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O2O,OMOにおけるフィジカル(リアル店舗)の重要性
季節外れの暑さと梅雨前の気候ですがみなさまは体調を崩されていませんか?
私の周りではノドの風邪症状の方が増えています。
私も同様の症状で体がダルい日が続いています。
コロナが5類に移行してから少し油断してしまったのかもしれません。
久しぶりのnote記事更新です。
最近、お店の必要性についてをお話する機会が増えました。
販売の現場でのリアルな話を記します。
リアルな体験を欲している?
2月から4月まで8週間連載した繊研新聞のコラム
「実店舗の要点」
ご覧いただいた方もいらっしゃるかもしれません。
リテイルの現場(店舗を運営している)からの意見は
SNSやWEBでリサーチをしてくるお客様が増えた
目的買いのお客様が増えたフィッティング時、着用感や映え(見た目)のアドバイスを求められる
アフターケア(洗濯できるかなど)についてのアドバイスが求められる
商品の背景(生産のストーリ)を知りたいお客様が増えた←メンズに多い
これらが代表的なものです。
街ブラしてついでに買い物もする、
ウィンドウショッピングという概念が薄れている感じがします。
つまりは、
「わざわざ」買い物に行くという方が増えているのではないでしょうか?
セルフセレクションの店でも、コンサルティングセールスの店でも
ウェブ上で確認できないことを知りたいお客様が来店してるのです。
「ウェブルーミング」という考え方が定着してきているのではないでしょうか?
パーソナルな対応が求められる
ITやECは生活において必須のものとなりました。
EC(通販)の利点として
いつでも買物できる
どこでも買物できる
自宅に届く
などがあげられます。
D2CなどEC運営している方から聞く話では
SNS(Instagram)からHPへの流入が増えた
スタイルフォトのページの滞在時間が増えている
商品の物撮りだけでなくスタイル(着用)フォトは欠かせない
着用モデルのサイズスペック(身長や体重)の記載はマスト
などといった意見を聞きます。
便利なことも多々ありますが、
ヴィジュアル(視覚)と音声(聴覚)での情報に偏ってしまいます。
現物を見ることができない
試着することができない
リピートで購入する際、
アイテムのサイズや着心地がわかるので試着の必要はありません。
しかしながら、サイズスペックや詳細な情報を確認しても現物を見ないと不安が残ります。
初めて購入するアイテムに関しては試着をすることにより安心感が高まります。
そのために店舗に赴く経験をしたことはありませんか?
また、口コミなどを読んで安心感が増すことはありませんか?
私は家電などの購入においては口コミを参考にすることが多くあります。
口コミだけでなく店頭にて販売スタッフの体験談を聞くことで信頼感が増します。
先日アウトドアショップにて、
購入を検討していたアイテムをスタッフの体験談を聞いたことで購入することがありました。
私の検討していたアイテムの使用用途を話したところ、
担当したスタッフが別のアイテムの方が良いといって違うアイテムをオススメしてくれました。
実際に使用しての体験談、想像していなかった使用方法を聞くことで納得して買物しました。
まさに、私の使いたい状況を理解してパーソナルな対応をしてくれたのです。
AIの対応であれば、検討していたアイテムをオススメしてくれたのではないかと思います。
体験するには「実店舗」
EC においては、「体験」をすることは難しい状態ではないでしょうか?
WEBにおいては、五感においての「視覚」と「聴覚」での情報を得ることができます。
「味覚」:味見
「嗅覚」:香り
「触覚」:肌触り
これらは実際に経験しないと体感できません。
ファッションにおいては、「触覚」は重要になります。
VRやARでのイメージ訴求はWEBで可能となりましたが、
試着するということは店頭においてのみ可能です。
「体験」「体感」はリアル店舗において可能です。
これに加えて、スタッフのパーソナルな対応も店舗ならではです。
オンラインとオフライン(フィジカル)の融合により
お客様のお買い物をより有意義な時間とできるのではないでしょうか?