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ヘアドネーションのその先(反省談)

前回、ヘアドネーションで社会貢献できる、という記事を書いたが、どの団体に寄付しようか?と、いろいろ調べていく中で、ハッとさせられた記事があった。

記事には、2009年からヘアドネーション事業を行っているNPO法人 JHD&C(ジャーダック)代表理事の渡辺さんへのインタビューが載っている。

ヘアドネーションというものが多くの人に認知され、活動が広まっても、事業を通じて渡辺さんが本当に伝えたいことーウィッグを渡しただけでは何の解決にもならないーは、メディアの取り上げ方もあり、なかなか伝わらなくてもどかしい思いをされてきたようだ。
また、事業自体が髪のない人を傷つける事につながっているのではないか?という葛藤や、ウィッグを作るための作業や管理の大変さも知ることができた。

ヘアドネーション=美談?
良いことをした気分になって満足していないか?
無意識に「かわいそうな人」を作り上げていないか?
etc.,
そう、私の善意は、確かに善意では有るけれど、社会のマジョリティー側から見た、おごった態度でもあった。(ましてや、自己肯定感を上げることにもつながるよだなんて、自分のことしか考えてない恥ずかしい発言…)
反省…

確かに、ウイッグをつけることで人目を気にしなくなったり、気持ちが前向きになったり、社会生活がずっと送りやすくなったり、だから必要としている人はたくさんいるだろう。
でも、それって、根本的な問題を置き去りにしている。
本当は、髪が有ってもなくても、その人が自分らしく生き生きと暮らしていけることが一番なのだから。

理想は、必ずしもウィッグが要らない社会だそう。(それはヘアドネーションの団体が要らない社会でもある)

それは、髪がある人もない人も、他にも色んな個性を持った人みんなが生きやすい世の中だろう。

私の髪はカラーもパーマもしていないストレートのバージンヘアだったので、当初はウィッグ用の髪に薬品処理をしない団体に寄付しようと思っていた。が、この記事を読んでちょっと悩んだ末、渡辺さんの考えに共感でき、大切な気づきを与えてくれた、という感謝を込めて、最終的にジャーダックさんに寄付した。(お手数をおかけします)

渡辺さんの想いを心に留めて、無意識の差別をしていないか?本当に正しいことなのか?誰かを傷つけていないのか?ちょこちょこ思い出すようにしよう。
そして、大切なことを記事にしてくれたランドリーボックスの西本さん、ありがとうございます。

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