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防災取組みにおける最大の壁とは?

当社が防災に関する事業を始めたのは、2013年のことでした。
防災情報発信サイト「もし防」では、一般家庭においてどのような備えをしておくべきか、等これから防災について真剣に考えていきたい方向けの情報を掲載してきました。

7年ほどサイトを運営してきて気が付いたことがあります。

災害が起こる直前、最中および直後には一気にアクセスが増えるものの、一旦落ち着き平時に戻るとアクセスがほとんど無くなります(;・∀・)。

仕方がないこととはいえ、運営側としては少し残念に感じてしまいます。
防災の取組みで最も大切なのは紛れもなく「事前の備え」にあるからです。
「事前の備え」の取組み如何によって、被災後に直面する困難度合いに雲泥の差が生まれます。

暗闇においてロウソク一本の灯りがあるのと無いのとでは人間の心理状況は大きく変わります。極度な空腹時における飴玉一個の有難み、想像に難しくありません。

ところが「いつ起こるかわからない」、「もしかしたら自分が生きている間に起こらないかもしれない」、「起こったとしても自分には被害は無いかもしれない」災害に対して、今何かを成すには大きなエネルギーが必要です。

記事タイトルにある「防災取組みにおける最大の壁」は、そこにあると思います。不確実性事象に対する備えの難しさ、とでも言いましょうか。

筆者も仮に防災の仕事をしていなければ、十分な事前の備えなどできていないと思います。いいえ、できていないに違いありません。自分ののんきな性格はよく知っています(^_^;)。

更には限られた経済力・時間の中でどこまでできるか、どこまでやるかという問題もあります。

お金持ちの人なら、金に物を言わせ、地盤のしっかりした高台に強固な耐震住宅を建て、大量の食糧や資材を自前倉庫に蓄えることだってできるでしょう。ソーラー発電や蓄電池があれば、停電時でも電気にも困りません。

ですが、私たち一般庶民はそうはいきません。
ハザードマップで危険地域内にあると分かっていても先祖代々住んできた家・土地を手放して転居することは難しいでしょう。
日々カツカツの生活をしていて、防災グッズを買う余力は無いかもしれません。

こうして考えると防災の取組みには大きな壁があるようです。
大きな壁を乗り越えるのは難しいものです。

では、壁を乗り越えるにはどうしたら良いのでしょうか?

正直に申し上げますと筆者自身絶対的な対策法を持っているわけではありません。ただこれまでの経験をもとに以下二つの観点から取組みを行っていきたいと考えています。

1.大きな壁を複数の小さな壁に変える

2.小さな壁を楽しく乗り越える工夫

これでは抽象的で良くわからないと思いますが、次の記事ではもう少し詳しく筆者が考えていることを書いていきたいと思います。


もし防くん





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