日記
6月25日(土) 雹のち曇り
寒波の翌日の雹でテンションが上がる。もともとテンションは緊張感を表すらしく、テンションは『上がる』のではなく『張る』らしい。
テンションが高いので豆知識をついつい披露してしまう。いい休日だ。
今日は本屋と薬局に行った。棚を見るのが好きなのだ。なぜこの配置にしているのか、なぜこの陳列にしているのか、経営者や従業員の考えを把握しようと考える時間が好きなのだ。
本屋。
面陳や平積みの話題書、新刊、雑誌。スペースが無く、平積みと平積みの間に縦に指されているコミック。従業員が好きであろうコミックとその人が作ったと思われるポップ。字面からどの従業員のものか推察。その人のレジで提示。話しかけらなかった。はずれたようだ。
基本的に棚に差してある本は作者の50音順(左から右)だが、頻繁に行くほどではないがそこそこ好きな本屋だと50音順(右から左)のパターンもあって楽しい。上から下、下から上、逆の50音順もあればもっと楽しいと思った。不便だが。
薬局。
薬の局だが、薬より生活必需品が多いのは何故か。生活必需品局という名称に変えればいいのに。これから暑くなるだろうということで、冷えピタ、涼しくなるスプレー、制汗剤、日焼け止めなどなどが展開されていた。特に目を引いたのは冷感酸素カプセルだ。熱がこもるカプセル内部にはサラサラした手触りの布の様な我々の叡智が敷き詰められていた。カプセルも叡智ではある。知ってる!
冷やされていない飲み物、大袋のお菓子、生鮮食品に冷凍食品、極めつけは服や靴!
薬は!?と内心おかしかった。薬ももちろんあった。風邪、熱、花粉、捻挫、打撲、湿布、マスク…様々あるが棚1列で済む。先程のカプセル3つ分のスペースに【薬局】が凝縮されていた。残りはスーパーマーケットだった。
帰り道、曇っていたが所々から陽光が突き刺さる。今日の雲は薄かった。あんなに薄い雲なら今日の天気は晴れだったのかもしれない。雲と呼べるほど白くもなく、大きくもなかったが雲だ、と言われれば雲に見えた。薬局もそうなのだろう。中身が''スーパーマーケットwith薬が置かれている棚''だとしても、薬局だと言われれば薬局になる。言葉はかくも素晴らしい。
意味が先か、言葉が先か、はたまた同時に生まれたか、専門知識がほとんど無い状態での思想にふけようと思う。薬局のお団子お姉さん綺麗だったな。
おやすみ。
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