【防災取組みの壁】を乗り越えるためにどうしたらよいか?その2(続き)
前々回の記事で、「防災取組みにおける最大の壁」とは「不確実性事象に対する備えの難しさ」にあるのでないかと書きました。
そして前回の記事では、防災取組み導入率を自動車保険加入率と同じ75%程度まで引き上げるのはそれほど難しいことでないが、そこから更に上を目指すには、『工夫』が必要でないかと述べました。
今回の記事では、筆者が考えている『工夫』について書いていきたいと思います。
それは、
1.大きな壁を複数の小さな壁に変える
2.小さな壁を楽しく乗り越える工夫
抽象的な表現でよく分からないかと思いますので、少しずつ深堀りしていきましょう。
防災であろうと何であろうと「大きな壁」をのり越えるのは大変です。
壁が大きければ大きいほど、困難度合いが増します。
ハシゴでのり越えるにもハシゴを買う費用が掛かるし、転落の危険が付きまといます。
更には、棒高跳びでのり越えるのは一般人にはもっと難しいでしょう。
”とりあえず尻に火がついているわけでないし、壁をのり越えるのは後にしよう”と考えるのも無理はありません。
私たち防災に関わる人間の大事な使命の1つは、この大きな壁を苦労せずにのり越えられるような複数の小さな壁に分解し改善案を提示することではないか、と思います。
この記事を読んでおられる方はなんらかの形で防災に関わっている方、防災に興味がある方だと思いますが、上図(例)のように分解すると対応策がイメージしやすくなったと思います。
防災取組みにおいて壁に直面した人は、「何からやって良いのか分からない」「取っ付きにくい」と感じられることが多いようです。
被災したことがなければ被災時の困難をイメージし難いし、時間が無ければ防災勉強会に参加したり情報過多なインターネットから必要な情報を探すのも難しいでしょう。また経済的にも限られたお金をどこから優先的に使うべきか分からない・・・・ついては、先ほどの漠然とした状態「何からやって良いのか分からない」「取っ付きにくい」となってしまうのではないでしょうか。
正に「不確実性事象に対する備えの難しさ」という壁に直面した状態と言えます。
このような大きな壁を複数の小さな壁に分解することにより、困難であったり問題点がより明確になり、対策の手を打ちやすくなるのです。
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「壁の分解」の他に、筆者が考えている工夫がもう一つあります。
それは『小さな壁を楽しく乗り越える工夫』です。
ここでのポイントは「楽しく」。
人間、それほど苦労の必要が無いことでも楽しくないことって、続きませんよね(^_^;)
人に鞭打つやり方、自分に鞭打つやり方でも、しばらくは続きますが痛みに慣れてくると、やはり続きません。
もし防では、防災+アルファで防災を楽しいものに昇華させようと考え取組みを進めています。
防災+キャンプ
防災+サバイバル
防災+ハイキング
防災+クッキング
等々。
その具体的な事柄は、今後「もし防」のウェブサイトで述べていきたいと思います。
人々が楽しみながら防災力を高めていく、そんな人々が住む国はきっと総合的な防災強国になることでしょう。
もし防くん
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