼ばれたのもそのあたりに原因があるのではないか。
・どうしてゴッドフレイはライオンを引っ剥がしたの?かわいそう
あのライオンは精神を落ち着かせる効果(戦意を抑える効果)がある。ゴッドフレイは滾る戦意を取り戻し、再び戦士となるために引っ剥がした。かわいそう。
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現役時代であれば、暴走しかけるゴッドフレイとそれを諌めるセローシュの名コンビなやり取りが見られたのかもしれない。残念である。
・ホーラ・ルーってなに?
ゴッドフレイを初代とする黄金の一族は、代々ゴッドという字が名前に含まれている。
【例】ゴッドフレイ、ゴッドウィン、ゴドリック、ゴドフレア
(モーゴット、モーグは忌み子として地下に捨てられたため、正式な後継者としては認識されていなかったと思われる)
これは「黄金の一族であること」を示す分かりやすい合図みたいなもので、ゴッドフレイが王座についてから付けられた名前ではないかと推測する。
王になる前の本名はホーラ・ルーで、ゴッドフレイは王としての立場や名前を捨て、挑戦者として・戦士として改めて主人公の前に立ちはだかった。そう考えると、彼の意気込みが感じられる良いシーンだと思われる。
・どうしてマリカと入れ替わってラダゴンが出てきたの?
ラダゴンとはマリカである。
王都にあるラダゴン像の前で祈祷“回帰性原理”を行うと、像の秘密が暴かれ、マリカ像に変化する。
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マリカとラダゴンは同じ身体を共有している。
・どうしてラダゴンは襲いかかってきたの?
前提として、ラダゴンは「黄金律原理主義」者である。そして“マリカの槌”の説明には、「女王マリカが、エルデンリングを砕こうとし、ラダゴンが、それを修復しようとした」とある。それらを踏まえて、思いつく限りの理由を並べてみる。
1.黄金樹を燃やされたことが許せなかった
信仰の対象、ご神木を燃やされたらそりゃ怒る。
2.エルデンリングを修復するのは自分であり、他人に手を出されたくなかった
直している途中で横から手を出されたらそりゃ怒る。
3.祝福のない(黄金律から外れた存在の)褪せ人が許せなかった
先述の通りラダゴンは黄金律原理主義者であり、そもそも律から外れている存在を許すことができなかった説。
4.褪せ人が王になることを許せなかった
褪せ人は祝福を失い、狭間の地から追放されている。国から追い出された部外者がノコノコ戻ってきて、口を出し始めたらそりゃ怒る。
いずれにしても、マリカとラダゴンは身体こそ同じで共有しているが、思想はまったく別であると筆者は考えている。でなければ、エルデンリングを一人で壊したり修復したりと、あまりに行動が支離滅裂である。矛盾している。
むしろ筆者はマリカとラダゴンは対立していたのではないかと考える。
そして戦闘に入る前(ムービー参照)にマリカの腹に突き刺さっていた剣は、マリカの人格を破壊するためにラダゴンが自らの身体に剣を突き立てたのではないか?と推測する。
(これについては根拠となるアイテムがないため、本当にただの個人的な解釈となってしまうのだが。どうしても、マリカの身体に剣が刺さっていたことが気になってしまうのだ)
・最後に出てきた金色の謎生物はなに?
先述の通り、あれこそがエルデンリングである。