僕は彼女に大切を捧げた
おもてでは激しい嵐が繰り返し続いていて、目の前の機械からの音はほとんど聞こえなくなってしまった。
けれど雑音の中から、なぜだか彼女の言葉だけは聞き取ることができた。
だから僕は彼女に手紙を書いた。
僕は彼女に大切を捧げた。
防音のよく効いた部屋の中。
目の前には機械があって、そこからは毎日色んな声が、言葉が聞こえてくる。
それ自体は特に嫌なものではなくて、別段邪魔に思うこともない。
それどころか、新しい発見や学び、感動に富んだものが多くて、僕の好奇心を刺激してくれることも