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【防災取組みの壁】を乗り越えるためにどうしたらよいか?その1

前回の記事で、「防災取組みにおける最大の壁」とは
「不確実性事象に対する備えの難しさ」
にあるのでないかと書きました。

なんのこっちゃ!?と思われても当然です(^_^;)。

こういうことです。
いつ自分の身に降りかかるか分からない事象、もしかしたら自分の一生の内には起こらないかもしれない事象に対する備えを「今」やるのは非常にエネルギーが必要です。勿論先立つものも必要でしょう。
なので難しい…。

仮に1か月後に震度7の地震が起こることが分かっているなら、誰しもが重い腰をあげて事前に手を打つでしょう。
自身が住む地域を通過予定の台風が「確実」にこれまでに無いような甚大な被害を及ぼすことが分かっているなら、いつにも増して念入りに備えるに違いありません。

確実でないからこそ、備えることの難しさがあるのだと思います。

わたしは「不確実性事象に対する備え」という意味では、【保険加入】にも似た性質があると思っています。
保険には色々なものがありますが、ここでは任意の自動車保険を例にとってみます。

自動車保険は主に自動車運転中の事故により発生する各種リスクに備えるものです。では自らが事故を起こしたり、または巻き込まれたりすることが確実かと言えばそうではありません。
一生に渡って無事故を通す方もいますし、勿論そうでない方もいます。災害被害と性質が似ていますね。

それでも多くのドライバーは任意の自動車保険に加入しています。
普及率のデータを探してみました。

 全国平均: 75% 
 高普及率: 1.大阪(83%)2.愛知(82%)
 低普及率: 1.沖縄(54%)2.島根(59%)

※出典
「自動車保険の概況 2019年度版(2020年5月発行)」損害保険料率算出機構
※普及率は小数点1桁目を四捨五入

地域により差があるものの、多くのドライバーは任意の自動車保険に加入しています。
一方でなんらかの防災対策をしているのは30%程度と言われています。
※但し無数の調査データがあり数字はマチマチです(^_^;)。

自動車事故にしろ災害被害にしろ個人にとってのリスクは甚大です。
わたしはこの防災対策の数字30%が自動車保険加入率75%並みの数字になることはそう難しくないと思っています。

昨今大きな自然災害が続き直接被害に遭われた方、それらを近くで見聞きした方が多くいらっしゃいます。
また、TV等のニュースだけでなく、SNSを通して生々しい被害状況をフィルター無しで入手できるようになったことも大きいと思います。

結果として防災対策の重要性を感じている人が次第に増え、防災対策(ある程度のクオリティを保ったレベル)の数字は自然と向上してくるものと思います。

但し、自然向上と言っても自動車保険加入率75%あたりのラインが限界なのではないでしょうか。そこから更に上を目指すには、工夫が必要だと思います。

前回の記事にもサラッと書きましたが、今わたしが考えていること

1.大きな壁を複数の小さな壁に変える
2.小さな壁を楽しく乗り越える工夫

について次の記事で深堀りしていきたいと思います。

もし防くん

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