2019年、生きる理由
僕は君たちと台風の日に出会った。
デジモンが好きだ。
自分もいつか選ばれるんじゃないのか、そんな気持ちを抱えてディスプレイを見つけるたびにスッと指をつきたて入れないか確認する。
まだ入れたことはない。
自分だったらどのデジモンをパートナーにするのか、そしてどんな進化をするのか、その妄想(シミュレーション)は数え切れないほどに行ったし、今でも行っている。
今の僕のパートナーデジモンはアグモンだ。
オレンジ色のディーアークにカードをスラッシュする。
サポートは万全、だがこちら攻撃は一切効いていない、防戦一方、それもそのはず相手は究極体、どだい成長期のアグモンでは歯が立たない…
そのときディーアークが発光する
エボリューション、続けてハイパーエボリューション
畳み掛けろ、発光する僕とメタルグレイモンが心が一つになり、重なる
アルティメットエボリューション
ビクトリーグレイモン
振りかぶった大剣が相手にめがけて振り下ろされる、片手では持てない重量当たれば一溜まりも無いだろう
そうやって僕は僕の中で幾度となくデジモンを進化させ何体もの邪悪なデジモンを倒し世界を救ってきた。
土地柄か、あまり台風に恐怖はない。
ただしそれは家にいたり安心できる状況の場合だけで非日常でもそうとは限らない。
その日は偶然年長さん以外は早く帰る日だった。
園に残っているのは2クラス、約40人の年長さんだけだった。
安心させようと思ったのだろう、確かに怖がっている子も何人かいたと思う。園で唯一、テレビのある講堂にみんなが集められた。テレビを見ましょう。お父さん、お母さんが迎えに来るまで。
ザッピング、画面上をクルクルと回る少年少女達で画面が固定される、一生覚えるであろうOPを初めて見た瞬間だった。
デジモンアドベンチャー第2話「爆裂進化!グレイモン」
台風が、非日常が、僕に一生の体験を生み出した。
その瞬間から僕はデジモンの虜なのだ。
こればっかりはもうしかたがない。
来年僕を虜にし続けるデジモンの新しいゲームが発売される
「デジモンサヴァイブ」
次の僕のパートーナーデジモンは何だろう?
「デジモンサヴァイブ公式ホームページ」
https://digimon-sur.bn-ent.net/